キンモクセイは雌雄異株といってオスとメスのある種類の木です。
雌(メス)のキンモクセイには実はなります。
しかし、
日本で流通するキンモクセイは雄(オス)の木が多く
花が咲かないと悩んでいる方が多くいます。
ここでは、キンモクセイの剪定について基本的な部分を、
こちらのページでは、キンモクセイの花が咲かないと悩む方に、
花を咲かせるためにとても重要な剪定方法を解説しています。
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>>キンモクセイの花を咲かせる剪定方法
キンモクセイの性質
キンモクセイは、陽の当たる場所を好みますが
半日陰から日陰まで生育します。
しかし、日陰のキンモクセイは枝葉の付き具合が悪くなり
その結果、花付きもよくないです。
キンモクセイは放任すると樹形が崩れやすく樹幅が出るので
植えるには広い庭が必要ですし毎年の剪定も欠かせません。
キンモクセイはとても良い香りのする木として有名です。
オレンジ色の小さい花がいっぱい付くのでかわいらしいですよね。
キンモクセイの成長は意外と早く毎年15㎝くらいは伸びます。
小高木なので、10mほどにはなってしまいますので、
剪定をしてなるべく小さくすることです。
しかし、キンモクセイの時期の悪い剪定は
翌年の開花に影響を与えるので剪定が難しい木なのです。
庭師モドキの方はこのことを知らないので、夏頃思いっきり剪定して
お客様に花が咲かないと言われて、「おかしい!」と頭をひねるのです。
キンモクセイの剪定時期
春から秋の生育期に葉が茂り、おもいっきり剪定したくなりますが
花を楽しみたい場合は注意が必要です。
キンモクセイが花芽を付ける時期は7月~8月ころ
その年の春から夏に伸びた枝や前年枝の葉腋につき、
秋に花が咲くので春から夏に剪定すると花を楽しめなくなります。
剪定次第で花を付けなくなりますし、7月~8月以降に切った場合や、
それ以降に伸びた枝には花芽を付けないという事になります。
このことからも分かるように、
剪定の時期は地域にもより少しずれますが、花後すぐから年内、
もしくは翌年の花に影響の少ない2月から3月くらいがベストの時期となります。
花は関係ないからとにかく小さくしたいという場合は、
厳冬期を避ければいつ剪定しても大丈夫です。
ただし葉がほとんどなくなり枝だけになるような剪定は、枯れますのでダメです。
キンモクセイの剪定方法
基本的にキンモクセイの剪定方法は、
今年伸びた枝の下から1~2節残して剪定します。
三つ又になっている枝は左右の2本を1~2節で剪定し、
真ん中の1本は元から切り落とした方がよいです。
それでも年々大きくなるので、その場合は
何年かに1度は翌年の花を少しあきらめて
太い枝のところまで切る強剪定をする必要があります。
キンモクセイの花が咲かないと悩む方には、ここでは伝えていない
花を咲かせるための剪定方法を、こちらのページで詳しく解説しています。
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剪定のポイント
・樹形を乱している徒長枝がある場合は、伸びたところを剪定します。
・混み合った部分の不要な枝をつけ根から切ってすかします。
・花後か芽吹き前に開花枝の葉が2~3枚残るぐらいの刈り込みをします。
・キンモクセイが大きくなり過ぎの場合は、時期を見計らって小さくなるように剪定します。
キンモクセイの育て方
キンモクセイの植えつけ場所
キンモクセイの植えつけは、日当たりと水はけのよい場所に植えます。
土壌がやせ地の場合は腐葉土などを混ぜ込んで植えつけます。
キンモクセイは根が浅く張る性質があるので、水はけ、水もちのよい場所なら最適です。
キンモクセイは日陰でも生育できますが、日当たりが悪いと
花芽がつきにくくなるので、午前中ぐらいは日光に当たる場所がよいです。
また、栄養過多、栄養不足によっても生育は悪くなります。
車の排気ガスなど、大気汚染の影響も受けやすい木です。
キンモクセイの植え付け時期
キンモクセイは常緑樹なので基本的に植え付けは
4月~5月上旬から入梅までに終えましょう。
秋の植え付け時期は、9月下旬~10月頃に行い、
寒冷地では秋植えより春植えのほうがよいかもしれません。
キンモクセイの病害虫
カイガラムシが発生やすいので、冬にマシン油乳剤を散布して防除します。
アブラムシが新梢につくことが多いので適した薬剤を散布します。
キンモクセイの剪定動画
キンモクセイの剪定を詳しく解説した動画①です。↓
樹形がわからないほど大きく伸びたのですが、一般の人が行なう刈り込みバサミでは剪定しないで、ここでは剪定ばさみを使った「切り戻し剪定」を行なっています。
どのように作業を行なうのかご覧ください。
剪定ばさみで切り戻し剪定を行なった 動画①の1年後のキンモクセイの剪定を解説した動画です。↓
剪定方法によって樹形は変わりますが、1年後にどのように変わったのか確認してみて下さい。