紅葉には色々な言葉がくっつきますね。
たとえば、紅葉狩り、紅葉おろし、紅葉和え、紅葉鍋・・・
その中でも私がわからなかったのが、紅葉おろしです。
モミジをおろすのかな?と始めは思いました。
でもそうではなく、
紅葉おろしって何ですか?
紅葉おろしは、大根おろしに赤唐辛子とか人参おろしを加えたものや混ぜたもののようです。
赤唐辛子とか人参色の紅色が鮮やかに色づいた様子が、秋のもみじを思わせることからモミジにたとえて「紅葉おろし」と呼ばれるようです。
地域や家庭によってもによって違いがあって面白いと思いましたが、
一般的には、唐辛子派と人参おろし派の2種類があるようです。
料理的には大根おろしと人参おろしは良くない
紅葉おろしにはいろいろな料理法がるらしく、
大根の断面に穴を空け、唐辛子を差し込んで一緒におろしたもの。
大根おろしとにんじんおろしを合わせたもの。
鍋物などの薬味に用いられたり。
あるご家庭では、大根を適当な長さに切り、その切り口に箸で穴をあけ、種を取り除いた赤唐辛子を詰めてすりおろすのが紅葉おろしと言うようですが、
その際、唐辛子をおろして塩漬けにしたものと大根おろしを混ぜて作ることもあるようです。
とにかく紅葉おろしは、紅色が美しく、辛味をいかした薬味として用いられるようです。
大根おろしと人参おろしを混ぜたものを紅葉おろしとしている家庭もあるようですが、
料理家さんの話によると、大根と人参のおろしを混ぜると人参のジアスターゼが大根のビタミンCを破壊してしまうので、
大根おろしと人参おろしを混ぜることはすすめられない料理法のようです。
あくまでも料理家さんの話なので、好きにやってください。
紅葉はなぜモミジと読むのか
昔からの疑問でしたが、そもそも「紅葉」と書いてなんで「モミジ」と読むのか?
同じように思った方は相当いると思います。
学校でそう習ったからと言われればそれまでですが、「紅葉」にも語源というものがあるようです。
「もみじ」という言葉には「草木の葉が赤、または黄色くなる」という意味の動詞である「もみず」からきているようです。
その連用形である「もみじ」が、葉の色が変わることや、紅葉そのものを指す名詞へと変化していったといわれます。
さてここでまたまた問題です。
そもそも「もみず」って何のことなのかわかりますか?
はっきりとは解明されてはいませんが、おそらく、染め物の「揉み出づ(もみいづ)」が語源ではなかったのではと言われています。
紅花染めにはベニバナの花びらを使いますが、この花びらには紅色と黄色の2種類の色素が含まれています。
これを真水につけて揉むと、水溶性の黄色い色素を「揉み出す」ことができ、その後、アルカリ性のあくに浸して揉むと、鮮やかな紅色を揉み出すことができるようです。
紅花の花びらが黄色と赤に変化してる様子が秋の葉の色が変わる樹木にたとえられ、その状況が「もみいづ」と重なることで「紅葉(もみじ)」と呼ぶようになったという説が強いとわれています。
紅葉のおまけ
紅葉にちなむ主な食べ物とその由来です。
紅葉おろしは、先に説明したように、大根と唐辛子を一緒におろしたり、大根おろしと人参おろしを混ぜたものです。
紅葉和えは、赤みのある和え物で、魚介類や肉類を和えたものです。大根おろしに唐辛子やニンジンなどを加え
もみじ鍋は、シカ肉を使った鍋料理で、鹿と紅葉の取り合わせによってそのように言われる説があります。
・もみじ鍋は、その他にも鹿は紅葉鳥(もみじどり)とも呼ばれていて、晩秋に鳴く鹿の声を鳥の声にたとえたもので、鹿と紅葉は古くから秋の情景として親しまれてきました。日本で鹿は縄文時代から食されており、鹿肉はそのころからすでに紅葉と呼ばれています。
・花札の10月「鹿に紅葉(もみじ)」の絵柄から取ったという説もあります。
・古今和歌集「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき」の歌からの説もあります。
もみじ鍋に関しては色々な説が存在するようです。