毎年、松の剪定をしないと枝ぶりが暴れるのを承知で
面倒くさがって剪定しないとえらいことになります。
元には戻りませんし、
大体の枝ぶりに戻すには3年くらいかかりますね。
松の剪定のやり方で悩む前に松の今後の存在を考えてみて
松の剪定方法ですが、その前に、
業者に頼まれている方は
さっぱりすればいいと思っているだけかもしれませんが、
3年に1度とか間をおかれる剪定で
松の枝ぶりを良く見せるのは技術がいります。
松の剪定の時期についてですが、年に1回の剪定で済ませるならば
9月、10月、11月ころをおすすめしていると、以前こちらの記事でお伝えしました。
時期的にはその時期で良いのですが
問題は新規でポッといきなり頼まれる場合。
それも継続ではなく、一時的な5年に1回とかそんな感じの剪定です。
松はお金がかかるからいらない!
うっとおしい!と思いそういう剪定を考えているんだったら
思い切って松を根元から切ってしまえば良い・・・と、心の中では思います。
でもよく話を聞いてみるとそうではなく、
代々伝わる松だから残したい、という考えの方が圧倒的に多いです。
しかし、5年に1回の剪定しかしない松はもはや雑木です。
誰が見たってただそこに生えているだけの木
病害虫やカビ類なども発生するので健康にも悪いんですよ。
知らないでしょう。
5年に1回の松の剪定ってマスクをしてやらないとえらい思いをします。
ホコリのような、カビのような細かいものが飛び散って
人間の肺を襲います。
しばらくは咳き込んだりが止まりません。
業者泣かせの仕事なのです。
それは業者側から見た松の剪定ですが・・・
そんなことお客様からしたらどうでも良いのです。
松がさっぱりすれば・・・
さっぱりしたいのだったらさっぱりと根元から切ればもっとさっぱりするんですけどね。
まぁ、仕事がない業者の方はよろこんで頼まれるかもしれませんが
私の場合、前回の剪定からせいぜい3年以上過ぎた松の剪定はお断りしています。
なんでかというと
お得意様を周り切るだけで手一杯だからです。
雑木といったら怒られるかもしれませんが、
元のように戻せない上に、枝や葉が混雑しているため
時間がかかりすぎることが大きな原因です。
まわりたくてもまわれないのが現状です。
他に頼める業者がいればそちらに頼めばいいですが
いないようであれば・・・
パッと見て雑木と判断した松は
お客様の機嫌は悪くなるかもしれませんが、
丁重にお断りして5年に1回頼むんだったら
根元から切ることをオススメしています。
あんまり良い顔はされませんけど・・・
代々伝わる松だからのこしたい・・・と大体の人は言いますが、
管理できない松はただそこに生えている金を食べる木ですからね。
きっと次の代でその松はなくなると思いますよ。
余計な金がかかりますしね。
松の剪定のやり方
松のみどりつみは地域によりますが
5月下旬から6月初旬頃が1回目の適期で
その時期には手でポクポクと簡単に折ることができます。
それ以降になると新芽が硬くなるので手では折れなくなり、
ハサミを使わないといけません。
松のみどりつみをしないで、年に1回しか剪定をしたくないという場合
新芽が固まった7月初め頃に、剪定およびもみあげをすると良いです。
ただしこの時期の剪定は、剪定後に残った次の新芽が
伸びてきますので、また葉が伸びる可能性があります。
もみあげの時期は新芽が固まり前年の古い葉が少し黄色くなるころの
11月下旬から12月ごろが良いです。
あまり早くもみあげすると新芽を傷めてしまいます。
できるだけ長い期間、松をきれいにしておきたい場合は
9月10月11月頃の剪定をお勧めします。