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松の魅力!実際の剪定作業がすべて教えてくれる

松の剪定を行なっている方は、よ~く考えてみてください。
意識してみると松の全ての枝葉に触れていることに気づくと思います。

どんなに樹高が高い松であっても、どんなに密集している松であってもです。

もしも、

松のすべての部分に触れて作業していないとすれば手抜きをしているか、ごまかして作業していることになりますが、大丈夫でしょうか?

それだけ松の木には手をかけていることになり、多い方で、多い時には年に3回以上も松のために時間をかけてあげているくらいですから。

ここでは剪定を行なうことで得られる、松の魅力についてお伝えします。

12.19-1松

自然に戻さないことで松の良さを引き出す

松の枝葉すべてに手を加えないずに枝葉が密集してしまうと、密集している中に埋もれている新芽が枯れるという、松にとって良くない現象が起こります。この新芽はまだ小さい状態で、光が差し込み、風通しがよい場所を好みます。

その逆で枝葉が密集しているということは、光が届かないですし、風通しも悪くなり枯れる要因がものすごくあるのです。

このような松の枝は、枝先だけが間延びする傾向があり、樹形を乱す原因になります。山に自然に生えている松のような感じの樹形です。

12.19-2松

松にとってはその方が都合が良いのですが、庭に植えられいる松は見栄え重視なので、そのようなことは決して許されません。

なので、すべての枝葉に手を加えて間引いてやったり樹形を整えて、自然に生えているような樹形に戻さない剪定をしないといけないのです。

松の魅力の要素

松は盆栽と同様に、手をかければかけただけそれに答えてくれる不思議な木です。それだけほかの木にはない魅力が詰まっているのです。

ここでは具体的にはどのような魅力が松にはあるのかお伝えします。

12.19-3松

松の魅力!樹形・枝ぶり

松の魅力のひとつに樹形や枝ぶりがあります。

樹幹をどのような方向に傾けたり曲げるかによってもそれに付随する枝の方向性も変わってくるので趣にも変化が生まれます。

12.19-4松

枝を下に上に曲げて、時には針金を使って、時には竹や添え木を使ってその樹形を保ち大きくなります。そのようにして樹形は作られることが多いわけですが、松は良くも悪くもそれに答えてくれます。

すでに仕立てられている松は、その樹形を保ち維持するように剪定を行なっていきます。この作業が常時行なっていくこととなります。

仕立てられた樹形ではなく、自然にできた場合もありますが、意外と自然でも樹形は整うことがありますが、これって不思議ですよね。自然に出来上がったものなので、完成されたような見栄えではなくとも、見ようによってはよく見えます。

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樹高が3mもない小さい松でも100年以上のものもありますし、樹高が10mと高くても30年くらいしか経っていない松もあります。管理の仕方によっても樹高が決まるものもあります。松の樹形は興味深いものがあります。

松の魅力!樹皮

松の魅力のひとつに樹皮があります。

黒松のようにゴツゴツして亀裂が入っていたり、赤松のように古い木になるほどペラペラとめくれる感じのものもあり、不思議な魅力を感じます。幹の色にも、グレーっぽさを持つ黒松、赤みを帯びている赤松などの特徴があってとても興味深いものがあります。

黒松の樹皮
12.19-1松樹皮

赤松の樹皮
12.19-2松樹皮

松の魅力!葉っぱ

松の魅力のひとつに葉の状況があります。

枝葉がだらんとみっともなく下がっていると松全体が締まりません。この葉っぱの状態が容姿を決めるのに一番重要で、毎回の剪定作業ではここに一番注意して力を注ぎ込ぎます。

うまく剪定されている松の葉っぱは、盆栽のようにすべて葉先が上に向っており、天辺がそろっていることに気づかれると思います。

盆栽の松を常に思い描いて作業していれば、慣れてくるとうまくいくようになります。
11.12-3松盆栽

黒松
12.19-7松

12.19-5a松

赤松
12.19-6a松

IMG_0886

松の魅力というものはおそらく剪定作業をすることで分かってくるものだと思っています。

見ているだけではただの鑑賞で、本当に松の魅力に到達できていないものだと思います。

だから小さな松でもよいので、どんどん剪定を実践して、失敗をたくさんすることで学び、成功といえる到達地点にたどり着くころには、本当の松の魅力に出会えるのだと信じています。

松に興味があればおそらく剪定をすることでその魅力は倍増するはず!自分の思い描いた樹形に仕上がるともう大変で、誰かに自慢したくなってしまうはずです。

「学ぶ」ことは「まねる」ことから生まれるといいますので、良いと思える剪定方法や作業方法をまねて、実際の剪定作業にどんどん生かしていってほしいです。

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