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松材線虫病の伝染環!どのようにしてマツは枯れるのか

松材線虫病はマツノザイセンチュウという線虫がマツの材に侵入しマツを枯らす病気です。

ここでは松材線虫病がどのように発生するのかお伝えします。

松枯れ

松材線虫病が起きるサイクル

松材線虫病は暑くなる6月頃から、マツノマダラカミキリが蛹(さなぎ)から成虫になり被害木の松から脱出するところから始まります。

カミキリが蛹から成虫になる頃、枯死木に潜んでいたマツノザイセンチュウがカミキリに集まってきます。

マツノザイセンチュウがなぜ成虫になる時期がわかるのか?

それはマツノマダラカミキリが成虫になる頃、羽化が近づいた蛹の体表で生産されるフェロモンによって誘導されるようです。

また成虫になると呼吸によるCO2の放出量が増え、マツノザイセンチュウがこれに誘導されてカミキリに乗り移っていきます。

センチュウはカミキリに乗り移って運ばれるわけですが、どこに潜んでいるのかというと、気門から気管へと入り込むので、体表にとどまっているわけではなく、体の中に潜んでいるのです。

そして、カミキリはセンチュウを待っていたわけではありませんが、準備が整うとカミキリが目標となる新しいマツの木に向けて飛散しだします。

カミキリが目標とする新たな飛散先のマツへ到着し、新葉を食べると同時にセンチュウがカミキリから出てきて新しいマツの木に乗り移ります。

センチュウはカミキリから出てきても、このままではマツの材の中に侵入することはできません。

どうやって材の中に侵入するのかというと、カミキリが新葉を食べた後食痕から材の中に入り込んでいきます。

センチュウは材の中に侵入すると感染が始まり、しだいに衰弱しマツは枯死します。

カミキリは枯死した木にしか産卵しないようです。

カミキリは幼虫で越冬します。そしてセンチュウも次のカミキリが飛散する時期まで枯死木内で待ちます。

このようなサイクルでマツは枯れ、松材線虫病はおこります。

松材線虫病が発生するとどうなる

松材線虫病はマツノザイセンチュウがマツの材に侵入して枯死する病気です。

松材線虫病が発生するマツはどのようになるのだろうか?

マツノザイセンチュウが材の中に侵入すると感染が始まります。

材に侵入すると、その内部では空洞化がおき水分が流れなくなります。

マツの葉はしだいに茶色くなり枯れていきますが、樹体の全体が枯れることもありますが、枝単位で枯れる場合もあります。

空洞化がおき水分が流れなくなくなるこの状態が材の全体におきた場合には、マツの木は衰弱し枯死します。

侵入したセンチュウの数やマツの健康状態にもよりますが、数日で枯れがおきたり、時間がかかっておきることもあります。

寒冷地では2年という期間をかけて枯れが起きる場合もあります。

松材線虫病になったらどうすればよいか?

マツが松材線虫病になり枯れ始めたことがわかったらどうすればよいのでしょう?

結論を初めに言うと、そのような状態になったとわかったら、すでに手の施しようがないので、残念ですが枯れるのを待つしかありません。

症状が起きてから薬剤を投入しても枯れの進行を防ぐことはできませんし、枯れたらおしまいです。

そのようなことになる前に薬剤等で予防策を施すことはできますが、毎年行わなければいけませんし費用も掛かります。

この予防法を実行するには専門知識が必要になりますので、一般的な何の知識もない個人が行なうことは難しいかと思います。

もしも、周囲の環境を見て松材線虫病による被害木の発生が多い被害地であれば、近々マツノマダラカミキリが飛散してきて松材線虫病に感染する可能性はあります。

感染してからでは遅いので、そうなる前に専門家に相談されて予防策をとってもらう方がよいです。

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