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松の剪定にバリカンを使うのはありか?なしか?

松の剪定といえば時間と手間をかけて、1本1本葉をむしり取ったりしてやっと樹形が整う作業なのですが、最近の職人は松の剪定でバリカンやトリマーを使うこともあるようです。

これってありだと思いますか?

今回は、松の剪定にバリカンを使うのはありか?なしか?について独自の目線で解説しますが、これが正解であるかはわからないので、参考にされてください。

昔と今では生活環境が違う「水編」

いきなりですが、あなたは水を飲むときに水道からコップに水を汲んで飲みますか?

11.20-2水

今では水が普通に売られていますよね。

でも「水を買って飲む???」

私は昔、初めて水が販売された時「水なんか水道から出るじゃないか!」「水なんて買う人いるんだろうか?」と思っていました。

何で水が販売されるようになったのかというと、環境が悪くなったり、人体に与える影響のある物質が水道水には含まれていることから、不安に思う方が増えて水を購入するようになったのです。

このように昔では考えられなかったことが、今では普通に行なわれるようになり、生活に浸透していることがたくさんあることは、あなたもご存じかと思います。

水は人間が生きていくうえで必ず必要になるので、質の良い水を求めることは必至なのだろうと思います。

昔と今では生活環境が違う「田植え編」

今度は、田植えの話ですが、むか~し、稲を手で1本1本植えていた当時の方、すなわち農家のおじいさんやおばあさんたちは、腰が曲がったまま戻らない状態の方が多かったです。

一種の職業病のようなものだと思います。

11.20-3田植え

機械化が進んで手植えをしなくなってからはそのような状態の方は少なくなりましたが、近所にも腰の曲がったおばあさんがいたことを覚えています。

昔は手で田植え行なっていましたが、今では手で植えている人はほとんどいません。

なぜなら、時間がものすごくかかり効率が悪いからです。

田植え体験など各地で催され、そのひと時を楽しんでいるようですが、昔はこのつらい手作業を毎日朝早くから暗くなるまで腰が曲がってもどらなくなるくらい行なわれていたのです。

与えられた時間は限られていますし、経費のことを考えると機械化をすることは、時代の流れから見ても正解だと思います。

昔と今では生活環境が違う「剪定編」

それでは、剪定の場合はどうなのでしょう。

昔は機械などはないので、手で1本1本時間をかけて剪定作業を行なっていました。

最近では、バリカンやトリマーを使うことが多くなりました。生け垣などでバリカンを使うとまっすぐになるし、仕上がりはきれいになります。広い面積を早くきれいに刈ることに関してはバリカンやトリマーは有効でしょう。

11.20-4生け垣

しかし、細かな作業になると別です。

特に松は。

松はバリカンで刈っても平気なの?

松は細かな作業で、手で1本1本時間をかけて剪定作業を行なわないといけません。

松をバリカンで刈るという作業ですが、これは人それぞれ考え方はあると思います。

個人で行う場合ですが、ただ、スッキリできればいいやと思うのであれば、バリカンや刈込ばさみを使って、葉っぱを整えてあげればよいでしょう。ただし、葉っぱを切るとその切った部分は茶色く変色することは覚悟してください。そして、この時に葉っぱだけでなく新芽を切ることは今後の成長や樹形を左右します。

このようにバリカンを使ったとしても木は枯れることはないでしょうが、その作業をご自身が行ったとしても、業者が行なったとしても、世間から見た松の印象は当然悪くなるので、ご主人の印象も変わるかもしれません。

松はバリカンで刈っても平気ではありますが、見た目の問題が残ります。

つまり、松はバリカンで刈っても平気ですが、切った葉先が茶色く変色しますので、見た目は悪くなります。見た目さえ気にしなければバリカン作業はありかもしれません。

ご自身の松であれば、そのような作業をされてみても良いでしょうが、職人さんがそのような作業をするとなると不可解です。

松は仕上がり重視なので、葉先が茶色く枯れていたりしてはいけないのです。

どのような松でも365日、人目にさらされるわけですから、もしも葉先全部が枯れた松を人前にさらしていたら、ご主人の品格が問われます。そして、そのような作業をするような業者は考えようです。

五葉松だけは条件しだいでバリカン刈りもあり

これまでバリカンを使うことはありなのかをお伝えしてきましたが、赤松と黒松に関しては、見た目に関わってくるので、どんなに大きくても時間をかけて手作業した方がよいです。

ただし、五葉松の場合はちょっと違うと考えております。

五葉松の場合は、赤松と黒松と違いこじんまりとしていて葉が密集する傾向があります。五葉松の場合はツゲなどのように玉ちらしなどに仕立てられているものが多く、樹形自体を楽しむ趣さえあります。これを1本1本手で剪定整理していくと小さい五葉松だとしてもかなりの時間がかかります。

11.20-5五葉松

なので、私は樹勢が強く葉が密集している元気の良い五葉松だけはトリマーを使うこともありと思っております。

ただし、条件付きです。

1.ご主人様が、葉先が赤くなってもよいと言った時
2.ご主人様が、トリマー類を使うことに納得された場合
3.樹高が高く時間がかかりすぎるような大きい五葉松の時

このような場合には五葉松をトリマーを使ってよいと考えております。

ちなみに私の場合は、五葉松はトリマーや刈込ばさみを使うことはなく、どんなに大きくても、何といわれようともすべて手作業で行ないます。
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今回は、松の剪定にバリカンを使うのはありか?なしか?をお伝えしましたが、赤松と黒松に関しては断然手作業をお勧めしますが、五葉松の場合は例外で条件付きでバリカンや刈込ばさみを使ってもよいかと思います。基本的に五葉松も手作業をお勧めします。

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