ここでは、サクラのどこを剪定したらよいのか仮想剪定の講習をしてみます。
さて、実際に画像を使って、サクラの仮想剪定・課題の答え合わせをしますね。
答え合わせといってもひとつではないですし、人によって残したい枝があったりしますし、違うところで切っても問題はありません。
ただ、見栄えをよくしたいのであれば、強く伸びた太い徒長枝だけは気にしながら切る必要があるということです。
なぜかというと、その太い枝部分は養分の多くを吸い上げてしまうからです。
写真は4枚あり、写真ごとに見て回答していきますね。
サクラの仮想剪定1枚目
課題1
全体を見渡してみて気になるところを選んで、カットする位置に赤線を入れてみました。
回答1
サクラの仮想剪定2枚目
課題2
課題1と同じ画像を少し拡大して、少しわかりやすくしてみました。
回答2
サクラの仮想剪定3枚目
課題3
課題2の右下部分をさらに拡大してます。
この太い枝部分は養分の多くを吸い上げてしまうので、確実に赤線でカットした方がよく、一番切らなくてはいけない枝です。
枝の色が周りよりも薄いのがわかると思いますが、去年かその前の年に伸びた、若くて樹勢の強いいきなり太く育った枝です。このままにしておくと、どんどんこの枝が伸びていきますので、今のうちに切っておいた方がよいです。
また、この部分は樹勢が強いので、繁茂期になると徒長枝が伸びてくる可能性が強いです。そのような新芽は見つけたら切り取っておいた方がよいです。
回答3
サクラの仮想剪定4枚目
課題4
太く伸びた枝や、不要な徒長枝は切り取ったほうがよいです。
下に向いて伸びる枝は、見栄えも悪くなりますので、適宜に切った方がよいです。
回答4
サクラの仮想剪定5枚目
課題5
このように密集して枝が生えると病害虫が発生しやすくなります。
真ん中あたりはテング巣病が発生しそうな気配がしますので、密集している枝や太く伸びた枝は切り取っておいた方がよいです。
回答5
サクラの仮想剪定解説
どうですか?
あなたが思い描いた切り方と比較してみてどうですか?
サクラの場合、気にすることは、冬期剪定と、徒長した枝をきれいに切っておいてやるということです。
それ以外の剪定は、混み入っていたり交わっている枝を整理してやればよいです。
また、繁茂期になった時に伸びる新芽や徒長枝をこまめに切ってやると、後で苦労することがないです。
たまにテング巣病が発生している塊があります。伝染病なので、その部分はしっかりと切って処分してやってください。
テング巣病についてはこちらで解説しています。
今回は、サクラの仮想剪定・講座2時間目-回答でした。