造成開発で樹木を移動しなければいけない時があり、根を掘り起こしそのまま違う場所に根株移植したら枯れることもあります。
根株で移植する場合どのようにしたら枯れないのでしょう。
樹木の移動は最終手段
よく剪定で樹形を小さくする作業は行なわれる手法ですが、その場所が手狭になったり、庭を改良したりと、その敷地の都合上樹木を移動する場面が出てくるかもしれません。
移植は頻繁にできるものではありませんし、樹木にとって成長が一時的に遮断されるのであまりすすめられることではありません。
どうしても、移植したい場合には、移植先の状況や環境を間違ってしまい再移植することのないように、移植先のことも視野に入れないといけません。
樹木の移植は樹木にはとてもストレスになるので、移植したらもう植え替えしない方向で、枯らすことのないように計画を立てて慎重に行なうべきです。
移植は樹木に良くない
どのような方法で移植するにしても、樹木にとって移植は土を掘り起こし根を切ることなので、樹木の生長にとって影響を与える作業です。
今まで、その樹木にとって住みよかった環境を強制的に移され、全く違う環境に放り込まれるのですから、成育上不都合が生じる可能性は大いにあります。
確かに移植時には根を切られるので、樹木にとって相当な負担やストレスがかかるリスクがあり、移植の方法を間違えば枯死することもあります。
しかし、移植する樹種の性質や移動時期、移動方法を間違わなければ生存の可能性はあります。
併せて移動先の土壌構造の状態も調べ、適当な土壌に施されれば生育の可能性は出てきます。
移植で枯れる原因
移植する樹種の性質や移動時期、移動方法を間違うと生存する可能性が低くなります。
移植して枯れる原因として、根を切ることによりストレスがかかることがあります。正常な状態を断ち切られて強制的に負担を与えるのですから、そのことを理解しないといけません。
移植する樹種が移植に適していない場合もあります。根を切られる時期が適期にであるか、移植時期が適期であるかによっても、移植の成功率は変わります。
またその樹種を土を掘って根ごと掘り起こし、そのまま移植する根株移植では、その樹種が根株移動に耐えられるのかによっても生存率は決まってきます。
耐えられない場合には、しっかりと根鉢を施して移植することです。
根株移植したら枯れる時の解決策
根株移植をした場合、枯れることはよくあります。
土から掘り取って樹木を移動して植えたとしても、その後の根の活着がうまくいかなければ枯れる可能性はあります。
根株移植したら枯れないようにする解決策として、移動先の通気性や透水性が良好な土壌であるか事前に調査することが重要になります。
移動先の状態が通気性や透水性などが不良である場合には、土壌を変えなければ移植を行なったあとに枯れることが多くなるので、良好な土壌なのか、不良なのかその状態を事前に調査する必要があります。
また、移植後には、根が動かないように土壌との活着を良くしてあげるように支柱を施す必要があります。
移植時には水を施す必要がある場合が多く、その有無や程度によっても生存率は変わってきます。
過湿の土壌状態の場合だけでなく、移植時には周囲の地盤よりも高く植えて過湿を防いだり、逆に乾燥状態でも水が一時的に溜まりやすくなるように水鉢を施して高植えにすることが重要です。