最近外来種が増殖し、どれが外来種でどれが在来種なのか認識できないほど種類が多いことを実感します。
実際、これほどまでに増えた外来種を駆除することはできるのだろうか?
外来種は自然に増えるのか?
外来種は過去に、人によって海外から持ち込まれたものが多く、現在も多数の樹種が残っております。
ウメもそうですし、イチョウもそうです。
確かに外来種の日本への侵入は人も物資も簡単に往来できる時代になったことから、外来種が増えていくことは逃れられないかもしれないです。
たとえば、海外から来た誰かの靴に種子がついていて、それがどこかの土地に落ちればその外来種が増えることはありえます。
なので、外来種は自然に増えるとは言い切れず、むしろ人が故意に持ち込んだり、無意識に人の移動によって運ばれた可能性が非常に高いと考えられます。
良い外来種と悪い外来種ってあるのだろうか?
昨日、菊芋を食べました。
非常に健康によいということもあり料理本や健康雑誌などに登場します。
でも菊芋って外来種なのですが、なぜかもてはやされています。
これっておそらく人にとってメリットがあるからなのでしょうね。
去年、近所のお宅の田んぼが休耕田に変わりました。
そうしたら、あっという間にセイタカアワダチソウだらけに変わりました。
根がしぶとく張り、茎も太いので駆除が大変です。
田んぼだけでなく、家の庭にもいつの間にか表れていほど繁殖力が強いです。
たくさんの黄色い花が咲くその姿はきれいなのですが、これも外来種です。
菊芋とセイタカアワダチソウはともに外来種ですが、セイタカアワダチソウは大々的に駆除を推奨しても、菊芋はそれほど駆除の対象ではないのかな?というくらい扱われ方も評価も違うほど、人間にとっての価値が相反するようです。
生物の生態系を脅かす外来種の存在
森林生態系の構造や他の生物の生態系を変えるほど、旺盛な生育状態をもつ外来種を、駆除することは可能なのでしょうか。
外来を含め植物を除去しようとしても、どこかに飛ばされたり鳥によって運ばれたり種子伝播を行ない、いくら伐根しても根が残り生息することがあるので存続します。
特に外来種は強い生命力を持つことから、駆除方法が悪かったり管理を怠るとすぐに増えることになります。
外来種は森林生態系を壊す恐れが非常にあるほど、在来種や他の生物の生態系までも脅かすその存在は恐ろしくなります。
自然の多い生態系に外来種を取り入れないことが、自然を残すうえで一番良い考えですし、そのような状況を作るように国をあげて駆除に取り組むことを願います。
現在侵入し自然を壊している外来種については、優先的に本腰を入れて早急に駆除をすべきだと思います。