毎年1~2回くらいは大雪が日本各地を襲い、人間だけでなく建物の屋根の崩落など、多くの被害を残していくことがあります。
その大雪の被害が松に襲い掛かると大変なことになります。
夏は温暖化などと大騒ぎしますが、冬の大雪の影響は、今まで雪がそれほど降らなかった関東周辺地域や都心にも被害が及ぶようになりました。
北国岩手の内陸部においてはそれほど大したことではなくても、北国の中でも雪が降らないとされる太平洋沿岸地域の方が多く降ることもあります。
私が住んでいる内陸地域は、年に1、2回はどっさり降り、多く降ったとしても、まぁこんなものかなぁくらいでそれほど驚くことはありません。
こんな雪でも毎日ランニングは欠かしませんがね。
北国で暮らすなら4WDは必需品
大雪の影響で改めて問題視されるのが車です。
北国に住んでいる割に意外とFF車やFR車で過ごしている方もいて、大雪の時は相当答えると思います。
一人がちょとした坂を登れないために大渋滞が起こるのですから、大ヒンシュクです。それが一人や二人ではなくなると、車は進むわけはありません。
この朝の忙しい中、雪の降る中、止まっている車をどかしたり、押して進ませなくてはならないですから、普通に4WD車に乗っている人にとって、これほど迷惑なことはありません。
私も過去にそういうことがあって4WDに変えた経験があるので、人のこと言えませんが、少なくても北国の人は他人に迷惑をかけないように、4WD車にすることをお願いしたいです。
毎年のようにニュースでは青森や秋田あたりに数mも雪が積もったと大騒ぎして、芸能レポーターが現地に行くことがあります。
でも、都会で10cm程度のちょっと積雪になるともっと大騒ぎしますよね!田舎で数mも積もった大雪よりも「何十年に1度の都心での大雪!」などと煽る方がネタになりますからね。
雪による庭木の被害
大雪の被害は、人間だけでなく庭木の倒木や、木が折れたりする被害も拡大します。
北国では毎年雪吊りといって、雪が積もった時に松などの枝や、折りたくない大事な木をワラ縄で吊って、雪の被害から守る作業をします。
この雪吊りはすべての枝を守れるのかというとそれほど完璧ではなく、ワラ縄の本数や松の枝の生え方にもよるんですが60%くらいの枝は守られるはずです。
特に雪の被害が多いのは上部の枝ではなく下部の枝です。
2月ころ湿った重い雪になりますが、この雪がやっかいで、上から重い湿った雪や、凍った雪の塊が落ちてきたりすると、太い枝でもポッキリ折れてしまうんです。
屋根の下に植えてある松なんかは、屋根から「ドドドッ」と音を立てて滑り落ちてきた雪によって折られやすいです。
屋根から滑り落ちてくる雪は、真下に落ちるのではなく、結構遠くに流れていくように落ちてきます。
多分地面に落ちる頃には、重さで言えば、百キロ単位になると思うので、松の木にそんなのが落ちてきたら折れるのは当然です。
普通程度の雪でも場合によっては折れる時もありますから、大雪が降る年に雪吊りをしている方は相当助かると思いますよ。
雪吊りは雪の被害から守るだけでなく、冬の観賞用としても設置するので、大雪が降らなかったとしても見て楽しむことができます。
現在は雪があまり降らなくなったので、観賞用の方が需要が大きいのではないかと思います。
金沢の兼六園なんかは有名で、見事ですよね。
ワラ縄にイルミネーションなんかつけたら綺麗ですし、松の木が引き立ちます。
小さい木なら庭師に頼まなくても自分っでもできるので、来年の冬から雪の被害からも守る引き立つ庭を考えてみると良いですよ
松の木に雪吊りの効果絶大な理由
温暖化とはいえ、異常に寒い日が続く年もあります。
築15年の年の1月に、我が家の風呂の給湯が初めて凍ってしまったほどで、解凍を頼んだガスやさんは、解凍作業が忙しくて通常の作業が回り切れないほど大忙しのようでした。
給湯器が凍るほど寒い冬というのは、雪はそれほど降らないことが多いです。
でも1月、2月になるとサラッと降った雪でも夜のうちに凍ってしまい重くなります。
この凍りついた雪は結構な重さになります。
松の木などがその雪をずーっとかぶっているとどうなるかというと、ポキっと折れてしまいます。
だから、雪が降る前に雪吊りの作業をして枝が折れないように施すのです。
これを怠ると枝が1本なくなり、枝ぶりが悪くなります。
今年は雪吊り様様のようですね。
あっちこちで枝が折れているのを見かけます。
気にして見ているので、見かけているのは私だけでしょうか?
松を大切にしたいなら来年は雪吊りをお勧めします。^^
松の雪吊りの撤去作業は春先に始まる
「暑さ寒さも彼岸まで」というようにお彼岸を境にだんだんと春めいてくようです。
とくに寒さが一段と厳しい冬は、春の訪れはいちだんと待ち遠しいものですよね。
冬に入る前に松の雪吊りをした支柱と縄の撤去作業も、そのころに始まります。
震災があった年はガソリンが供給されませんでしたので車が動かせず、4月半ばすぎまで撤去作業ができませんでした。
東日本大震災は津波は来なかったものの2度起きています。ちょうど2度目の地震が来る前に撤去作業を終わらせたので5月にづれ込むことはなく安心したことを覚えています。
遠方までの松の雪吊りの撤去作業でしたので、あのころは特にガソリンが手に入らず、もしこのままガソリンが手に入らなかったらと不安ばかりがよぎりました。
ほとんどの方は知らないし、気になさらないかもしれませんが、剪定や公園、堤防などの草刈り作業で出たゴミは、今まで清掃センターに運び焼却処理されていました。
しかし震災後の7月から剪定ゴミは持ち込み不可となりました。
東電でおなじみの原子力発電問題で、新聞にも報じられましたが、ゴミの焼却後の灰の放射性物質(セシウム)の濃度が高くなるので、現在でも処理が困難ということで焼却ゴミの持込みができないのです。
原子力発電は恐ろしいし個人的には要らないと思います。そうかといってそれに変わるエネルギーを作る手段が少ないことも原子力に頼らなければならない理由です。
大雪で松の枝も折れるほどの被害になるので、雪吊りをしていないと折れた時に後悔することになります。雪吊りは保険のようなものです。