サクラ(桜)の花が咲かない原因は何がある?その理由を知りたい!

「毎年花をたくさんつける桜が、今年に限って花の量が少ないけどなんで?」
「ソメイヨシノの花が咲かずに葉っぱだけしか出ない葉桜なのはどうして?!」
「八重桜、、、花つきが悪く花咲かないけどなぜ?」

などとよく聞かれることがあります。

桜の花が咲かないのには色々な要素があり、もしかすると1つではないかもしれません。

花が咲かない理由は色々考えられますが、ここでは花が咲かない原因についてわかりやすくお伝えします。

次のような花が咲かない原因があります。

花が咲かないのは寿命が原因か

サクラは花が咲かないとその価値を感じられないほど、鑑賞に適している存在感のある木のひとつであることはご承知のことです。

そのサクラの木に花が咲かないとなると、人によっては大問題でしょう。

しかも、記念樹として植えた木であったり、先祖が残した思い入れのある大事な木であればなおさらです。

しかし、サクラの種類にもよりますが、サクラに寿命があることは、知っておかなければいけないことです。

「しっかり管理」されているソメイヨシノであれば、130年とか生きるサクラがあることは聞いていますが、一般的な寿命はせいぜい50年~70年くらいだと言われています。

逆に新しく植えたばかりのサクラの木である場合、まだ土に慣れていないことがあって、
この場合は元気が出て花を咲かせるのに数年かかることもあります。

剪定が原因で花が咲かないのではないか

先ほど触れた「しっかり管理」には意味があって、一般の人のようにむやみやたらと剪定したりすればよいというものではありません。

枝を切りすぎた剪定を行なってしまうと、木が弱って花が咲きにくくなることがあります。

特にサクラの太い枝をむやみに切ったりすると、そこから病原菌が入り枯れる可能性が高いです。

枯れた部分がある場合、すぐにキノコがたくさん生えてくるので、その部分を中心にサクラは枯死(枯れて死ぬ)に向かうでしょう。
枯れが枝だけですめばよいのですが、幹まで侵されてしまうと衰弱する方向に向かっていきます。

「管理=剪定」という意味ではありません。

剪定という概念で進めるのではなく、まずは、サクラ全体を眺めてみます。

そして、枝や葉が密集していたり、枝が逆方向に伸びていたり、交わっていたりする違和感のある個所を見つけます。

その場所には病害虫が発生して枯れやすいので、病害虫に侵されないように全体的に通風をよくしてあげるとよいです。

さらに、サクラは病害虫が発生しやすい夏期には、枝葉が伸びても剪定を行なわないようにして、葉が落ちた後の冬期の剪定作業だと割り切っておいた方がよいです。

剪定時期や剪定方法を含め、管理しだいではサクラの寿命は伸びるし花は咲くと思っています。

サクラの花が咲かない原因は土が悪いせいかも

サクラは毎年花をつけて咲くように思われがちですが、何かの理由によって咲かなくなる場合があります。

その原因は土壌の性質にもあります。

サクラの木の根元を人や車が通ると土が踏み固められ、土壌の透水性や通気性は悪くなります。

すると水分や酸素が土の中に入っていかず、根が酸欠をおこし成長しなくなります。

逆に水分がありすぎて浸透しなくても、根は酸欠をおこして腐朽してしまいます。

このような状況を確認するためには、根の周辺を掘って土壌の性質や断層を調べたり、堅密度を調べて土の固さの状態を確認できる可能性があります。

もしも土が固く堅密度が高い場合は、根が成長しにくく腐朽しやすい状態にあるので、腐葉土などを与えて土壌を柔らかくし、透水性や通気性を良くしてあげる必要があります。

根の状態は木の生長に深く関わっています。

花が咲かないと土より上部は直接見えるので気になると思いますが、見えない根が一番気にしなくてはいけない部分になります。

また、何らかの原因で栄養が足りていないこともあります。

木も人間と同じで、元気に育つためには栄養が必要です。

土の中の栄養が足りなかったり、肥料分が少なかったりすると、花を咲かせる力がなくなってしまうことがあります。

そして日当たりが悪いと成長に支障をきたすことが多いです。

サクラはたくさんの太陽の光が大好きです。

もしもサクラの木が日陰のような場所に植えられていたり、樹形内部に光が届かないくらい枝葉が密集収していると、光合成をおこしにくくなり、樹勢が弱くなったり花を咲かせることができなくなります。

サクラの花が咲かないのは病害虫のせいか

病気や害虫の被害により木も病気になったり、害虫に葉を大量に食べられたりすることがあると樹勢が弱くなることがあります。

樹勢が弱ると花を咲かせることが難しくなるのです。

もしも病害虫が原因である可能性の場合には、木の状態を万遍なく見て、どこに原因があるのか調査する必要があります。

・幹に空洞や枝の枯れがないか
・特にコウヤク病やキノコのような腐朽菌がついていないか
・テングス病に侵されていないか
・幹にコスカシバなどの被害(小穴やヤニなどの確認)で侵されていないか

コスカシバなどの被害写真
  ↓  ↓  ↓
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など調べていきます。

同時に、

・葉芽はついているが花芽がついていないのではないか
・そもそも花芽が枯死して花が咲かないのではないか

などの点も気にしながら目で確認するとよいです。

気候の温度変化の異常によることもある

寒すぎたり、暑すぎたりする異常ともいえる気温が続くことも頻繁におこる現代です。

このような気候や温度変化の異常によっても花に影響が表れることがあります。

サクラの花は、寒い冬を越えてから春に咲きますが、冬があまりにも寒すぎたり、逆に暖かすぎると、
サクラが「咲くタイミング」を間違えてしまうことがあります。

サクラに多いテングス病に侵されるとどうなる

サクラは通風が悪かったりすると菌が繁殖しやすい箇所を作り、そのような条件ではテングス病が発生しやすくなります。

テングス病が確認された箇所では花は全く咲かずに葉っぱだけが生えます。

しかも発生個所をそのままにしておけば、さらに伝染して周囲の枝でテングス病が増える可能性があります。

一帯がテングス病の病巣
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テングス病

テングス病の病巣部分を見つけた場合には、テングス病が発生している枝元から切除して焼却などの処分をする必要があります。

同時に枝を整理しながら通風を良くした方が良いです。

枝を切ってそのままにしておくと菌がそこに残っており、再びどこか弱ったところにテングス病が発生しますので、早急に、必ず処分してください。

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サクラの花が咲かない原因のまとめ

サクラの花が咲かない原因には色々な要素があります。

寿命、剪定、土壌、栄養、病害虫、気候条件、などの要素が原因であるとお伝えしました。

しかし原因はこれらだけではなく、サクラが植えられている土地などの状況や、花が咲く前の年の分化期の気象条件、汚染や公害などの環境問題も考えられます。

一様に「これがサクラの花が咲かない原因だ!」とは言い切れない部分はありますが、花が咲かない可能性をつぶしていけば、来年はサクラの花は咲く可能性があると思います。

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