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切り株を見て年輪の幅の広い方が南と判断できない理由

よく切り株を見て方位を判断するには、年輪の幅が広い方が南であると言われます。

しかしそれは本当にそうなのでしょうか?

切り株

年輪が形成する仕組み

年輪ってなんでできるのか気になりませんか?

木は年々太くなっていきます。

形成層を中心に、成長させるための組織を幹の外側に向かって作ったり、樹木を支持するための木部を幹の内側に向かって作るための更新をしていきます。

その際にできるのが年輪で、年輪は1年ごとに発生します。

年輪は、春頃から初夏にかけてできる色が薄くて材が荒い「早材」と、夏から秋にかけてできる色の濃く緻密な「晩材」の2種類で形成されます。

また、年輪が形成されるその時期に発生する気象条件や生育状況によってもその幅が違ってきます。

厳しい気象条件や環境の元で育てば年輪の幅は狭くなりますし、日当たりがよく適度な肥料成分がある場所で、しかも気象条件も良ければ年輪の幅は広くなります。

たとえば、同じ場所で育った同じ樹種の木でも、光の獲得がうまくできた木とうまくできなかった木と比較しても、年輪幅は違ってくるんです。

年輪は南側が広いのは本当か?

「切り株を見て方位を判断できる!」というようなことが言われていて、年輪の幅が広い方が南であるようです。

確かに、切り株の広い方が南である可能性は否定できません。

平地であれば光合成の働きによって、日光を浴びやすい南側の枝葉が発達しやすいので広くなるのかもしれません。

登山などで休憩をする地点であれば、山の頂上であったりひらけていたりする場合が多く、その地形上、南側の年輪がやや広くなる場面が多くなることもあると考えられます。

しかし、そのように切り株の南側が広いのは偶然が重なって起きている可能性もあります。

年輪で方位は判断できない

樹木は地形や環境によって生育状況が変わってきます。

それは年輪にも言えることで、年輪で方位を正確に判断することはある意味難しいといえます。

なぜなら、斜面に生えている木は針葉樹であれば「圧縮あて材」、広葉樹であれば「引っ張りあて材」が発生するからです。

針葉樹の「圧縮あて材」では、斜面の下側や、傾いて木が生えている地面に近い側の年輪が広くなります。「圧縮あて材」は傾いている側の根や材を太らせて押し上げるように支えることから起こる現象です。

広葉樹の「引っ張りあて材」では、斜面の上側や、傾いて木が生えている地面に遠い側の年輪が広くなります。「引っ張りあて材」は木の傾きの反対側の根や材を太らせて引っ張るように支えることから起こる現象です。

これらのあて材が発生する原因は、斜めに生えている材を正常に真っすぐに戻して支えようとする働きによって起きます。

この働きにより、南側斜面と北側斜面とではあて材の向きも逆になり、どの条件でも南側の年輪が広くなるという理由にはなりません。

以上のことから、地形や環境によっては切り株の南側の年輪が広くなる可能性はありますが、絶対に広い方の年輪が南側であると判断することはできません。

このことは、地形や斜面の向きによって発生する「圧縮あて材」と「引っ張りあて材」により説明がつきます。

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