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良質な土を施しても夏にケヤキが枯れる理由

木が枯れる理由には色々考えられますが、1.5mの良質な客土を始めに施したとしてもケヤキが10年後に枯れた事例があります。

このケヤキが枯死した原因は何だと思いますか?

ケヤキ枯れ

枯れたケヤキはどんな状態か?

この事例にあるケヤキは樹齢15年のようですが、植栽する時に1.5mの良質な客土を施しています。

しかし良い土を投入しても、1本だけでなくここに植えた半分の数のケヤキは枯れたようです。

元々の土壌環境は水田で現在も周囲では耕作を行なっているようです。

この枯れた根の状態を見てみると、ひげ根が一部分にあるだけで太く長い根はない状況です。

木が枯れる原因は何がある?

一般的に木が枯れる理由には色々なことが考えられます。

・透水性が悪く土壌に水がたまる
・通気性が悪い土壌で酸素がたりない
・土壌が乾燥する
・土壌の水はけが悪い
・土壌が固い
・根の生長が悪い
・コンクリートで囲まれ狭く根が伸びない
・剪定で太枝を切りすぎる
・剪定時期が悪い

これらの事項に多く当てはまると根の生長が悪くなり、木が枯れる原因になります。

ケヤキはなぜ枯れたのか推測すると

この事例のケヤキでは、はじめに植栽する時に、良質な客土を1.5mも施されていて、これだけで判断すると基盤の土壌としては十分すぎるようです。

しかし元々の土壌環境が水田で現在も耕作を行なっていることもあり、この地域の土壌はグライ層といって、粘土質で透水性が良くなく水はけが悪い土質なので水が溜まりやすいようです。

グライ層

たとえ昔に客土を施して植栽されたとしても、時間の経過とともに状況が悪化することはありえます。

ケヤキは大きくなるにつれ根も成長しますが、根の生長に一番重要になるのは土壌の状態です。

土壌が乾燥しすぎても根は枯れるのですが、水湿が多く土壌が悪い状態になると酸素が足りなくなり酸欠を起こしてしまうんです。

すると根は土壌近くにある酸素を得ようとするので深くまで伸びて行くことができずに、土壌の上部に細根が集まるようになります。

そんな状態の時に、暑い夏が訪れ土壌が乾燥してしまうと根は水分を得られなくなり枯れてしまうのです。

ケヤキはなぜ枯れたのか推測すると

このようなことから、水分過剰になりやすい土壌のため水湿が悪い状態なり、「酸欠」になったことも考えられます。

しかしこの場合は、土壌の水湿が悪くなることによって、根が深くまで伸びていくことができずに、そのような状態で夏の暑さが加わったことで乾燥害を起こし根が腐れてケヤキが枯れたと考えられます。

ケヤキが枯れないようにするにはどうしたらよかったか

もしも、この状態が事前にわかっていたら何をすればよかったのでしょう。

このような水湿土壌の状態で、しかも根が深くまで伸びられないことから乾燥害を疑われた場合は、

ひとつ目の対策として、土壌の水湿を改善する土壌改良をする方法があります。

そのためには、通気性と透水性を良くする必要があり、根元の土を掘り起こし、そこにパーライトというガラス質の火成岩を高温で加熱して作られた資材を混ぜてやるとよいです。

もうひとつ目の対策は、土壌の表面を乾燥から守るために土壌表面の根元にマルチングを施す方法です。

マルチング材は、剪定で出た枝をチップ化したもので根元を覆ってもよいです。

ただ、この剪定枝でマルチングした場合、根元に傷ができた場合、木材腐朽菌を発生させて木を枯らしてしまう場合があるので気を付けないといけません。

剪定枝を使用しなくても、ホームセンターなどでマルチング材としてマツなどをチップ化した木片が販売されているので、それを根元に施してもよいと思います。

マルチング材

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