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人工スギ林伐採後、広葉樹林に戻れる条件

スギは長い年月をかけて育ち、そして伐採され住宅資材などに変わります。

スギを伐採した後にその土地が広葉樹林に戻るためにはどのような条件があるのだろうか。

スギ

人工スギ林が育つ過程

住宅資材として植えられるスギは自然に生えるものではなく人工的に植えられます。

人工的にたくさんスギが植えられ増えた結果、スギが発生する花粉の量も増えるにつれ、スギ花粉症に悩まされる人も増えてきました。

人工的に植えられたスギ林は幼木時の「若齢林」から、やや高木になりかけて林化してきた「熟齢林」へ変わっていきます。

次に林の中が薄暗くなって陽樹はほぼ育たなくなり、低木の陰樹しか育たなくなる「老齢林」へと移り変わっていきます。

そして「老齢林」になたスギの多くは、需要に合わせて住宅資材などに使われるようになります。

植林されたスギの厳しい現状と価値

この状態になるまでに何十年という期間が必要です。

しかし、時間をかけて苦労して管理をしてきたとしても、その間には安い外来資材が導入されたりして、資材としての価値や価格が下がってしまうこともあります。

資材価値を失ったスギ林は見捨てられ管理が行き届かなくなることもあります。

そうするとどうなるのか?

スギ林の内部はうっそうとし、しだいに林は荒れ果て、スギ自体も枯死していき、スギ林自体の価値も薄れていくようになります。

併せて高齢化により山で作業する人の減少もあります。

そんな時に、もしもスギ林の価値が爆上がりしたとしても、危険が付きまとい重労働である事から作業する人がいないのであれば、スギ林の状態はいっそう厳しいものとなる可能性は高いです。

人工スギ林を伐採するとどうなる

スギの価値が需要を迎えスギ林を伐採するようになると、それまで日の当たらなかった部分に日が差すので植物は育つようになります。

しだいに緑は増えていき、そこに存在していた木々や雑草などの植物は育ちやすくなります。

植物が育ちやすくなるので良いかと思われますが、伐採後の管理を怠り何もしないでいるとジャングルのような雑林と化していくことになり大変な状態になります。

スギの伐採後にどのように利用するかで管理の仕方も変わると思いますが、放置だけは避けたいですね。

広葉樹林が形成される要素

「スギ林を伐採した!」これで「広葉樹林が形成されるぞ!」と思いきや、そう簡単には事は運びません。

なぜなら、すぐに広葉樹林に戻るというわけではなく、スギ林が時間をかけて林になったように、広葉樹林も色々な条件や要素が組み合わさって成長し、時間をかけて広葉樹林ができていくことになるからです。

さて、その広葉樹林ができる要素とは?

広葉樹林ができるその背景には、伐採した後に高木になりえる種類の木が存在しているかです。

スギ林を伐採した後に残るのは、低木の陰樹です。

陰樹も陽樹にはなりえるのですが、高木になる可能性のある低木が残っているかで広葉樹林になるかが決まってきます。

その他に広葉樹林が形成されるためには、必要になるのは、高木になる種(タネ)の存在です。

突然、何もないところに広葉樹が生えるわけではなく、何かしらの原因により広葉樹が生えてきます。

たとえば、鳥がどこからか種を運んできて伐採後の地に落としていったり、動物が種を運んでくる場合もあります。

風に飛ばされてくる場合も考えられます。

そのような外的な要素によっても広葉樹は生まれ成長し、広葉樹林になっていきます。

スギ伐採後に広葉樹林に戻れる条件

スギを伐採した後に広葉樹林に戻るには、相当な時間がかかる可能性があります。

広葉樹もスギ林のように、若齢→熟齢→老齢と移り変わりますが、ここでも生長が早い高木性の陽樹が初めに成長していきます。

湿地や乾燥地、強風地など、その土地の気候条件によっても広葉樹林に戻れるかが変わってきます。

その土地における気象や土壌など、現在その地に残る低木が高木の広葉樹になりえる種であるか。

そして、種が鳥や動物などの外的要因によって。または自然がもたらす気候条件によって種が運ばれてくることで、人工スギ林の伐採後に広葉樹林に戻っていくと考えられます。

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