剪定を頼む人、剪定を頼まれる人の立場によって
剪定の意味って違うといつも思います。
常々、剪定しながら感じていることがあります。
それは・・・
庭師の立場から見た剪定の意味
私(庭師)にとっての剪定をする意味は
お客様から頼まれて、
大きくなった庭木をスッキリきれいに仕上げてあげる。
そしてそれに見合った料金を頂く。
という「仕事」の意味が強いです。
でも頼まれた庭師さんによっても各々思いは違うと思います。
例えば、
庭一面には、うっそうと生い茂った庭木が
歩けないほどぎっしりと植えてありました。
ある庭師さんは、こんなに伸びた庭木は面倒くさいからと
雑に切って早く終わてお駄賃をもらいたいと思います。
ある庭師さんは1ぽん1本丁寧に、仕上がり重視で進めようと思っています。
お客さんによっても、この2つの剪定行為の好き好きがあると思います。
雑でも早く終わって欲しい人もいれば
丁寧に仕上げて欲しい人もいます。
一番は早く丁寧に剪定すれば良いのでしょうが・・・
お客さんの立場から見た剪定の意味
それに対して剪定を頼んだお客様にとっての剪定の意味っていうのは
やっぱりお客様によって違うと思うんです。
結局はなにかしら自分で剪定ができない理由があるはずなんです。
・お金の問題
・時間の問題
・身体の問題
・気持ちの問題
・安全の問題
だから庭師さんに高い料金を払ってまでも剪定を頼むのですから、
お客さんにとって庭がどういう役割を
果たしているかが剪定をするときの一番重要視するところです。
・ただ庭がスッキリすれば良い人
・ボウボウと伸びきった庭木をとりあえずスッキリしたい人
・きっちりと庭がきれいにならないと気がすまない人
・毎年手入れしているから習慣で頼んでいる人
・庭師さんに全ておまかせの人
・口うるさく1日中ついて回ってあれやれこれやれと
・あっちこっち歩き回らせて剪定させる人
・生い茂った庭だと病害虫が発生して体にも環境にも良くないと思う人
・うっそうと伸びた葉っぱを見ているとストレスが溜まる人
・・・・・
お客様によって、庭を手入れする気持ちが違うので
剪定の意味っていろいろあるんだなぁといつも感じます。
でも結局のところほとんどの人は、庭はきれいで
スッキリしていたほうが良いと思っているようですよ。
庭師の口から言うのもなんですが、
自分で剪定できるなら自分が思ったように
剪定するのが一番良いと思います。
剪定を庭師に頼んで
1年に1回頼んで2万円かかったとして、10年で20万円です。
お金が有り余っていれば問題ないですが・・・
お金だけの問題じゃなく
体も動かしておかないと動かなくなるのは早いので
動かしておかないといけないと思うんです。
体が動いて剪定できるうちは、ホント自分でやったほうが良いですよ。
寝たきりになってしまってからでは
お金もかかるし、体も動かないし
庭だってボウボウになりストレスばかり溜まります。
庭があなたに与える意味を、
そしてどうして庭木を剪定しなければいけないのか
その意味を1度考えてみると良いです。