『生け垣レッドロビンの剪定と、ゾンビが侵入できない鉄壁の要塞都市』あらすじ
西暦20XX年、世界はゾンビの群れに支配されていた。
わずかに生き残った人々が身を寄せ合う「要塞都市サクラ」。この都市をゾンビの脅威から守っていたのは、高い壁……ではなく、都市をぐるりと囲む鮮やかな「生け垣レッドロビン」だった。
防衛隊の新人・ズボ太は、筋金入りの面倒くさがり屋。
「生け垣の手入れなんて、上のほうだけ適当に切っとけばいいでしょ」
そう高をくくり、脚立も使わずに手の届く範囲だけを雑に刈り込んでいた。その結果、彼の担当する東側の生け垣は、上ばかりが茂り、足元は向こう側が透けて見えるほど「下スカスカ」のスカスカ防壁へと成り下がってしまう。
「貴様、この隙間がゾンビにとって『絶好の入り口』に見えているのが分からんのか!」
激怒したのは、伝説の植木職人にして防衛隊トップのサナダ司令官。
サナダはズボ太の胸ぐらをつかみ、植物の習性である「頂芽優勢(てっぺんばかり育とうとする性質)」と、日影になった下枝が枯れていく恐怖のメカニズムを叩き込む。さらに、枝葉が混み合うと感染する、ゾンビウイルス並みに恐ろしい「ごま色斑点病」の存在を突きつけ、正しい剪定のスパルタ指導を開始したのだった。
「上を狭く、下を広くする“すそ広がり”の富士山型に刈れ!」
「刈り込みは春・夏・秋の年3回!切れば切るほど枝は倍に増え、密になる!」
「切れ味の良いハサミで切った枝の先は、ゾンビを刺し穿つ“生きた有刺鉄線”になる!」
嫌々ながらも「おの義」の刈り込みバサミを手に、初めて自分の手で生け垣と向き合うズボ太。下まで光を届け、内側の不要な枝を「透かし剪定」で間引いていくうち、彼の前に、上から下までスキのない真っ赤な「鉄壁」が姿を現す。
そして訪れた、悪夢の夜。
数千体のゾンビが津波となって都市を襲う「ホード」が発生。頑丈を誇った南門の鉄柵が重さに耐えかねて崩落する中、牙をむいた大群は、ズボ太の守る東側の生け垣へと殺到する――!
硬い鉄が破られた今、やわらかい植物の壁に何ができるのか?
ズボ太が流した汗と、サナダ直伝の「プロの剪定技術」は、押し寄せる死の群れを食い止めることができるのか!?
初心者でも「レッドロビンの正しい切り方・時期・病気対策」が楽しく・完璧に学べる、エンタメ&実用ノウハウ満載のサバイバル剪定アクション!
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