こんにちは。「剪定総合サイト」運営者のプロ庭師です。私は現在58歳、庭師としてのキャリアは今年で約25年を迎えます。これまで数え切れないほどの庭木と向き合ってきた経験をもとに、皆様の大切な庭木を守るための正しい剪定知識をお届けしています。
異色の経歴:測量士からゼロベースで「庭師」の道へ
私のキャリアは、最初から庭師だったわけではありません。前半の12年間は、土地や境界を測る「測量の道(測量士)」で活動していました。しかし、人生の転機があり一念発起して退職。かねてから興味のあった「庭師」を目指し、造園会社の門を叩いたのです。
当然、業界未経験・知識ゼロからのスタートでした。厳しい修行の毎日の中で、ケガを重ね、泥臭く技術を磨き上げる日々。「庭木が好き」という強い想いがあったからこそ、どんな苦難も乗り越え、数年後に独立を果たすことができました。無我夢中で走り続けて気づけば20年以上が経ち、今では一線で活躍するプロとしての自信を培っています。
現場で学んだ「庭木を枯らさない・暴れさせない」対話の剪定
独立当初は、数多くの失敗や試行錯誤も経験しました。その中で得た最も重要な気づきは、「同じ品種の木(たとえばモミジ類など)であっても、植えられている土地の気候や土壌環境によって、生育状況や枝葉の伸び方はまったく異なる」ということです。
画一的なマニュアル通りに手入れをしてしまうと、木はストレスを感じます。枯れるまではいかなくても、剪定後に「ふてくされて暴れ出す(勢いの強い徒長枝が乱発する)」原因になってしまうのです。
初めてのお庭では、数年かけて信頼関係を築く
- 1年目のアプローチ:まずは木の性質やクセを見極めるため、やさしく基本の手入れに留めます。
- 数年目以降:その土地の環境に合わせた最適な剪定方法へと、徐々に工夫を凝らして仕上げていきます。
また、お施主様から「すっきり短く切ってほしい」とご要望をいただいた際も、ただ指示通りに切ることはしません。「今強く切ると、反発して後で枝が暴れてしまいますよ」とプロの視点から事前に対策やリスクをご説明(ご助言)します。剪定直後の一瞬の満足だけでなく、その後の美しいお庭の維持まで責任を持つことが、信頼関係を築くために何より大切だと考えているからです。
もしご自身で夏場にモミジ類やサクラなどを剪定する場合、太い枝を切ることは絶対に避けてください。夏に強いダメージを与えると枯れやすくなります。大切なシンボルツリーであればなおさら、夏の強剪定は行わないのが賢明です。
現在は「松の手入れ専門師」として活動中
これまでの豊富な経験を経て、現在の私は松の専門手入れに特化して活動を行っています。
松の手入れは非常に奥深く、やりがいに満ちています。手をかけ、愛情を注げば注ぐほど、松は美しい姿でその想いに応えてくれます。


YouTubeの動画以上に、あなた自身の「庭木」と向き合う大切さ
私は業界未経験の完全ゼロからスタートしました。このブログを読んでいるあなたの方が、当時の私よりもすでに庭木に触れ合っているアドバンテージがあるかもしれません。
ネットやYouTubeには一般的な剪定ノウハウが溢れていますが、それらは「あなたの家の庭木」が置かれている日当たり、風通し、土壌環境とは異なります。大切なのは、画面の中の知識ばかりに頼るのではなく、日々あなたの庭にある木を観察し、直接手で触れ、毎日向き合うことです。
木は生き物です。数日見ないだけで「あれ、こんなに伸びている!」と驚くほど成長し、徒長枝を伸ばしていることもあります。その変化に気づき、対話するように専門的な手入れをしていくことこそが、セルフメンテナンス(DIY剪定)の本当の楽しさです。
プロ推奨:私が実際に愛用している剪定道具
私のこれまでの経験が、皆様の楽しい庭木ライフの一助となれば幸いです。
参考に、私が長年の現場仕事で厳選し、実際に愛用しているハサミの情報をこちらにまとめておきます。切れ味の良いハサミを使うことは、庭木を健康に保つ第一歩でもあります。ぜひあなたの剪定作業にお役立てください。
