レッドロビンの生垣の幅が厚くなった!剪定時期はいつで剪定方法はどうする?

レッドロビン(ベニカナメモチ)は、かなめもちを品種改良した常緑中木樹で、樹高が2~4mになる木です。

新芽が紅色であることが特徴の木なので、芽吹きの美しさと赤い新葉を観賞できます。

庭に植える場合は、刈り込み仕立てや生垣として扱い、刈り込むことでよくそろった芽を出させます。まれに円筒形の樹形に仕立てることもあります。

生垣で仕立てる場合は3年苗くらいを植えるのがよいですが、植えてから2年間は軽く刈りそろえる程度にすませて、3、4年目に強く刈り、枝の分岐を促してあげます。

また日当たりが悪いと新芽や新葉の赤味が薄れるので、植え場所にも注意たほうがよいでしょう。

ここでは、レッドロビンの生垣の幅が厚くなった時の剪定方法と剪定時期いついて解説します。

レッドロビンの剪定時期

レッドロビンを刈り込む場合の剪定時期は、3月~4月頃、5月~6月頃、9月頃の、年3回行うのが理想的です。

地域によっても葉っぱが生える時期が違いますので、適当な時期を選んで刈り込みを行なって下さい。

3月~4月頃に一度刈り込んでおくと、新たに萌芽する赤い新芽を十分に楽しめるのですが、この時期の刈り込みは無理に行なう必要はありません。3月~4月頃に刈り込んでおかなくても赤い新芽は生えてきます。

5月~6月頃の剪定では、この時期には赤い新芽が緑色に変わり、葉っぱが大きく伸びるので、整理するためにも一度刈り込んでおきたいものです。5月~6月頃に一度刈り込んでおくと、再び葉っぱが伸びてきます。樹勢によっては、非常に伸びる場合もあります。

9月頃には、突発的に伸びた葉っぱや、樹形を乱す枝葉を切り揃える程度の剪定にとどめます。この時期に行なっておくと、樹形を保てる期間が長く、また来年もきれいな状態で、赤い新芽を眺めて楽しめる状態にできます。

もしも10月以降の遅い時期に深く刈り込んでしまうと、冬までに充実することができませんし、寒さに負けて枯れる恐れがあるので注意してください。

時期に関係なく、1回ですませたいのであれば、新芽が伸びきった5月ころから9月頃に刈り込めば良いです。

レッドロビンの剪定方法

レッドロビンの剪定方法は、1回目の刈り込みは3月~4月ころに行いますが、
この時期に剪定することで、刈り込んだ切り口から萌芽した赤い新芽の伸びを十分に楽しむことができます。

樹形を乱す徒長した枝葉部分は樹勢が強く、ほかの枝葉に使われる養分まで吸い取ってしまうので、刈り込む前に、剪定ばさみでその勢いのよい徒長した枝葉部分を、生え際で深く切り戻してやることも大切です。

2回目の刈り込みは5月~6月ころに行いますが、
この時期には伸びすぎた芽を軽く刈りそろえる程度にしますが、勢いのよい徒長した枝葉部分を剪定ばさみで深く切り戻してやることが大切です。

3回目の刈り込みは9月ころに行いますが、
特にこの時期にすませておくと再び美しい紅色の芽が伸びて、冬までに赤い新葉が充実して寒さに耐える状態となるので、9月の刈り込みは重要です。

刈り込みをした後の切り口は、再び出てきた新しい葉が隠してくれるので、冬の間も整った姿を楽しめることになります。

勢いのある枝葉は何度でも出てくるので、他の時期と同様に徒長した枝を見つけ次第、剪定ばさみで切り戻してやることも大切です。

レッドロビンはどこで切っても萌芽しやすい木ですが、切り詰めた場合は新しい芽が出て枝が数本に分かれるので、できるだけ間引き切り戻して、小枝に養分を分散させて細やかな枝ぶりにさせるとよいです。

枝葉が伸びすぎた横幅の厚みは薄くできるか?

レッドロビンは萌芽力がとても強いので、知らない間に大きくなっていたなんてこともあります。

特に生垣のレッドロビンを放っておくと、とんでもなく樹高も高くなっていたり、枝が太くなり、横幅が厚くなっていることがあります。

生け垣での悩みは、このような状況になることが多いようで、そのようなレッドロビンは、外側は葉っぱが生い茂っているのですが、内部を見てみると意外とスカスカで、太い枝だけが目立っていることが多いです。

剪定をしていない状態が続くと、後で苦労することになりますので、毎年良い時期に剪定を行なうことをおすすめします。

レッドロビンの厚みを薄くするためには、どのような剪定をしたらよいのか解説しますが、このようなレッドロビンを切り戻す剪定時期は、春~遅くない秋であれば、ガッツリ切り戻しても、太い枝から胴ぶきして葉っぱが生えてきてくれます。

ひとつ注意ですが、枝が太くなっていると、刈り込みバサミでは太刀打ちできないかもしれません。そもそも刈り込みバサミは、広い範囲の葉っぱを刈るハサミです。刃は意外ともろいので、太い枝を力任せに切るとすぐに刃がボロボロになって使い物にならなくなります。

このようなことから、レッドロビンは太い枝を切れるような剪定ばさみ等やノコギリで地道に切り戻す必要があります。

レッドロビンを切り戻すという事は、葉が少なくなってしまう可能性は高いですが、そのような場合でも、古くて太い枝の部分からでも新芽が生えてきますので行なってみて下さい。

ただしこれは、樹勢が弱くなっているレッドロビンだと、枯れる可能性がありますので気をつけて下さい。

毎年このような太い枝を切る剪定をすると樹勢が弱くなっていき枯れる可能性が高いです。
この方法はバンバン葉っぱが生えている、樹勢が強いレッドロビンだけに通用する手段です。

強剪定について

樹勢が強いレッドロビン(ベニカナメモチ)の強剪定は、剪定を行なう時期と方法を適切に守ることで、樹勢を保って美しい新芽を出させることができます。

ここからは、強剪定の剪定時期と具体的な方法を詳しく解説します。

強剪定ができる時期

レッドロビンの強剪定に適した時期は、二つの時期があります。

■3月から4月頃が最適な時期です。
冬の間に樹木が休眠し、春になると新芽が勢いよく伸びるために行なうことができます。
剪定後の回復が早く、新しい葉が美しく生えそろいます。
病害虫のリスクが比較的少ない時期です。

■9月から10月頃にも可能です。
夏の暑さが和らぐころで、新しい枝の成長を促しやすいです。
枝葉の伸びがほぼ止まる時期なので、翌年の春にまで形を維持できます。

■避けたほうがよい時期は、7月から8月頃の真夏と、11月から2月頃の真冬です。
この時期は、剪定後のダメージが大きく樹勢が弱りやすく、葉焼けもおこしやすいからです。
11月から2月頃の真冬に剪定を行なうと、寒さによって樹勢の回復が遅くれ、春からの新芽の成長も遅れる可能性があります。

強剪定の方法

強剪定とは、太く伸びた枝を大幅に切り詰める作業で、高さやボリュームを大きく調整する作業です。
必要以上に樹勢が弱くなり、場合によっては枯れることもある剪定ですので、特に注意が必要です。

株立ちの樹形を作る時、地面から50~100cmの高さまで切り戻します。太い枝を間引くことで風通しを良くできます。

強剪定で使う道具は、剪定バサミと太い枝を切る枝バサミ等、剪定ばさみでは切れない枝を切るノコギリなどが必要です。

強剪定の手順

■強剪定の手順として、まず、枯れた枝や不要な枝を切ります。この時、明らかに枯れている枝や、絡み合っている枝は必ず切って整理するようにします。

■切る位置は枝分かれしている部分ですが、あらかじめ残す枝を決めてから取り掛かったほうが良いです。樹形を整えながら、場合によっては思い切って短くすることもあります。

■太い枝を間引き、内側の枝をスッキリさせます。枝が密集していると風通しが悪くなり、病害虫の原因になるため、太い枝や内側の枝を適度に減らします。

■太い枝を切った場合は、切り口を保護するため、トップジンMペーストなどの癒合剤を塗って枯れを防ぎます。

強剪定を行なうことで、新しい枝が元気に成長し、葉の色が鮮やかになります。
樹形を整えやすく、好みの高さに維持できます。
枝を間引くことで風通しが良くなり、病害虫がつきにくくなります。

剪定をしすぎると樹勢が弱り、新芽が出にくくなることがあります。
強剪定後は回復に時間がかかるため、適切な管理が必要です。
10年以上育ったような古い木は、一気に切り戻すと弱ることがあるため、段階的に年々切り戻したほうが良いです。