剪定ばさみのタイプ別使い方|実際に使う3本の選び方・使い分け・お手入れガイド

はじめに:道具選びで作業効率が劇的に変わります

「ホームセンターに剪定ばさみがたくさんあってどれを選べばいいかわからない」
「1本の剪定ばさみで全部の作業をしているが、なんとなく使いにくい」
「剪定ばさみを長く使いたいが、どうお手入れすればいいかわからない」

剪定の道具に関するこういった悩みは非常に多いです。

剪定を行う時に、どんなハサミがどのような使い方をするのかをわかって使われているでしょうか?同じ剪定ばさみを1本ですべての作業をするのは要領が悪く、時間も体力もムダに使うことになります。

プロが剪定で使う道具は用途によって使い分けています。3種類のハサミを適切に使い分けることで、作業効率が格段に上がり、仕上がりも美しくなります。

このページでは、プロが実際に使う剪定ばさみ3タイプの特徴・使い分け・選び方・お手入れ方法・買ってはいけないハサミについてまで、剪定道具に関するすべてをお伝えします。

剪定ばさみの基本:なぜ「1本で全部」では要領が悪いのか

■ハサミにはそれぞれ得意な作業がある

料理に包丁・ペティナイフ・出刃包丁があるように、剪定にも作業に応じた道具があります。

たとえば最後に紹介する刃の長いハサミで松の剪定をすること自体はできますが、細かい作業が続くので要領が悪くなり時間がかかってしまいます。その逆にモミジを剪定するように葉を早く広く刈るような場合には小さな刃のハサミを使うと要領が悪く時間がかかります。

太い枝を切りたいのに小さな刃のタイプのハサミを使うことはできますが、それだけいらない力をかけないといけないので要領が悪く時間がかかります。

つまり3本のハサミを用途に合わせて使い分けることで、余計な力を使わず、短時間で美しく仕上がるのです。

■剪定初心者が最初に買うべき1本は何か

「最初から3本揃えるのは大変」という方には、まず汎用性の高い「小型の剪定ばさみ(バネ式)」から始めることをおすすめします。これ1本で細かい作業から2cm程度の太い枝まで対応できます。慣れてきたら作業に応じて道具を追加していくのが賢い順序です。

プロが使う剪定ばさみ3タイプ:特徴と使い方

■タイプ①:小型の剪定ばさみ(細かい作業の主役)

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このハサミは主に松を剪定する時に使います。刃先が細く軽くて小さく小回りがきくので、松だけでなく狭いところに生えた徒長枝などの細かい作業に向いています。片方の刃が枝切りバサミ同様受けになっているので、少々太い枝でも切ることができます。

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おすすめの作業: 松の細かい剪定・みどり摘み・もみあげ・狭いところの徒長枝の処理・細かい枝の整理全般。バネ式なので力のない方でも疲れず使えます。2cm程度の太い枝も切れますので、これ1本あれば多くの作業に対応できます。

■タイプ②:大型の枝切り剪定ばさみ(太い枝の切除に)

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主に太い枝を切る時に使う枝切り用の剪定ばさみです。先ほどの小型の剪定ばさみ同様片方の刃が受けになっているので、太い枝でもスパスパ切れます。

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実際に使っているのは普通のタイプよりも大型のものです。その大きさを比べてみてください。

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おすすめの作業: 太い枝の切り落とし・強剪定・古い太い幹の整理。小型のハサミでは無理な力がかかってしまう直径2cm以上の枝を切る際に活躍します。力が入れやすい大型のグリップが疲れを軽減します。

■タイプ③:刃の長い剪定ばさみ(刈り込み仕上げに)

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このハサミは刈り込みばさみのように使う刃の長いハサミです。モミジやチャボヒバ・ツゲなど小型の玉ものの剪定や大型の玉ものの仕上げに使うときれいに仕上がります。

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刃が長くけっこうヤニがたまるので手入れをしょっちゅうしないといけないので大変ですが、バネ式なので力のない方でも疲れず簡単に使いこなせます。

おすすめの作業: モミジ・ツゲ・チャボヒバなどの小型玉物の表面仕上げ・大型玉物の最終仕上げ。広い面積を一度に刈り込む作業に向いており、細かい1本1本の処理には向きません。

■この3本がないと仕事にならない

用途に合わせてこの3本を使い分けているので、これがないと仕事になりません。それぞれのハサミに得意な用途があるので、要領よく作業するためにはやっぱり3本ないと作業が進まないのです。

「木ばさみ」について:プロのホンネを正直に言います

■木ばさみは使わない理由

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何も知らずに最初に購入した「木ばさみ」というのでしょうか、名前はよく知りませんがカチャカチャとうるさくて耳ざわりで、ほかの人が使っている木ばさみの音にまいってしまい毛嫌いして一度も使ったことがありません。

人それぞれ向き不向きや慣れなどがあるので強くはおすすめしませんが、木ばさみを使うくらいなら、小型の剪定ばさみ(バネ式)の方が絶対に良いです。小型の剪定ばさみはバネ式で自然に戻ってくるタイプなので力のない人でも疲れず簡単に使いこなせますし、2cmくらいの太い枝も切れます。

剪定ばさみのお手入れ:切れ味を長持ちさせる正しい方法

■使用後の基本的な手入れ

剪定ばさみを長く使い続けるために、使用後のお手入れが非常に重要です。これを怠ると切れ味が急速に落ちて、ハサミの寿命が短くなります。

使用後はまず刃に付いた樹液・ヤニ・汚れをウエスやティッシュで拭き取ります。それだけでは取れない場合はパーツクリーナーや専用クリーナーを使って落とします。拭き取り後は刃全体に薄く油(椿油・マシン油等)を塗ります。

■ヤニの取り方:特に刃の長いハサミに溜まりやすい

タイプ③の刃の長いハサミは刃が長いため、特にヤニ(樹液)がたまりやすいです。ヤニが刃に付いたまま放置すると刃がべたついて切れ味が落ち、さらにヤニの上にゴミや汚れが積もって固まっていきます。

ヤニの取り方として、市販のヤニ取りクリーナーやパーツクリーナーをウエスに染み込ませて拭き取ることが最も効果的です。頑固なヤニには少し時間を置いてから拭き取ると効果的です。松のヤニは特に粘度が高いため、作業の合間にこまめに拭き取ることが重要です。

■病害虫の枝を切った後の消毒

チャドクガが発生した枝・うどんこ病・その他の病気の枝を切った後は、次の枝に移る前に必ずアルコールで刃を消毒してください。消毒を怠ると刃を介して病気が他の枝・他の木に広がる可能性があります。

■研ぎ直し:切れ味が落ちてきたサイン

「枝を切った時に断面が潰れるようになってきた」「力が必要になってきた」「切り口が斜めにならない」これらが切れ味が落ちてきたサインです。

切れ味が落ちてきたら専門店での研ぎ直しをおすすめします。自分で研ぐことも可能ですが、刃の角度を正確に保つには技術が必要です。研ぎ直しサービスを行っているメーカー・ホームセンターに依頼することをおすすめします。

おすすめの剪定ばさみ:プロが実際に使うおの義の道具

■おの義の剪定ばさみ(全タイプに共通しておすすめ)

プロの現場で実際に信頼できる剪定ばさみとしておの義(おのよし)をおすすめします。おの義の剪定ばさみは刃の切れ味・耐久性・バランスのすべてにおいて優れており、現場での長年の使用に耐えます。

初めて購入する方には汎用性の高い小型のバネ式剪定ばさみから始めることをおすすめします。慣れてきたら枝切り用の大型タイプ、さらに刈り込み作業用の刃の長いタイプと揃えていくのが賢い順序です。

おの義は研ぎ直しサービスにも対応していますので、一度購入したら長く使い続けることができます。「道具を大切に使い続ける」という日本の職人文化に合ったメーカーです。

■3本セットを揃える場合のおすすめの優先順位

予算の都合で一度に3本揃えるのが難しい場合は、次の順番で揃えることをおすすめします。まず汎用性の高いバネ式の小型剪定ばさみ(最初の1本)から始めます。次に太い枝切り用の大型剪定ばさみ(2本目)を揃えます。最後に刃の長い仕上げ用剪定ばさみ(3本目)です。

剪定ばさみの失敗・トラブル対処法

■「刃が開かなくなった・動きが重くなった」場合

刃の動きが悪くなってきた場合、まず油が切れていないか確認してください。ネジの部分(支点)に油を1~2滴垂らして、刃を何度か開閉することで改善することがほとんどです。それでも改善しない場合はネジの締め付け具合を確認してください。締めすぎると動きが重くなります。

■「刃がぐらつくようになった」場合

刃がぐらつく原因はネジの緩みが最も多いです。支点のネジを適切な強さで締め直すことで解決します。ただしハサミによってはネジの締め方が難しいものもありますので、メーカーのサービスに相談することをおすすめします。

■「ハサミで枝を切ったら断面がつぶれるようになった」場合

切り口が潰れるのは刃の切れ味が落ちているサインです。専門店での研ぎ直しが必要です。切れ味が悪いまま無理に切ると余計な力がかかって手が疲れるだけでなく、枝の断面が傷んで病原菌が入りやすくなります。

剪定作業の安全管理:道具を正しく使うために知っておくこと

■ハサミの持ち歩き方・保管方法

剪定ばさみは非常に鋭利な刃物です。作業中に持ち歩く際は専用のホルスター(腰袋)に収納することで、誤って刃に触れるリスクを減らせます。使用後は必ず刃を閉じた状態でロックして保管してください。

子どもやペットが触れない場所に保管することも重要です。

■手袋の着用について

チャドクガなど毒のある毛虫が発生しやすい庭木(ツバキ・サザンカ等)の剪定では、必ず厚手の作業用手袋を着用してください。ただし手袋をしたまま剪定ばさみを使うと感覚が鈍くなるため、毒のある害虫がいない木では素手で作業する方が正確です。

よくある質問Q&A

Q. 剪定ばさみは高いものを買った方がいいですか?安いものでも大丈夫ですか?

A. 安いものはすぐに切れ味が落ちて、結果的に買い直すことになります。おの義などの国産メーカーのしっかりしたものを購入して、長く使い続ける方がトータルコストが安くなります。3,000~8,000円程度のものが初心者にも使いやすく耐久性もある価格帯です。

Q. 1本だけ買うなら何をおすすめしますか?

A. 汎用性の高いバネ式の小型剪定ばさみをおすすめします。細かい作業から2cm程度の太い枝まで対応でき、バネ式なので力のない方でも疲れず使えます。これ1本から始めて、慣れてきたら用途に応じて追加していくのが賢い選び方です。

Q. 剪定ばさみはどのくらいの頻度で研ぎ直しすればいいですか?

A. 使用頻度によりますが、趣味で庭の手入れをする方であれば年1回の研ぎ直しが目安です。枝の断面が潰れるようになってきたら研ぎ時のサインです。

Q. ヤニがひどくてなかなか取れません。どうすればいいですか?

A. 市販のヤニ取りクリーナーが最も効果的です。ホームセンターで購入できます。少し時間を置いてから拭き取ると頑固なヤニも取れやすくなります。日常的に使用後に油を拭き取っておくとヤニが固まりにくくなります。

Q. 剪定ばさみと刈り込みばさみの違いは何ですか?

A. 剪定ばさみは1本1本の枝を選んで切るための道具です。刈り込みばさみは広い面積を一度に刈りそろえるための道具です。今回紹介した刃の長いタイプのハサミは剪定ばさみと刈り込みばさみの中間的な位置づけで、小さな玉物の表面仕上げに特に向いています。

剪定の道具はただ「切ればいい」ではなく、作業内容に合った道具を選んで使い分けることで、作業効率・仕上がりの美しさ・体への負担軽減のすべてが向上します。「①小型の細かい作業用」「②太い枝切り用」「③刃の長い仕上げ用」の3本を揃えて、おの義の切れ味と耐久性を長く活かすお手入れを習慣にすることが、楽しい剪定ライフへの近道です。このページが道具選びと使い方の参考になれば幸いです。

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