アケビの実が成る旬の季節はいつか?

アケビというつる性の木を知っていますか?

アケビの実は、年に一度、長くても2ヶ月くらいしか収穫できないので貴重な果実です。

この時期を逃してしまうと、次の年までお目にかかることができないので、その時期になったらアケビのことを気にかけて楽しむようにしてください。


アケビ

アケビとはどんな木?

アケビは、アケビ科のつる性植物で「木通」と漢字で書かれます。その他にも「通草」と書くこともあるようです。

アケビという名前の由来は、実が熟して割れたさまが、人の欠伸(あくび)に似ていることから呼び方が変化していき、アケビとなったという説があったり、実(皮)の部分が熟してくると口をパックリと開けて裂けることから「開け実(あけみ)」が変化して「アケビ」になったという説もあります。

アケビの原産は東アジアで、日本の山にもミツバアケビ、アケビ、ゴヨウアケビなどの3種類が自生しています。

実は5~10cmくらいあり長い卵のような形をしていて、厚い果皮と、中に種と共に白いゼリー状の果肉が入っています。

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アケビの実が成る旬の季節

アケビは、9月~10月頃の秋が旬で、長い卵型の紫がかった実が大きくなり、そのころになると実がパックリと割れます。

中を覗くと、おいしそうです!
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具体的な旬の特徴

アケビの収穫は、地域による違いがあって、温暖な地域では、9月中旬から下旬頃に始まります。
寒冷地では、10月初旬から中旬がピークになることが多いようです。

果実が熟して外皮が自然に割れ始める時期が旬で、まさに収穫の最適なタイミングです。
このときの果実は甘みが増しており、風味が最も良くなります。

白くゼリー状の果肉は甘みがあり、生食が最適な食べ方です。
種を取り除きながらそのまま食べるのが一般的な方法です。

外皮はほんのり苦味がありますが、調理することで美味しく食べられます。
詰め物や味噌炒め、揚げ物などにすると、秋の味覚として楽しめます。

アケビの旬は短いので、この季節を逃さず楽しむのがおすすめです!

アケビの収穫量が高い地域はどこ?

ほぼ全国各地の山で収穫されますが、山などで栽培されているものも出回っているようです。

その時期になるとスーパーに並ぶこともありますが、けっこう高いようですし、山で育つ我々としては買って食べるほどでもないと感じます。

全国の収穫量のうちの約9割が山形県産といいます。次は愛媛県でその次は長野県のようです。

山形県ではアケビの果皮を、肉詰めやてんぷらなどにして食べ、少しほろ苦くくせになる味がするようです。

食べ方や形を想像すると、なんだかナスに似ている感じがします。

アケビの値段はいくらする?

アケビの実は、年に一度、長くても2ヶ月くらいしか収穫できなくて貴重な果実のようですから、もしも買うとしたら値段が気になりますよね。

アケビの値段がどれくらいするのか楽天で調べてみました。

そうしたら・・・1kgあたり1,500~2,00円くらいするみたいです。

アケビ値段

山形が全国生産量第一位で生産量の90%を山形産のアケビが占めていますが、生産量日本一というだけあってか、昔からアケビの皮を食べる独自の習慣があり親しまれてきたようです。

これは本当のようで、以前「秘密のケンミンショー」という番組でも紹介されていました。

アケビが食べられる季節は秋限定なので、年に一度でもその時期になったらアケビを楽しんでみたらどうでしょう。

ムベってアケビなの?

ムベ(郁子)は、アケビに似た果実です。

ムベ(郁子)は、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物で、別名トキワアケビとも呼ばれます。

ムベは日本の本州関東以西、台湾、中国に生えるアケビの一種で、柄のある3~7枚の小葉からなる掌状複葉です。

葉は厚く深緑色で艶があり、裏側はやや色が薄いようです。

ムベの花が咲く時期は5月ころで、花は薄い黄色と紫色で細長く雌雄があって芳香性があります。

果肉はアケビ同様に甘さがありますが、種とからみ合うように着いてるので種を分けて食べるのは難しいです。

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ムベとアケビの違い

アケビとムベにはどんな違いがあるのでしょう。

ムベに関しては、10月ころに5~7cmくらいのアケビに似た果実が赤紫に熟します。

アケビと比べると果皮は薄く柔らかで、厚めでやや大きめの葉っぱがツルツルしています。

アケビは熟すと割れますがムベは割れることはないです。

葉っぱがザラッとした薄い感じがして、熟すと線の入っている所から自然に破れるなら「アケビ」です。