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ツバキを切り土に植えたら衰退し枯れた理由

ツバキは普通の植栽地に植えれば衰退しないのですが、「切り土の植栽地」に通常のように植えたら、1年後に枯れたという例があります。

それは何に問題があって枯れたのか推測してお伝えします。

ツバキ

土壌層の性質

土壌層の性質として地面から下に向かって、Ao層→A層→B層→C層→岩盤へと深くなっていきます。

Ao層:
Ao層は地表面に一番近く、落葉した葉っぱがまだ未分解で腐食していない原形がわかる層です。Ao層はA層に近くになるにつれ腐食が進みグリース状に変わっていきますが、まだ土壌としては扱えない、腐葉土が混じる有機物層です。

A層:
A層になると腐食が進み、ミミズなどの土壌に生息する生物活動によって有機物が増え土壌の色が暗黒色になる、一番養分が多い層です。通気性、透水性がよく根の分布度が高く、このA層が厚いと根の生育が良いです。

B層:
B層は、母材である岩盤に近づくにつれ、だんだんと土壌の色が明るくなっていきます。母材の風化や粘土の生成によってできる層で、腐食はだんだんと乏しくなりますが、この層まで根が分布できる有効土層です。

C層:
C層は、未風化の岩礫の層で岩盤に近いです。

Ao層からA層へ腐食は進んでいき、B層→C層へと深くなるにつれ岩盤に近くなります。

切り土をして残った土壌の性質

切り土の土壌の固さは、造成地のような土壌とも違った固さがあります。

切り土といっても表土に近い部分だけを切る場合もあれば、C層近く深くまで掘削する切り土もあります。

切り土の場合、たとえばB層よりも深い、有効土壌ではないC層まで深く掘削している可能性もあり、植栽後に衰弱するような土壌は岩礫が多いC層の可能性はあります。

そのような場所に植栽してしまうと、客土を施したとしても根の生育状態が悪くなる可能性はあります。

切り土

透水性が悪い土壌に植えるとどうなる?

通常の方法と変わらずに普通の場所に普通に客土を施して、根が活着するように支柱を立てて養生すれば、衰退することは少ないのですが、衰退する原因が土壌の性質が悪いことで衰退することもあります。

ツバキは湿気の多い土壌状態の場所を嫌うので酸欠を起こし根腐れがおきる可能性もあります。

切り土をしてもよほど悪い土層に当たらない限り、しっかりと客土を施し植栽すれば衰退しない可能性はあります。

それでも衰退する場合、切り土をした土壌の性質に問題がないのか疑問視されます。

たとえば、切り土をしたその層が通気性、透水性が悪いグライ層であると、根が酸欠状態になり衰退することは考えられます。

植え方が悪くても枯れる

どのようにして木を植えるかでも、その衰退率は変わります。

たとえば、透水性の悪い土壌なのに、周囲の地盤よりも低く植えてしまった場合には、水が溜まりやすく抜けていきにくくなるので、酸欠や根腐れをおこし衰退する可能性は高いです。

このような場面では、周囲よりも高く土盛りするように植えることで改善されることもあります。

以上のように、ツバキを切り土した土壌に植えたら衰退した理由には、元々が透水性のよくない土壌であるため酸欠や根腐れを起こすことが一番考えられます。

そして、植え方や養生による人為的な作業による問題で枯れを引き起こす可能性もあります。

そして、あまり考えたくはありませんが、ツバキを切り土に植えたら1年後に枯れるという事なので、もしかしたらその切り土した土壌が何か良くない化学物質などで土壌汚染されている可能性もあります。

ここでは、ツバキを切り土に植えたら1年後に枯れる可能性だけをご紹介しました。

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