2019年7月はじめ、剪定時のある出来事です。
スマートフォンの画像を見ていたら、以前撮っていたある画像がでてきて、当時の出来事をことを思い出したのでここに書き記します。
それは、ある鳥が木に巣を作っていたのです。
その巣を作った鳥とは、
モズという鳥で、ハナミズキに巣を作っていて、とても生々しい姿を見ることができる写真をここでは公開します!
モズはこんな鳥です。
モズの巣との出会い
モズの巣と出会ったのは次のような経緯があります。
ハナミズキの花が終わり枝葉が伸びたのでそろそろ剪定をしようと思ったのですが、どこからか鳥の声がうるさく聞こえてきます。
電線に止まってみては、そこを動こうともしない。
なぜかこちらを伺っているようにも見えます。
何度も何度もどこかに飛んで行っては、また戻ってきて同じ電線に止まってみたりしてました。
昼休みに剪定の現場を離れてみると鳥の声がしなくなりました。その代わり庭をバタバタと何かが飛んでいるような気配がします。
「なんだろう?」
と、静かに様子を伺ってみると、鳥が口に何かをくわえてハナミズキに向ってきて来るではないですか。それも何度も何度も!
その状況を見た私は、鳥がいなくなった後でハナミズキを覗いてみました。
ハナミズキの剪定適期なのに作業中止しなければいけない理由
葉っぱをかき分けないとよくわかりませんでしたが、何か細かい枝やごみのようなもので作られた塊があります。それは「鳥の巣」でした。
親鳥がこないうちに葉をかき分けてみてみると、そこには5羽くらいの雛がいました。久々に雛を間近で見たので少し興奮しました。
それと同時に厄介さを感じました。というのも剪定作業ができなくなることに気づいたからです。
なぜなら、ここでこのまま剪定を続けてしまうと、葉っぱが少なくなり上から丸見えになります。カラスがすかさず来て雛を加えて飛んで行ってしまうでしょう。下からも丸見えになるので猫が木に上がってきてあっという間に雛はさらわれていくことでしょう。
剪定をしてしまったら雛は全滅になってしまうので、剪定作業は中止です。しばらくの間は鳥の行動を見て観察するしかないんだろうなぁと思いました。
そして、数日が経ち巣を覗いてみると思いもよらぬ状況になっていました。
なんと・・・
丸々と大きく育った雛が体を寄せ合っているではないですか!
画像はありませんが、これの2倍くらいまで大きくなり、巣からはみ出した状態になっていました。
モズの巣立ちを実況中継!面白い行動を観察できた
モズの体が大きくなり、巣からはみ出るくらいにまで、数日の間であっという間に大きくなりました。
そしてほかの木を剪定しながら観察していると、1羽づつ巣の上のほうによじ登っていくんです。
これが巣立ちなんですね!
巣から枝の上の方に登っていくと、今度はだんだんと降りるというよりは、枝葉を伝って落ちていく感じでやっと地面におります。
1羽目が、巣から出て地面におりるまでは20分前後かかったと思います。
その様子を、親鳥が電線の上から伺っていることにも気づきました。
雛が地面に降りると、だんだんと巣のあった木から遠ざかっていくように、よちよち歩ききでどこかに向って歩いて行きます。
それを追うように親鳥が追いかけていくようでした。
ちなみに親鳥は2匹で入れ代わり立ち代わり追いかけていきます。
1羽目が終わると2羽目が同じように巣から降りていきます。
時間がかかる雛もいれば、すんなり降りていく雛もいます。
こうやってみると、鳥にも性格があるようです。
この巣には7羽くらいいましたが、すべてが無事に巣から旅立っていったようです。
全ての雛が同じ方向に向かって歩いていきましたが、集まる場所がどこかにあるんでしょうね。
親鳥が誘導するようにして、全ての雛を追いかけていきました。
住宅地ではあったのに、貴重な自然の体験を味わうことができました。
モミジの木に鳥の巣が!親鳥はジッとこちらを伺っている
以前にも剪定をしているときに、この時はモミジの木に今回と同じように鳥の巣が作られていたことがありました。
その時のことを思い出し、やはり電線に止まってモミジの剪定作業をしている私を観察しているようだったことを思いだしました。
意外と大きく見えた鳥だったので、小心者だった当時の私は、襲ってこられてくちばしで突っつかれはしないかと恐る恐る剪定作業をしていました。
意外と襲ってこないようでしたが、お客様に事情をお伝えして、モミジの剪定を後日行なったような気がします。剪定をして葉っぱを透かされてしまったら、巣にいる小さなコッコがカラスにでも持っていかれて食べられたらかわいそうですからね。
当時も同じ時期であったことから、その時の鳥のモズだったのではと思っています。
今回お伝えした鳥の巣はモズということがわかりましたが、いろいろな鳥がおります。なので、剪定時などに鳥の巣を見つけたら、雛がいないかなど注意して、様子を伺ったほうが良いかもしれません。じゃないと、本当に親鳥が襲ってくる可能性もありますからね。