シラカシは樹勢が強く高木になりやすい木です。
シラカシは独立した一本一本の木として観賞するよりも、敷地の北側や西側の外周に並べて風よけとして植えられ高垣として刈り込んで用いられることが多いようです。
ここではシラカシの剪定時期と剪定方法について解説します。
シラカシの剪定時期
シラカシは成長力が旺盛な木で、落葉樹のようにどこを切ってもよく萌芽しますが、常緑樹の性質上厳寒期の12月から2月の間は剪定を行わないようにしたほうがよいようです。
シラカシは成長力が旺盛なことから、年2回の剪定で生長を押え樹形を保つとよいです。
シラカシの剪定の適期は地域によって前後しますが、5月から6月と、10月から11月の2回が一般的によいようです。
5月から6月の1回目にシラカシを剪定する場合は、骨格づくりをする剪定で、太くて大きな枝から小さい枝の部分まで行います。
10月から11月の2回目に剪定する場合は、伸びすぎた枝葉や混みすぎた枝、枯れ枝などの間引き作業を中心に行います。
シラカシの剪定方法
シラカシの基本の剪定は、間引き剪定と切り戻し剪定により大きさを一定に保ち上に上に伸ばさないようにします。
シラカシは樹勢が強く成長力が旺盛なので、徒長した枝は全て切って弱い小枝を残すようにします。
剪定の要領はまず全体の枝ぶりを見ることから始まり、徒長する強い枝がないか確認し、立ち枝や逆さ枝、枯れ枝などの不要な枝も確認して間引く作業をします。
不要な枝を除いたら次に混みすぎた部分を透かします。
たとえば、一か所から何本もの枝が出ていたら太くて長く伸びた枝を優先に切り取り、弱い枝2、3本を残すようにして透かしていきます。
残った小枝の部分も全体の樹冠を見ながら、葉を2、3枚残して枝を切り詰める作業をします。
シラカシはけっこう強い切込みにも耐える木なので、枝が古くなって萌芽力が弱まってきたら深い位置で切り戻して新しい芽を出させ枝を更新していくとよいです。
シラカシは上側部分ほど樹勢が強い性質があるので、上部分を優先して強く剪定するようにし下部分は弱目の剪定をします。
若木の場合はまだ樹形が整わないので強い剪定を避けるようにして、ある程度の大きさになって枝ぶりを決めてから仕立てるのがよいです。
高垣の場合は枝を均等に配置する必要がありますが、剪定だけでうまく配置できない場合があります。
とくに下側は隙間が出やすいこともあるので、その場合は枝を誘引して隙間を埋めるようにします。