秋になるといろんな作物の収穫時期ですが栗も秋にとれることはよく知られています。
栗にはイガがついているので拾う時に気を付けないと痛い思いをしますし、イガをとったり皮をむいたりと面倒くさい栗ですが、その思いとは裏腹に美味しいんですよね。
ここではおいしい栗が人間にどんな良い効果を発揮してくれるのかについてお伝えしていきます。
栗の栄養価はどれくらいあるの?
栗は主成分がでんぷんで、タンパク質やビタミンAやビタミンB、ビタミンCも豊富でカリウムも多くとても栄養価に優れているんです。さらにうれしいことに食物繊維はサツマイモ以上にあるんです。
その反面ダイエットをしている方にはよろしくないことに主成分がデンプンなのでカロリーはかなり高いんです。100gあたり164kcalもあり、栗1粒はだいたい20gなので栗5粒だけ食べてもご飯一杯分と同じなんです。
栗には栄養価はあるけどたくさんは摂れない食べ物のようですね。
栗は食物繊維がいっぱい!
栗はおいしいんですがそれだけではなく、便秘解消効果が期待できる食材でもあるんです。
カロリーが高いのでダイエットには不向きですが、食物繊維が豊富なので逆に健康には適しているんです。
「うーん、クリを食べてダイエットするにはリスクがあり難しいところだけど健康体になるには必要かもな!」
栗の食物繊維は100g(約5個分)あたり約5gと結構高めで、不溶性の食物繊維が多いんです。ちなみに食物繊維はさつまいもの2倍、セロリの約3倍もあるんです。
食物繊維は便秘掃除してくれる
栗には食物繊維がいっぱい含まれているわけですが、実はその食物繊維が腸内をキレイに掃除してくれるんです。食物繊維は体内で消化されずに腸内を掃除してくれる働きがありますが、それを効率良く助けるのがたっぷりの水分なんです。
食物繊維と合わせてたっぷりの水分が便をやわらかくすることで、便秘の症状もスッキリ解消します。便秘の原因は、食物繊維と水分の不足、それともどちらかが不足していることで起こっているのかもしれませんね。
栗は便秘の特効薬になるか?
では栗の話に戻りますが、栗はカロリーには注意が必要な栗でしたが、食物繊維が多く含まれているのでビタミンやミネラルの補給には良いようです。栗は食物繊維の他にも、ビタミンCやB群、カリウム、亜鉛、鉄、抗酸化作用の高いポリフェノールなど、重要な栄養素もしっかり含まれています。
調理の時に熱の影響で壊れやすいビタミンCですが、栗はでんぷん質で保護されているので調理の時に加熱しても壊れにくい性質があります。
栗はこんな方におすすめ
食物繊維が多く含まれている栗はこのようなことで悩んでいる方におすすめです。
- 便秘でお悩んでいる方
- 美肌を目指したい方
- 風邪をひきやすい方
- 血圧が高い方
- 肥満を予防したい方
- 老化を防ぎたい方
食物繊維が多く含まれている栗はビタミンやミネラルの補給にとても有効のようです。カロリーに気をつけてほどほどに栗を美味しく味わってください。
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腸内環境の悪化を防ぐには?
便秘の症状を重くする原因には食物繊維のほかに腸内の汚れからくる腸内環境の悪化があります。
腸の環境が悪くなると便はスムーズに流れず、たまった便が腐敗すると悪臭のもとになるガスを発生させておならが臭くなるというサイクルが生まれます。慢性化している方はこの状態が改善されずに常に続いているのでしょう。腸内環境の悪化は便秘の原因だけにとどまらず最終的に体臭や口臭にまで影響を及ぼします。
腸内の環境を左右しているものは実は、最近よく知られるようになったビフィズス菌と関係の深い「善玉菌」と「悪玉菌」のバランスにあったのです。善玉菌が多いと腸内環境はよくなり悪玉菌が多ければ腸内環境は悪化するので、効果的に便秘を解消するにはこの定義に則るなら食物繊維とたっぷりの水分を摂って「善玉菌」を増やせばいいことになります。
善玉菌を増やす方法
毎日の食事やおやつなどにオリゴ糖を取り入れると腸内の「善玉菌」を増やすことができます。では何を食べたら効率良く「善玉菌」を増やすことができるのでしょうか?
例えば食事後やおやつにヨーグルトを食べると良いのですが、それにはデメリットがあります。実は善玉菌である「ビフィズス菌」の寿命は短かったんです。なので面倒ではありますが「ビフィズス菌」の入ったヨーグルトなどを毎日食べる必要があります。それでも胃液や消化酵素で激減することで腸まで届く「ビフィズス菌」は、ほんのわずかのようです。
ではどうしたらそれを補うことができるのでしょうか?効率良く「ビフィズス菌」を補い善玉菌を増やす方法。それは「オリゴ糖」の存在です。「オリゴ糖」は胃液や消化酵素で分解されずにしっかり大腸まで届くといわれます。
善玉菌(ビフィズス菌)はオリゴ糖で増える
「ビフィズス菌」が増える原理には秘密があります。
「オリゴ糖」は「ビフィズス菌」のエサになり、腸内に住んでいる「ビフィズス菌」を増やし悪玉菌が住みにくい酸性にするので悪玉菌は増えず、腸のぜん動運動が活発になり排便を促すので便秘が改善されるというわけです。
食事後やおやつにヨーグルトを食べるときは、オリゴ糖も一緒に食べれば効果的なので、オリゴ糖を多く含むバナナをヨーグルトに加えるとさらに善玉菌を増やす効果があがります。
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