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シダレザクラを枯らさない剪定方法と時期

シダレザクラを落葉期以外の葉が生い茂る時期に
剪定してしまうと切ったところから枯れが生じやすいです。

ここではシダレザクラを枯らさないで、花を咲かせる剪定時期と剪定方法についてお伝えします。

5.21-2

シダレザクラは大きくなったと気づいた時に切ると枯れる

ほとんどの方がシダレザクラが大きくなったと気づくのは葉っぱが生い茂り大きく見える時期で
その時に切ろうとするので、太い枝で切る羽目になり枯れる場合が多いようです。

そして、なにやら病害虫が増えてきた時にもシダレザクラが大きくなったことに気づくようです。

それ以外で大きくなったと気づくのは、花が咲く時くらいしか見る機会がなく
シダレザクラのことは気にかけないようです。

大きくなったと気づいたその時は、ちょうど葉っぱが生い茂る活動期なので
太い枝を切ってしまいたくなるでしょうが、それをすると枯れる可能性が高くなります。

ではシダレザクラの剪定時期はいつならよいのでしょう。

シダレザクラの木を枯らさない剪定時期はいつがいい?

シダレザクラの剪定は基本的に落葉時期に行うと枯れる可能性が低くなります。

具体的な剪定時期で言えば、
葉が落ちた直後の 11月頃から、木が動き始める前の 2月ころまでが一番よいです。

休眠状態である冬期は、シダレザクラが葉を落とし
枝の混み具合がよくわかるので剪定がしやすいです。

一般の人達はどうしても、葉っぱが生い茂った、うっとうしくなった夏場に
サッパリしたいから剪定をするものだと思っています。

でもそれは、来年の花芽の数も減らしますし、葉っぱがついている成長期に切ると
そこからさらに枝葉が伸びようとするので木が疲れ、樹勢を弱めるので枯れる原因となります。

冬期剪定まで待てない!夏に剪定したい!

冬期剪定までなんか待てない!という方もいると思います。

シダレザクラだけでなく落葉樹は冬期にするのがおすすめですが、
最悪の場合、夏に剪定してもかまいません。

その場合は、簡易的な剪定をすることです。

シダレザクラを育てるメリットは、春にたくさん枝垂れる花を見ることでしょうから
あまり多くの枝を切ると花芽の数を減らします。

なので伸びすぎた枝先や混んだ枝葉だけを切るような剪定にとどめるようにします。

例えば、突発的に伸びたような徒長枝は樹勢も弱め
樹形も悪くなるので生え際から切り取ります。

これだけでもかなり空間ができるし形も整うと思います。

とにかく夏場の剪定は、太い枝には手をかけず、樹形を乱す徒長枝を切ったり、
風通しを良くするための軽めの剪定が目的です。

シダレザクラの剪定は落葉期がいい理由

春近くになり根が活動し始めた時や夏場などの生長期に剪定すると
切り口から樹液が出て樹勢を弱めたり、切り口に腐敗菌が繁殖して枯れる恐れがあるので、
葉が落ちた直後の 11月頃から 2月ころまでに剪定してください。

「サクラ切るバカ、ウメ切らぬバカ」という言葉を知っているでしょうか?

シダレザクラは夏場の生長期に剪定をすると、切り口から腐れ始めますし
切ったところから徒長枝が出始めそこに樹勢が集中するので木が弱り枯れる可能性が高いです。

また、徒長枝が出ると枝がさらに生い茂るので日当たりや風通しが悪くなり、
病害虫が発生しやすい状態になりさらに枯れる危険祭が高くなります。

剪定のポイントは、太枝で切ると切り口が枯れる可能性が高いので、
毎年忘れないで小さな枝のうちに剪定することです。

剪定後の切り口は、特に太枝はユゴウ剤やツギロウを厚めにどっぷり塗って
切り口からの枯れ込みや菌の繁殖を防ぐようにして下さい。

木が大きくなる前に気づいて細い枝の時にマメな剪定をしてあげてください。

シダレザクラの花芽形成時期はいつ?

シダレザクラの花を来春に見るための剪定をするには、花芽ができる時期を知る必要があります。

シダレザクラは、開花後に伸びた短い枝に夏(6~8月)ころ花芽ができて、
冬に休眠し次の年の春に花を咲かせます。

花芽形成後に剪定することで、来春の花芽を減らすことになることを覚えておいてください。

花芽形成後であっても冬期剪定の場合、花芽を確認しながら剪定できる可能性が高いことが
落葉後の剪定が良い理由でもあります。

ソメイヨシノの場合ですが、
6月ころすでに花芽の形成が始まっているという報告もあるようです。

シダレザクラの剪定方法

シダレザクラの冬期の剪定方法で気をつけることは、
翌春に咲く花芽を確認して花芽を残して切る必要があります。

不要枝を外すだけで随分木の形が整いますので、形を崩す枝や
徒長枝などの不要枝はつけ根から切ります。

特に木の内側に向かって伸びる枝は、思い切ってすっかり切りとります。

枝葉が生い茂るということは日当たりや風通しが悪くなりますし
病害虫が発生する確率が高くなるので、それを阻止するためにも剪定します。

シダレザクラの剪定、図で解説

シダレザクラの剪定のコツは、幹に近い懐部分の空間を大きく作ることです。

シダレザクラに限らず枝垂れる木の特長は、下に下に枝が落ちるように伸びていくので
基本的に枝垂れる木の剪定は、切る元枝の下(内側)に伸びる枝(オレンジ色の腺)を切り、
上(外側)に伸びる枝を残します。

元枝から下に伸びる枝を残して(紫色の腺で)切ってしまうと幹に向かっていく枝ばかりが残り、
窮屈で密集した枝の木になります。

4.28-1

シダレザクラの枝は自然と下に下に落ちていくように伸びていくようになっているので
剪定のコツは、懐を大きく作るように上(外側)に伸びる枝を残すように切ると良いです。

4.28-4

シダレザクラの剪定方法のポイント

剪定する位置を一部分だけ示しました。(この画像はシダレウメです)

何度も言いますが、シダレザクラは下に下にと枝が伸びていくので
枝の上に向かう芽を伸ばして、上から落ちていくような枝ぶりを作ってやります。

1.下に向かって伸びている枝を全て切る
2.丸で示すように下に真っ直ぐに伸びる黄色の枝を切って、切り口近くの上に向かって一度伸びて下に落ちる枝を活かすように切る

この丸のポイントで切ることで、樹形内部に空間ができるし、今は上に向かっていく残った枝も次第に下にたれるように伸びていきますので、見栄えも大分変わってきます。

シダレザクラの花を咲かせる剪定のまとめ

 基本的にシダレザクラの花芽の形成時期は、6~8月頃です。

 剪定時期は、落葉期がベスト。花後なら徒長枝と軽めの剪定

 シダレザクラの剪定は、元枝から下(内側)に伸びる枝を切ります。

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