チャボヒバを数年放っておくと伸び放題になり、手が付けられない状態になることがあります。
ここでは、チャボヒバの剪定方法ではなく、チャボヒバを5年剪定しないとどうなるのかを解説します。
ヒバ類は管理が面倒な木
よくコニファーやヒバ類にありがちなのですが、植えただけにしておいて、数年放っておくと伸び放題になっていたりすることがあります。
剪定方法がわからないということや面倒くさいということもあると思いますが、植えたら終わりではないことに早く気づいてほしいです。木は必ず大きくなるので、管理が大変であることを知ってほしいと思います。
特にコニファーやヒバ類は大きく育ち、しかも荒れて樹形を乱しやすい木です。
元気の良い木は、枝葉が伸びて手が付けられなくない状態になる場合が多くあります。
なぜなら木は人間と同じで生きていますし、大きく大きく伸びようとしているからです。
ヒバ類は樹形が乱れやすい
どこのお宅を見ても大きく育っているのは、ヒバ類やコニファーのようです。
例えばヒバ類ですが、剪定をしない状態が続けば、全体的に大きくなりやくす、枝葉は伸びて荒れる傾向が強いです。勢いの強い部分からは太い枝が伸びてきたりします。
先日伺ったこのお宅も5年放っておいたようで、角が生えていました。
特に常緑樹の場合は、一旦荒れると樹形が乱れるので元のように戻すのに数年かかったりと一苦労します。ひどい時は元には戻らないこともあります。
もちろんヒバ類だけでなく、その他のどんな木でも一旦荒れると樹形が乱れるので元のように戻すのに数年かかったりと苦労するんですけどね。
ド素人とわかるチャボヒバの剪定
チャボヒバは玉仕立てにすることが多く毎年伸びた葉を刈って形を整えないといけません。
横から見て丸く仕上げるのではなく、平らに仕上げるようにして太陽の光を樹形内部に届くようにしてあげると葉が育ち密になりやすくなり、枯れ枝や枯れ葉が少ない状態になります。
よく横から見ると丸く仕上がっている方がいますが、ド素人だと思われるので、刈るときは気を付けたほうが良いです。
では、チャボヒバに数年手をかけないでいると、枝葉はどんな状態になると思いますか?
それは、ド素人の方が剪定したように横から見て丸くなります。だからド素人と思われないように、丸く仕上げてはいけないのです。
チャボヒバを5年剪定しないとどうなる?
チャボヒバは、樹高が高い傾向の木で、非常に管理が面倒な木でもあります。
チャボヒバを5年も剪定をしないと各枝に仕立てられた塊は荒れて、形すらなくなっていることもあります。一旦荒れると樹形が乱れるので元のように戻すのに一苦労しますし、元には戻らないこともあります。
それはなぜなのかというと・・・
外観だけでは確認できませんが、樹形内部を見ると葉が枯れているだけでなく、枝自体が枯れてしまい、すでに葉が再生不可能である状態になっているということです。
こうなってしまったら枯れ枝を除去してしまわないといけなくなります。
一度樹形を軽く整えてから、すべての枯れ枝や枯れ葉を取り除いてみるとわかると思いますが、樹形がスカスカになってしまいます。この時点で樹形を整えてみると、なんとなく形はできるかもしれませんが、貧弱です。
しかし、このまま放置してこの枯れ枝や枯れ葉を取り除く作業をしないでいると、どんどん樹形は失われていき、しかも枯れ枝が増えていき、チャボヒバという存在価値がなくなってしまいます。
つまり、葉っぱが伸びて元気がよいように見えても、チャボヒバを5年剪定しないと、樹形の内部では枯れ枝が増え、成長が損なわれていっているということです。
チャボヒバは毎年剪定をして樹形を整えると同時に、樹形内部を見てしっかりと枯れ葉や枯れ枝をとってやらないといけない、管理の面倒な木なのです。
ただ考えようでは、毎年豆に作業を繰り返していけば、葉が伸びにくい木なので、逆に非常に管理のしやすい木でもあります。
年に1回管理するかしないかだけで、チャボヒバのその後の管理と存在価値が変わるということです。