コノテガシワはヒノキ科の常緑針葉低木です。
放任すると5mくらいになりますが、庭で植える場合は高くても2.5mくらいにおさめていたいところです。
ここではコノテガシワの剪定方法と剪定時期について解説します。
コノテガシワの剪定時期
コノテガシワは枝葉が密生し古い葉や枯れ枝が樹形の中心部分に堆積している場合が多いです。というかこの作業をしていないと確実に枯れ葉が堆積しています。
この根元近くから内部に堆積した枯れ葉をよくふるい落としたり、枯れ枝を取り除いてやったり、秋から冬に向かう落葉期のころに樹形の内部をきれいにしてやることが剪定よりも重要な作業になります。
堆積した枯れ葉はよくアリの巣になっていることが多く、枯れ葉の除去作業はアリと格闘しないといけないので大変なことになります。
大きくなるにつれて伸びすぎた枝や混んで重くなった枝が出た場合は、6月頃に間引くか、軽く切り戻す作業を行いますが、決して強く刈り込むことはできません。
強く刈り込むとこうなります。 ↓
赤丸部のアップ ↓
また大きくなりすぎた木の上に雪が積もると、玉型の姿が割れ樹形がくずれてしまいます。雪をはらってあげたり早めに形を戻さないと樹形が割れてしまい、根元部分の枝が引き裂かれ枯れる恐れがあります。枝が割れる癖がつくと戻らないのでその場合は、シュロ縄などで枝どうしを引き寄せて姿を直す必要があります。
余談ですが、コノテガシワの実は突起が数か所出ていて変な形をしていておもしろく子供に喜ばれます。
大きくなると ↓
コノテガシワの剪定方法
コノテガシワは自然樹形で美しくまとまりやすいですから、1年に1回くらい樹形を整える剪定をする程度でよいと思います。
ただし大きくなりすぎると小さくできない木なので、一気に強く刈り込む剪定をすると枯れる恐れがあり、枝先に葉を残す剪定をしないと枯れる可能性が高くなります。
枝葉が密生しやすいのでふところ部分まで日の光や風が入らず、古い葉や枯れ枝が中で堆積している場合が多く、害虫が発生する原因にもなります。
樹形内部の枯れ枝や枯れ葉を取ってやることにより樹形内部にまで日が当たるようになり、風通しもよくなることで、内部の枝に新しい新芽が出てくるようになることもあります。
外観ばかり気を取られがちですが、このように内部を気にすることで木はよく育ち、結果的にきれいに仕上がります。
落葉期には中心部の枯れ葉、枯れ枝の除去を忘れないようにしてください。