カイドウは放っておくと5m以上に伸びる木で、庭に植える場合は 2、3mに仕立てると
花を見るのも手入れをするのにもちょうどよいです。
枝は広がったり垂れ下がる傾向があるのでその辺を意識しながら剪定するとよいでしょう。
花の咲く時期は4月~5月ころに濃桃色の美しい花が樹冠を埋め尽くすほど咲き乱れます。
八重咲の花や枝がしだれるシダレカイドウなどの樹種もあるようです。
ここではカイドウの剪定方法と剪定時期について解説します。
カイドウの剪定時期
カイドウの花芽はその年に充実して生長した枝に 7~8月ころに形成され、4月ころに咲きます。
このことから12~3月頃の冬期が一番良い剪定時期で、枝ぶりや枝の込み具合なども確認できます。
冬になるとだんだんと短い枝先に花芽が出てくると思いますので、
確認しながらできるだけ花芽を残して切ることができます。
おすすめの剪定時期は12~3月頃とお伝えしましたが、ほとんどの方が切りたくなるのは
枝葉が伸びてうっとうしくなる 7月前後から後の時期になると思います。
冬期剪定をすすめてはいますが、強く深く切らなければいつ行ってもよいと思います。
もしも花後に剪定するなら5月から7月ころに伸びた枝先を軽く切る程度、
あるいは突発的に伸びている樹勢の良い枝は根元から切っておいた方がよいでしょう。
7月以降であっても剪定は行ってもよいと思いますが、強く深く切る剪定は
樹勢を弱めたり花芽をなくしてしまうので気をつけてください。
花をつける木は花芽が形成される時期を少し神経質になるくらい
注意して剪定する時期を選ぶ必要があります。
カイドウの剪定方法
カイドウは2、3mくらいに仕立てると管理がしやすく花もきれいに観賞できます。
新梢は横に張り出しやすく、放任すると樹冠ばかりが大きくなってしまいます。
毎年の剪定で枝ぶりや高さを制限しながら花を楽めるように
徒長枝や混みあった枝は元部から必ず切って仕立てるようにします。
カイドウは12~3月頃の冬期が一番良い剪定時期ですが、この時期は葉がないことから
枝ぶりや枝の込み具合なども確認しながらできるので作業が効率よくできます。
春に近づくにつれだんだんと短い枝先に花芽が出てくるので、
花芽を確認し残しながら作業することができます。
横に伸びやすいので水平方向に伸びて重なり合っている枝や互いに絡んでいる枝を
枝の元部から間引き、そのあとに伸びすぎた枝を切り詰めるとよいです。
長く伸びた枝は先端からだいたい 3分の1くらい切り取るとよいです。
花後に剪定する場合は枝の伸びが止まったころにすると良いです。
混んだ枝や重なり合っている枝は元部から切り取るように間引きます。
この時期にあまり強く切りすぎるとかえって無駄な枝葉を出しやすくなり花つきも悪くなります。
カイドウの花芽はウメと同じで長い枝にはつかない性質があるので、
長い枝があれば元部から十個くらい花芽を残す感じで先端を切り戻しとよいです。
またその途中で切った枝を新しく仕立てるようにしてもよいです。
夏期に伸びすぎて切りたくなる方もいると思いますが、きれいさっぱり切ってしまうと
花芽もなくしてしまうので、その場合も枝先を切る程度でとどめておいた方がよいです。