バラは花を楽しむ木ですから、きれいな花を咲かせるためには剪定が重要になってきます。
バラは基本的に年に 2回花が咲くので、年に2回剪定し手をかけることで、きれいな花を楽しめる機会が2倍増えます。
1回目の剪定について
ここではきれいなバラを咲かせるために 1回目の剪定時期と剪定方法について説明していきます。
1回目の剪定時期
バラの花芽のつき方は、春から伸びた新梢の先端につきますので
1回目の剪定は芽が動き出す前の 2月頃には終わらせておきたいものです。
この時期のバラは休眠期なので思い切って強い(太い枝)剪定をしても大丈夫です。
1回目の剪定方法
1回目の剪定方法ですが、まず古い枝や枯れ枝、細い枝は枝元から切り取ります。
前年に伸びた太く充実した枝は先端部を切り詰め、そのほかの枝は枝分かれしたところから20cm~50cmくらいのところで切り詰めます。
この剪定後に伸びた各枝の先端に、5月中旬以降花を咲かせます。
よくバラの花が咲いた部分だけを切る方が多いようですがそうするとどんどん枝が長くなります。
幹が老化するとよい花がつかなくなりますので、古くなった幹は思い切って根元部分から切り取り、元気な新梢を残すように常に新しい株に更新させていくことがポイントです。
2回目の夏の剪定
ここではきれいなバラを咲かせるために 2回目の剪定時期と剪定方法について説明していきます。
2回目の剪定時期
2回目の剪定は春の 1回目の花が終わったあとから秋の芽が出る前の 9月上旬までの間に行います。
放置しても 2番目の花は咲きますが花が多いわりに、小さいつくりになってしまいます。
花を大きくきれいにするために 2回目の剪定も行ってください。
2回目の剪定方法
結実させると木が衰弱しますので、花が咲き終わったら赤い線のどちらかで花がらをとるように切ります。
そして 8月中旬頃に花が咲き終わった枝を付け根から 10cmくらい残して青い線の位置で切ります。
こうすると秋に新芽が長く伸び立派な花を咲かせます。
また2回目の花が終わったあと秋にも花がらつみを行います。
このとき地際からでた新しい枝葉が出てきていたら 1/3くらい切り詰めておくと、そこから将来きれいなバラを咲かせる良い枝が新たに伸びていきます。
バラの剪定で作業効率を上げるアイテム
バラは誰もが知っているとおり非常に痛いトゲがあります。
とても軍手ではバラの剪定作業はできませんし効率が悪くなります。そこでバラの剪定で痛い思いをしないようにするにはホームセンターなどで売っている革手袋を使うとトゲの痛さから解放される可能性が高いです。小さなトゲ程度なら少々握っても大丈夫です。
痛い思いをして作業しているんだったら、一度お試しあれ!