ロウバイは、早春に蝋細工のような黄色い小花を咲かせ、サンシュユ・マンサクなどとならんで、花を楽しむ木です。
意外とロウバイという漢字を「老梅」と思っている人は多いようです。
ロウバイは、「老梅」ではなく「蝋梅」と書きます。
ロウバイはウメではない
蝋梅の花言葉は、「ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」などがあり、蝋細工のような黄色い小花がそれを物語っているようです。
そんなロウバイにある新事実が発覚しました!
蝋梅には「梅」の字が入ってはいますが、実は梅ではないのを知ってました?
ロウバイは、ウメとは似ているようで、実はそうではない木なので
ウメはバラ科の植物ですが、ロウバイはクスノキ目ロウバイ科に属しています。
ロウバイは、唐梅(カラウメとかトウバイ)とも呼ばれているようでもあり、
名前の由来は、唐の国より渡来してきたことからきているようです。
唐梅=蝋梅、ということは、唐梅はウメではないという事になります。
ロウバイの実では梅酒は作れるのか?
ロウバイがウメではないことが発覚しましたが、そこで、ロウバイの実では梅酒や梅干しは作れるかという、しょうもない疑問を感じる方のは私だけではないと思います。
中国では、ロウバイの花からは香料をとり、花のつぼみは、鎮咳、解熱、鎮痛薬などの生薬として風邪や喉の痛みに用いられ、根は薬用にされるようです。
実についてよくよく調べてみると、ロウバイの実というか種には強い毒性を示す「カリカンチン」と呼ばれるアルカロイド系の毒があるといいます。
そもそもロウバイは食用にできるのかも不明ですし、タネは完全に食用にはならないようです。
毒があることを聞いてしまったら、ロウバイの実を梅干しと同じような利用の仕方はしない方がいいかもしれませんね。
ロウバイの実を割ると小豆大の種子が入っていて、それが種子で強い毒性のアルカロイドであるカリカチンを含み有毒です。
中毒になれば、脊髄に強力な中枢興奮作用を持つストロキーネと呼ばれる中毒症状を示すようで、
30分ほどで激しい強直性痙攣が起こり、最悪の場合、呼吸麻痺で死ぬようです。
これを聞いてしまったら、やっぱり梅干しや梅酒はやめた方がよさそうですね。