アケビという木を知っていますか?
アケビの実は年に一度、長くても2ヶ月くらいしか収穫できないので貴重です。
時期を逃してしまうと、次の年までお目にかかることができないので、その時期になったらアケビのことを気にかけて楽しんでみてください。
アケビとはどんな木?
アケビは、アケビ科のつる性植物で「木通」と漢字で書かれます。その他にも「通草」と書くこともあるようです。
アケビという名前の由来は、実が熟して割れたさまが、人の欠伸(あくび)に似ていることから呼び方が変化していきアケビとなったという説があったり、実(皮)の部分が熟してくると口をパックリと開けて裂けることから「開け実(あけみ)」が変化して「アケビ」になったという説もあります。
アケビの原産は東アジアで、日本の山にもミツバアケビ、アケビ、ゴヨウアケビなどの3種類が自生しています。
実は5~10cmくらいあり長い卵のような形をしていて、厚い果皮と、中に種と共に白いゼリー状の果肉が入っています。
ムベってアケビなの?
ムベ(郁子)は、アケビ科ムベ属の常緑つる性木本植物で、別名トキワアケビとも呼ばれます。
ムベは日本の本州関東以西、台湾、中国に生えるアケビの一種で、柄のある3~7枚の小葉からなる掌状複葉です。
葉は厚く深緑色で艶があり、裏側はやや色が薄いようです。
ムベの花が咲く時期は5月ころで、花は薄い黄色と紫色で細長く雌雄があって芳香性があります。
果肉はアケビ同様に甘さがありますが、種とからみ合うように着いてるので種を分けて食べるのは難しいです。
ムベとアケビの違い
アケビとムベにはどんな違いがあるのでしょう。
ムベに関しては、10月ころに5~7cmくらいのアケビに似た果実が赤紫に熟します。
アケビと比べると果皮は薄く柔らかで、厚めでやや大きめの葉っぱがツルツルしています。
アケビは熟すと割れますがムベは割れることはないです。
葉っぱがザラッとした薄い感じがして、熟すと線の入っている所から自然に破れるなら「アケビ」です。
アケビの実がなる旬な季節
アケビは、9月~10月頃の秋が旬で、長い卵型の紫がかった実が大きくなり、そのころになると実がパックリと割れます。
ほぼ全国各地の山で収穫されますが、山などで栽培されているものも出回っているようです。
その時期になるとスーパーに並ぶこともありますが、けっこう高いようですし、山で育つ我々としては買って食べるほどでもないと感じます。
全国の収穫量のうちの約9割が山形県産といいます。次は愛媛県でその次は長野県みたいですす。
山形ではアケビの果皮を肉詰めやてんぷらなどにして食べ、少しほろ苦くくせになる味がするようです。
アケビの値段はいくらする?
アケビの値段がどれくらいするのか楽天で調べてみました。
そうしたら・・・1kgあたり1,500~2,00円くらいするみたいです。
山形が全国生産量第一位で生産量の90%を山形産のアケビが占めています。
生産量日本一というだけあってか、昔からアケビの皮を食べる独自の習慣があり親しまれてきたようです。
これは本当のようですね。
「秘密のケンミンショー」という番組でも紹介されていました。
アケビが食べられる季節は秋限定なので、年に一度でもその時期になったらアケビを楽しんでみたらどうでしょう。