ヒバ類の剪定方法と剪定時期

ヒバは古くからある針葉樹でチャボヒバ、ニッコウヒバ、ヒノキ、サワラ類などもヒバ類に含まれます。

ここではヒバ類の剪定時期と剪定方法について解説します。

ヒバ類の特徴

ヒバはヒノキ科の常緑高木で、日あたりの良い場所から半日陰までよく育ち、萌芽力もよく刈り込みにも耐えられます。

ヒバは良く育つことから生垣や目隠し、円柱仕立てにされることが多いです。

刈り込みに強いことから種類によってはピラミッド型、円筒形、玉物など仕立て方に違いがあります。

円錐形に仕立てるのであればニッコウヒバ、円柱形に仕立てるならチャボヒバやニッコウヒバが向き、玉ちらしに仕立てるのであれば、これもチャボヒバやニッコウヒバが向きます。

放置しても自然に円錐形になりますが、樹高が高くなりすぎますから定期的な剪定が必要です。

ヒバ類の剪定時期

ヒバの剪定は、年2回行うなら
■5月から6月頃の時期が1回目で
■9月から11月頃の時期に2回目
を行なえます。

年1回ですませるのなら
■9月から10月頃の秋に剪定するとよいです。

刈り込みに強いですが、太い枝を切る強い剪定は好みませんので、マメに樹形を整える程度の軽い剪定をしたほうが良いです。

ヒバ類は、7月から8月頃の夏期は暑さで木が弱るので強い剪定は避けるべきで、
11月から2月頃の冬期に行なうと枯れやすい傾向があるので剪定しない方がよいです。

ヒバ類は太い枝(特に主幹)を切ると枯れる傾向が強いので、強剪定は時期に関係なく避けるべきです。

ヒバ類の剪定方法

ヒバ類は刈り込みバサミ等で葉を刈り込むことができ、マメに刈り込むことで小枝を密生させ、整った樹形を保つことが大切です。

剪定の手順

■枯れた枝、傷んだ枝を根元から切ります。
 混み合っている枝を風通しを良くするために間引きます。
 下向きや内側に伸びた枝などは、樹形を崩すので切り取ります。

■刈り込みすぎると不自然になるので、軽く整える程度にします。
 突発的に伸びた部分を樹形を見ながら切ります。
 要所要所で丸みをつけると、優しく自然な樹形に仕上がる

■風通しをよくするために、透かす剪定で密集した枝葉を間引きます。
 病害虫を防ぐため、内側の不要な細い枝を切ります。
 強剪定は時期関係なく避けて、少しずつ剪定します。

具体的な剪定方法

まず樹形内部の、枯れ枝取りをしてから過密で混みあった不要な枝を、幹や枝が透けて見えるくらいに間引きます。

適当な高さで芯を止め(太い幹は切らない)、混んだ枝や飛び枝などの不要な枝を抜きます。

最後に刈り込みばさみで枝葉を刈り樹冠を仕上げますが、木ばさみ等で時間をかけて枝先を入念に切り詰めていく方法もあります。

ヒバは刈り込みにも耐えますが、初夏と、晩秋から初冬にかけて葉先を芽摘みするのが最適です。

樹冠内で枯れている枯れ葉は手で揉むようにすれば簡単に落ち、樹形内部の風通しがよくなり葉も育ちやすくなりますのでぜひやってみてください。

ヒバはけっこう細かい作業があり作業に手間がかかりますが、これをすることでひときわ美しい枝葉が楽しめます。

特に気をつけなければならないことは枝葉が長く伸びた場合ですが、ヒバ類は古い枝からは芽を出さないので、一度に古い葉に達するまで刈ってしまうと葉は出てこなくなり、結果的に枯れる可能性が高くなります。

この時に葉がついていない小枝の状態になってしまうほど、葉を全て刈ってしまうような強い剪定をすると、枯れ込む原因になるので、大きくなってしまった木は小さく作り変えることはできないと思った方がよいです。

もしも小さく仕立てたい時は、毎年マメに新芽を刈って形を崩さないように維持していくしかないようです。

小さくすることはできませんが、大きくしたい時は前回刈り込んだ線よりもやや外側で刈る作業を繰り返します。

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