ヒバは古くからある針葉樹でチャボヒバ、ニッコウヒバ、ヒノキ、サワラ類などもヒバ類に含まれます。
ここではヒバの剪定方法と剪定時期について解説します。
ヒバの特徴
ヒバはヒノキ科の常緑高木で、日あたりの良い場所から半日陰までよく育ち、萌芽力もよく刈り込みにも耐えられます。
ヒバは良く育つことから生垣や目隠し、円柱仕立てにされることが多いです。
刈り込みに強いことから種類によってはピラミッド型、円筒形、玉物など仕立て方に違いがあります。
円錐形に仕立てるのであればニッコウヒバ、円柱形に仕立てるならチャボヒバやニッコウヒバが向き、玉ちらしに仕立てるのであればこれもチャボヒバやニッコウヒバが向きます。
放置しても自然に円錐形になりますが、樹高が高くなりすぎますから定期的な剪定が必要です。
ヒバの剪定時期
ヒバの剪定時期は、年2回行うなら5月から6月と、9月から暖かい地域によっては11月初旬ころまで、年1回ですませるのなら秋に剪定するとよいです。
刈り込みに強いですが強い剪定は好みませんので、マメに樹形を整える程度の軽い剪定をしたほうが良いです。
冬はヒバ類は枯れやすいので剪定しない方がよいと思われます。
ヒバの剪定方法
ほとんどの種類はハサミで刈り込むことができ、時期よりもむしろマメに刈り込んで小枝を密生させ整った樹形を保つことが大切です。
まず樹形内部の枯れ枝取りをしてから過密で混みあった不要な枝を幹や枝が透けて見えるくらいに間引きます。
適当な高さで芯を止め混んだ枝や飛び枝などの不要な枝を抜きます。
最後に刈り込みばさみで樹冠を仕上げますが、木ばさみ等で時間をかけて枝先を入念に切り詰めていく方法もあります。
ヒバは刈り込みにも耐えますが、初夏と、晩秋から初冬にかけて枝先を芽摘みするのが最適です。
枯れ葉は手で揉むようにすれば簡単に落ち、樹形内部の風通しがよくなり葉も育ちやすくなりますのでぜひやってみてください。
ヒバはけっこう細かい作業があり作業に手間がかかりますが、これをすることでひときわ美しい枝葉が楽しめます。
特に気をつけなければならないことは枝葉が長く伸びた場合ですが、ヒバ類は古い枝からは芽を出さないので一度に古い葉に達するまで刈ってしまうと葉は出てこなくなり、結果的に枯れる可能性が高くなります。
この時に小枝だけになってしまうほど葉を全て刈ってしまうような強い剪定をすると枯れ込む原因になり、大きくなってしまった木は小さく作り変えることはできないと思った方がよいです。
もしも小さく仕立てたい時は毎年マメに新芽を刈って形を崩さないように維持していくしかないようです。
小さくすることはできませんが、大きくしたい時は前回刈り込んだ線よりもやや外側で刈る作業を繰り返します。