マユミはニシキギ科の落葉中低木で、高さ3mになります。
真っ赤な実の美しさと紅葉が楽しめます。
ここではマユミの剪定方法と剪定時期について解説します。
マユミの特徴
マユミの語源は、枝がよくしなるので、
弓を作るのに使われたことから名前がついたとされます。
マユミの材は堅く緻密であることから「こけし」などの
木工品を作る時の材料に使用されているようです。
花は5月に淡い緑色の小花が咲きはするのですが、
あまり目立たないです。
マユミは雌雄異株で雌株は秋になると淡紅色に熟して皮が裂け、
中から1cmほどの鮮やかな種があらわれる実をつけます。
実を楽しむためには雌株を買わないといけませんが、
雄株も一緒に植えておくとますます実がつきます。
マユミの剪定時期
マユミは10月ころに前年生枝の先端に真紅の実をつけますが、
実を楽しむためには冬期剪定で枝先を切り詰めないことです。
剪定時期としては、新しい芽が出る前の2月ころが適期ですが、
枝先を切り詰めることは避け、なるべく間引く剪定をします。
6~9月頃の間の剪定は枝が混みすぎたり、立ち枝などがある場合には、
軽く剪定してもよいでしょう。
マユミの剪定方法
マユミは大きくなりにくく樹形が乱れにくい木なので、
自然樹形に育てるのがよく手間もかかりにくいです。
株は年々大きくなりますが、2年に1回くらいの頻度で
枝ぶりを整える剪定を行えばよいです。
マユミの剪定方法は、
前年に伸びすぎた枝などを切りとります。
枝を切る場合は、枝のつけ根か分かれ目のところから切り除くようにし、
混みすぎたところは小枝の部分で3分の1程度枝数を間引きます。
花は前年生枝の先端部からでた新梢に咲き結実しますから、
冬期の剪定で枝先を切り詰めることは避け、なるべく
間引き剪定にすることが実をたくさんつけるポイントです。
花は短い枝につき、長い枝にはつかないので
長い枝を枝元から切り取って短い枝を残します。
同時に勢いのない枝や樹冠内の枯れ枝をつけ根から切って
風通しや日当たりを良くするとよいです。