ライラックは、日本では北海道によく植えられているように
ライラックの原産地も冷涼な東南ヨーロッパ地域です。
関東以南での栽培は難しいと言われていますが、
暖い地域向きに改良された品種もあるようです。
ライラックの花期は 4月~5月ころで、淡紫色、白、淡桃色などがあります。
ライラックの剪定時期
ライラックの花芽は、その年の春から伸びた枝の先端の2~3芽につきます。
ライラックは落葉樹なので冬期の剪定が良いのかと思われます。
しかし実際は、次の年の春に咲く花の準備が 7月ころから始まっているので、
花が終わった直後の 6月上旬ころまでに剪定しておくのがベストなのです。
6月上旬ころまでに剪定した後の新しく伸びた枝に
来春に咲く花芽が準備されますので、
花を咲かせたいのなら、秋ころから翌春までの強い剪定はあまりしない方が良いです。
ライラックの花を咲かせる剪定
花芽はその年の春から伸びた充実した枝の先端の2~3芽につきます。
ライラックの花を咲かせるには花後の剪定が必要です。
枝が密生していない場合は、花の咲き終わった枝を切る程度でよく、
地際から伸びる徒長枝やひこばえは早めに確実に切り取ります。
高さを抑えたり枝を間引くなら花後すぐに切り詰め
充実した枝が広がるような剪定をしましょう。
ライラックの冬期の剪定方法
秋ころから翌春までの冬期剪定はあまりしない方が良いと言いましたが
花に関係のない混み入っている枝や徒長した不要な枝は切ったほうが良いです。
ライラックが若い時は特別な剪定はしないで放置しても良いのですが、
年を経るうちに横方向へ広がって大きくなり枝も繁茂します。
樹形の整いやすい木ですが、落葉期には不要な枝を整理して
樹冠の中までまんべんなく日が当たるようにします。
枝が混みすぎ樹形が大きくなった場合は、
一定の高さと幅を保つために剪定します。
樹形を乱した枝、立ち枝を切り取り、混んでいるところは
長い枝を間引き、枝数を減らすようにします。
小さい庭では枝葉を抑え、枝を広げないように整枝します。
ライラックに発生する病害虫
ライラックにはカイガラムシが発生するときがありますので、
冬のうちに石灰硫黄合剤を散布して予防しておくと良いです。