アオキはミズキ科の常緑低木で樹高は2mにもなります。
自然に樹形がまとまるので、少々放任させて育てても
年数が経つと数本の株立ちに育つので大丈夫な木です。
ここではアオキの剪定方法と剪定時期について解説します。
アオキの楽しみ方
ほとんどの木は日当たりを気にしますが、アオキは日陰に大変強く
日あたりの悪いところや高木の下などにも育つのでよく植えられています。
アオキの庭木としての楽しみ方は、
冬の赤い実と常緑の葉を鑑賞することでしょう。
花自体は小さく鑑賞の対象になりませんが
新芽を出す直前の4月ころに咲きます。
アオキの雄花 ↓
アオキの雌花 ↓
実を成らすには雄木と雌木の2本が必要になります。
アオキはミツハチなどの昆虫が受粉を助けてくれるので、
並べて植えなくても雌雄の間に少々距離があっても問題ないようです。
アオキの剪定時期
アオキの花芽は前年生枝タイプなので、4月に花が終わるとそのつけ根から
新芽を伸ばし新芽の充実とともに7月頃に新梢の先端に花芽ができます。
そしてそのまま冬を越して翌春に開花して結実します。
アオキの剪定時期は、古葉を落とす6月ころに毎年行うとよく、
この時期は自然に落葉してくれますので作業効率がよく成長期の速度が遅くなる直前なので、
その時期に剪定することで長く樹形を楽しめます。
アオキの剪定方法
実を楽しむには枝先を切り詰めないこと
4月に花が終わると、そのつけ根から新芽を伸ばし、
新芽の充実とともに6月ころから古葉が黄色くなり落ちます。
このころ新梢の先端に多数の花芽ができ
そのまま冬を越して翌春開花・結実します。
そのため夏すぎに枝先を切り詰めると実はなくなると思ってください。
そしてアオキは6月頃に黄色くなった古葉を自然に落としますので
この時期に合わせて剪定すると効率良く行えます。
冬の赤い実を望むなら切り詰めは避けます。
剪定方法は刈り込む剪定ではなく、古い枝を枝元から間引く、
混みすぎた枝、枯れ枝や樹冠内部の細い枝、古葉などを
整理する程度で良いです。
枝を切る際は枝の分かれ目で切ると良いです。
大きな株になったり、枝葉が繁りすぎる場合は
古葉を地際から刈り取る作業をします。
アオキは対生で1節から2本の芽を出す性質があります。
左右対称にならないようにバランスを崩した枝づくりを心がけると良いです。