ゲッケイジュはクスノキ科の常緑高木で、樹高が5mくらいになる木です。
温暖な地域向きなので寒冷地では育ちにくいです。
葉には香りがあり、香料として食用に利用されることがあり、どこかで、カレーになぜか葉が添えられている記憶はありませんか。それはゲッケイジュです。
ゲッケイジュはギリシャでは象徴的な木とされ、この枝葉で冠を作った月桂冠を頭の上に載せてマラソン優勝者の栄誉をたたえている場面を見たことがある方も多いことでしょう。
ゲッケイジュの剪定時期
ゲッケイジュの剪定時期は、自然の姿のまま育てていく場合の剪定の時期は、新芽が伸びきった6月頃が適期です。
また、育ちすぎた木を小さくする強い剪定をする場合は、春の芽ぶき前に行なうことで回復も早いです。
枝や葉が密に出ることが特徴の木なので、剪定時期を選んだ剪定や整枝を行ない、混みあった枝葉を平均にすることで、樹形内部の日当たりや風通しを良くすることができます。
ゲッケイジュの剪定方法
ゲッケイジュは、枝が直上方向にとてもよく伸びる性質があり、放任してもそれほど姿を乱すことはありませんが、庭植えの場合は、広さに合わせて大きさを制限して仕立て、小枝を生かした切り詰めで自然な枝ぶりに仕立てるとよいです。
ゲッケイジュの剪定方法は、「1本立ち」のように、細長く伸びる樹形にする場合は、根際からでるヒコバエはすべて切り除き、「株立ち」の樹形にする場合は、ヒコバエをいかすように育てるので、幹は切り倒したほうがよいです。
数多くの同ぶき枝が競い合って出るることで、ふところ部分が混みあって害虫がつきやすくなるので、枝を透かして風通しを良くすることが大切です。
ゲッケイジュは、「1本立ち」や「株立ち」だけでなく、「段づくり」や「カムロづくり」などに仕立てても楽しむことができます。
この場合の剪定時期は、6月頃と10月頃の年2回剪定を行ない、10月の剪定では軽い切り詰めとし、多くの葉を残すように心がけ、冬の寒風に耐えるようにしてやります。
伸びすぎた枝や混みあった枝を切り取って、樹形内部の枝葉を透かしていきますが、枝の切り詰めには注意が必要です。どこで切ってもよく芽吹きますが、必ず小枝のあるところで小枝を生かして、先端部分を切り捨てるようにします。
大枝を途中で切る場合は、切り口周辺からたくさん出る小枝は、その伸びが止まったところで2本ほど残し、ほかは間引き剪定します。
葉を残すことで再び枝先に新しい枝葉が密生し樹形が整いますので、枝先の切り詰めを行なう場合は、必ず葉を3枚程度残して切るようにします。