”ヤナギの下に猫がいる、だから「ネコヤナギ」~♪”という歌を知っていますか?
これは赤塚不二夫先生が書いた「天才バカボン」の挿入歌ですが、昔アニメを見ていた方は、覚えているのではないかと思います。
”西から登ったおひさまが、東にし~ず~む~”とか、ハチャメチャで、突拍子もないことを思いつきマンガにしているところが新鮮で、子供心を虜にしていました。
そんなネコヤナギの剪定について解説していきます。
ネコヤナギの特徴
ネコヤナギはヤナギ科の落葉中木で、高さが3mくらいになる木です。
ほかのヤナギなどの花よりも一足早く、3~4月ころに花が咲くことから、春が来たことを知らせてくれるかのような木として知られています。
花芽は前年生枝タイプなので、剪定時期に気をつけなければいけません。
葉が出る前に咲く綿毛の花穂がかわいらしく美しいです。
ネコヤナギは雌雄異株なので、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かせます。
ネコヤナギの剪定時期
ネコヤナギの剪定時期は、花が咲いた後の5月頃がベストで、たくさんの花を咲かせたい時には、遅くとも7月頃までには切り終えたいところです。
ネコヤナギは前年生枝タイプなので、前年に伸びた枝に花芽がつきます。
このことから、花後に剪定をすることで、小枝を長く伸ばしたくさんの花をつけることになります。
もしも花芽がつき終わった後や、時期が遅れて短く切ってしまった場合には、花芽ごと切ってしまうことになるので、次の年に咲く花芽の生成は期待できません。
ネコヤナギの剪定方法
ネコヤナギの剪定方法は、剪定時期を厳守するうえでの方法となりますが、その場合、花のついた枝を幹のつけ根から10~20cm残して全部切り取ります。
枝が混みあっている場合は、1本の幹につき3~5本程度残して、そのほかは間引きます。
この剪定方法をすることで、夏ころまでに切って残った枝から、生育した新しい小枝が出てきて、翌春に花を咲かせます。
このような剪定をしなかった場合は、この木独特の良く伸びた枝が得られません。
そして、養分がうまく送られないために、枝からは充実した太くて長い枝ではなく、短くて貧弱な小枝がたくさん出てしまうので、花も小さく育ってしまいます。
ネコヤナギの剪定する場合は、毎年欠かさず花後に行なった方が、長い小枝についた密生したかわいらしい花が楽しめます。