シラカバは、カバノキ科の落葉高木で、高さが4~6mになる木で、中部、北部の深い山の日当たりのよい場所に自生します。
夏の暑さや乾燥にたいへん弱いので、庭に植えて育てる場合には注意が必要になります。
幹は独特な白い色をしているので、1回見ただけでシラカバがどの木なのかがわかるようになるかもしれません。
シラカバに花が咲くって知っていました?
花と言ってもパッとしないので、気をつけて見ないとわからないと思います。
花があるという事は当然種があります。
こんなのです。↓
シラカバという木は、千昌夫さんの「北国の春」の中に出てくる歌詞で登場しますが、子どもの頃からその歌を良く聞かされていたので知っていました。
なんといっても、千昌夫さんは岩手県出身ですから、特にシラカバという木に親近感がわいたのかもしれません。
シラカバの剪定時期
シラカバの剪定時期は、葉っぱが落ち切った、11~12月の休眠期に行なうとよいです。
なぜかといえば、シラカバはサクラと同様に、切ったところから枯れやすい習性が強いからです。
また、冬期剪定であっても、3cm以上の太い枝の切り口はユゴウ剤を塗り腐れ防止をしておくとよいです。
シラカバの剪定方法
幹の白さを出すには放任して伸ばすことが基本です。
しかし、庭植えの場合、特に狭い庭に植えるのは不適合です。
幹をどんどん太らせることで、樹皮が新しく剥け変わっていき、常に白い色を保つことができます。
そのためには、枝葉を十分に茂らせて木を充実させ、大きさを制限することにします。
シラカバは特に自然な樹形に魅力がある木なので、できるだけ自然樹形にして、できるだけ人工的な樹形にならないように育ててもらいたい木です。
シラカバの剪定方法は、枝の分岐点で切り、自然樹形を維持するようにつとめます。
そのためには、まず混みあった枝や伸びすぎた枝、逆さ枝、からみ枝、徒長枝を、枝の分岐点で間引く程度としたほうがよいです。
大きく伸びすぎた場合は、太い枝を強く剪定するのですが、この場合、枝の途中で切ると枯れ込みやすいため、枝の分かれている所を探して、つけ根で切ります。
太い枝の強剪定は必ず冬期のシラカバが完全に眠っている時に行ってください。
その際、太い枝の切り口は、ユゴウ剤を塗るのを忘れないようにしてください。
シラカバは害虫がつきやすい木
シラカバはカミキリムシなどの害虫が、根元から1mくらいの幹につくことが多く、その場所に5~6月ころ産卵します。
カミキリムシなどの幼虫(テッポウムシ)は幹を喰い荒し、ほうっておくと幹が折れる可能性があるので危険です。
見つけるのは意外と簡単で、幹に小さな穴があいています。
穴からは木くずが出ていますので発見次第、すぐに害虫をほじりだしたり、穴にエアゾール系の殺虫剤を吹き込んで駆除するとよいです。
または、殺虫剤を含ませた脱脂綿を詰めて、穴を密閉する駆除方法や、針なしの注射器のようなもので直接スミチオンなどの殺虫液を薄めて使穴の中に注入する方法もあります。
スミチオンは劇薬なので購入時に印鑑が必要になると思います。