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ビワの実を成らせる剪定時期と剪定方法

ビワはバラ科の常緑高木で、放任すると樹高が 8mにもなる木です。

葉が大きく萌芽力も強いので、狭い庭に植えていると
うっとうしくなり、すぐに枝葉を切りたくなるような木です。

でも、

ビワの実って甘くておいしいんですよね。

剪定を頼まれたお宅で、初めて食べたビワは、
今まで味わったことがない美味だったので、今でも忘れられません。

けっこうたくさんのお宅で良く植えられているのですが、
よく見ると実がついてないことのほうが多いようです。

実を成らせたくて植えたのに、
大きな葉っぱだけがたくさんついてしまう。

これではストレスになってしまますよね。

では、どのようにしたら実がたくさん成るようにできるのでしょう。

ここでは実がならないといつも嘆いている方に、
意外とわかりにくいビワの剪定方法と剪定時期について解説します。

ビワの特徴

ビワは果実を実らせて収穫することが目的の庭木です。

ビワは放任すると8mくらいにまで育ちますので、一般家庭で庭に植える場合は
4mくらいより小さく制限して育てた方が、実を取るときに苦労しないです。

うまくたくさんの実を実らせることができれば、実をつけた姿を見る楽しさ
実を取る時の楽しさ、実を食べる時の楽しさを味わうことができす。

しかし、実を取って食べる楽しさがあるのは良いのですが、
どんどん枝葉っぱが大きくなるのには困ると思うので
狭い庭の場合には植えない方がよいと思っています。

でも、ビワの実を成らせたくて、将来的にどのように
大きくなるのかわからないけど植えてしまうんですよね。

ビワにはそのような魅力があります。

でもやっぱり、葉っぱだけが大きくなるのは許せないと思います。

そこで、

ビワの実を成らせるためにはどのようにしたらよいのかこれから解説していきます。

ビワの花芽はいつできるか

よくお客様に「ビワがならない!」と言われることがあり、
よくよく聞くと、時期に関係なく枝葉が伸びた時に
スッキリと切ることがほとんどのようです。

大きくなりすぎた場合は強剪定で小さくできますが、
カキみたいに切った枝には2年くらい
実がつかないことからこのようなことがおこります。

ビワが実をつけて収穫するための剪定は、
ビワが実をつけるまでのサイクルに気をつけるとよいです。

下図を参考にしてみて下さい。

ビワ 剪定

まず花芽は春から伸びた枝の先端に、6月ころから夏の間につき始めます。

その年の11月から2月ころにかけて小さな花を咲かせます。

ビワ 剪定

花が終わった後、翌年の3月中旬ころから4月ころになると果実が確認でき、
5月頃から8月の間に実が熟してきますので、そのころに実を収穫できます。

ビワ 剪定

ビワの剪定時期

ここでちょっと考えてほしいのですが、

花芽が形成されている間に、剪定でその形成途中の
花芽の枝葉を切ったら花も実もつかなくなります。

なので、花芽が形成されている間の、
6月ころから夏の間の剪定は行なうことができません。

これは、なんとなくわかると思います。

でも、ほとんどの方がこの枝葉が伸びるこの時期に
剪定を行なってしまい、実が成らないと悩んでいるのです。

ビワ 剪定

それなら、花芽が形成され終わった後なら良いのではと思うかもしれません。

めでたく花芽が形成されたとしても、もしも剪定で
その花芽のついた枝葉を切ったら花も実もなくなります。

どこに花芽ができたのかは花芽がわかれば良いのでしょうが、
花が咲くまでわからないことが多いです。

なので、花芽が形成され終わった後から花が咲き始める間の
だいたい、8月~11月頃の剪定も危険です。

それでは、花が咲き終わった後ならどうでしょう。

花が終わればそれが実になりますので、
その花の部分を切らなければ実が成りそうですね。

なので、花が終わった後の時期であれば、
一番実が成ることに影響がなさそうです。

花が咲き終わるのがだいたい2月頃なので、
その後の剪定をおすすめします。

ただ、あまり長い期間で設定すると、
今度は花芽の形成に影響が出てきます。

なので剪定できる期間は、2月頃から3月頃の間で、

3月以降~花芽の形成が始まる6月頃までは
間引くだけの剪定に留めておきたいものです。

間引くだけなら果実がついている時に切れば、
今年の果実の数は減らすことなく剪定ができます。

この場合、果実を傷めないようにハサミを深く入れて、
枝の分岐点で1、2本の枝を残して切るとよいです。

ビワの実は3月ころから成り始め、5~8月に収穫できますが、
特に3月中旬以降の剪定は次の年の実のことを考えると、
できるだけ強い剪定は避けた方がよいということになります。

これらから、ビワの剪定時期はいつが良いのかまとめますと、

ビワの剪定時期は、花が咲き終わった後の2月中旬ころから実が成るころまでがよい

実がなり始めてから6月頃までは、実に気をつけて間引くだけの剪定なら大丈夫です

ビワの剪定方法

剪定作業は上から下に向かって進めていくと作業効率が良いです。

大きく伸びた幹や混みあった枝を間引き、
切り戻しで小さくしていく剪定を行ないます。

ビワは年に3回新しい芽を出すほど萌芽力が旺盛です。

その3回の時期の内訳は、

1回目に新芽を出すのは、3月上旬頃でこの時期が一番萌芽力が強く、
この時期なら強い剪定にも耐えられ、
春に向かい活発な活動を始めますから枝枯れの心配もありません。

2回目に芽を出すのは、5月中旬頃

3回目は、8月頃に新梢(新芽)を出します。

新芽を3回出しますが、毎回剪定を行なっていたのでは、
実は確実になりませんので気をつけて下さい。

2月中旬ころから6月頃までの適期にだけ剪定を行なうようにしてください。

花が咲き終わった後の2月中旬ころから実が成る頃までの剪定は、
開花した枝を気にしながら、通常の剪定ができます。

ビワの場合の通常の剪定というのは、不要な枝を切り詰めたり
枝元から間引くような強く切って樹形を小さくする剪定です。

ビワ 剪定

ビワ 剪定

ビワ 剪定

実がなり始めてから6月頃までは、
実に気をつけて間引くだけの剪定を行なえます。

3年くらいの若木の場合は放任のままでもよいのですが、
4年以上経つと樹高が高くなり始め、枝幅が広がってくる傾向があり、
間引きや切り詰め剪定が必要になってきます。

ビワの木の仕立て方は幹を直上していく方法と、
幹の途中で切って枝を横へ伸ばしていく方法があります。

庭に植える時に狭い場所では真っ直ぐ上に伸ばし、
広い場所では横に広がる樹形に仕立てるとよいですが、
剪定は希望の樹形に仕立ててから行うようにした方がよいです。

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