トサミズキの剪定方法と剪定時期

トサミズキは早春の3~4月ころに淡黄色の小花が5つくらい房状にかたまって枝から下垂して咲きます。

風情ある樹形を生かしながら、高さを抑えて仕立てるのがポイントです。

ここでは、トサミズキの剪定方法と剪定時期について解説します。


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トサミズキの特徴

トサミズキはマンサク科の落葉低木で、樹高が2mくらいになり、
早春から新芽の芽吹きに先立って黄色い小花を咲かせます。

樹形や花には素朴な味わいがあり、株立ちし枝が枝垂れるのが特徴です。

茶庭などでもよく用いられており、庭植えのほか鉢植えや盆栽、生け花にも利用されています。

こちらはマンサクです。
マンサク

トサミズキの剪定時期

前の年の秋までに伸びた新梢の葉腋に花芽をつくる前年生枝タイプなので
トサミズキの剪定時期は花が終わった5月~6月ころが適期です。

花後の剪定もよいですが、落葉中の11月~2月に樹形を軽く整えたり、
枯れ枝や不要な古い枝や太い枝を切っておくとよいです。

放任すると樹高が大きくなりすぎてしまいますので、
花が目線の高さにくるように計画的な剪定を行うとよいでしょう。

若木の場合はほとんど手入れはいりませんが、その後放任して大きく
なりすぎた場合は 5年くらいで全体に大きくなりすぎ花つきも悪くなります。

その場合は花芽は減りますが、枯れる心配がない冬期に強い剪定をしておけばよいです。

トサミズキの剪定方法

トサミズキの剪定方法ですが、まず太い枝や古い枝を根元から切り取ります。

この時思い切って根元から出ている枝の 3分の1の数を切り取ると
株は若返り花つきがよくなります。

次に残した枝で伸びすぎている枝の切り詰めを行います。

この場合は樹冠線を大体決めておいて、その範囲から
飛び出ている樹勢が強く突発的に出た枝を少し深めに切ります。

同時に交差している枝や混みすぎた小枝も切り取ります。

トサミズキの剪定はそれほど根つめて剪定する木ではありませんが、
混んだ枝や古枝を抜き、徒長枝は切り詰める程度で十分です。

花芽は新梢の元部の短い枝につき、枝先には葉芽だけがつくことから
花後に数芽を残して切り詰めばよいです。

比較的樹形が整いやすいので、自然な風情を大切にした刈り込みをするとよいですが、
分岐が少なく刈れた印象をもつ花木なので、極力自然樹形に仕立てます。

株立ちになり細く枝垂れるのを生かして
自然樹形に仕立てるのが一般的ですが、単植や列植にも向きます。