ハギはマメ科の落葉低木で高さが2mにもなり日本全土に分布する木です。
秋の七草のひとつとされており、ハギの園芸品種は豊富にあります。
ハギは日本人になじみ深い木ですが、ここでは
ハギの剪定方法と剪定時期について解説します。
ハギの特徴
萩(ハギ)は秋の七草のひとつですが、そのほかの木(草?)は、
薄(ススキ)、桔梗(キキョウ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)、
藤袴(フジバカマ)、葛(クズ)があります。
秋の七草の覚え方もあるようで、「オスキナフクハ(お好きな服は)」とか
「ハスキーナオフクロ(ハスキーなおふくろ)」とかあるようです。
ハスキーボイスといえば「藤圭子」を思い出しますが、
ちなみに「藤圭子」は「宇多田ヒカル」の母で
実は私が住んでいる岩手県一関市出身なのです^^
ハギは通常は庭植えとされますが、鉢植えや盆栽としても楽しまれています。
日当りの良い場所を好み、酷い日照不足の場合は
花が咲きにくいことがあるようです。
細枝がよく伸びますが移植や剪定は意外と簡単な木です。
いつ刈っても花が咲くようなイメージがある木ですが、
たまたまだったのでしょうか?
実際、本当の剪定時期はいつが良いのでしょう。
ハギの剪定時期
花の咲く季節は6~9月ころで、花芽は当年性枝タイプなので
春から伸びた新梢の先端に花芽がつき、
そのまま花が咲きますので、冬には花芽はありません。
このことから、剪定の時期は花が終わり葉も落ちた
11~2月ころが適期で、毎年行うようにします。
この際、コンパクトな樹形を保つことがほとんどだと思うので
根元から20cmくら残して上を全て切り取り、株を更新させます。
しばらく放任して株が大きくなりすぎている場合は、
株分けをするか、外へ広がっている枝を根元から切り取ればよいです。
初夏に新梢を剪定して再萌芽がさせると、
枝はそれほど長くならず短い枝に開花します。
だいたい 5月くらいまでの剪定なら花つきを妨害することはないようですが、
新梢を剪定した場合の開花は少し遅れるみたいです。
ハギの剪定方法
「キハギ」という種類を除いて、一般的なハギは冬になると地上部分は大部分が枯れ、
根元に葉芽しか残らないことがほとんどです。
このことからハギの場合の冬の剪定の本当の意味は、
枯れ枝を処分してきれいに整理することです。
これがメインの作業になり、これをすることで
次の年にたくさんの花を咲かせることができます。
樹形は株立ち状で生長が早いため、剪定をしないと大株に育ってしまいますので、
低く仕立てたい場合は根元近くで20cmくらい残して切り取ります。
高く仕立てる場合は充実した枝を 1mくらい残します。
背丈を高く伸ばしたい場合の剪定は、充実している枝幹となる
やや太い枝を数本選び、残りは根元から切り取ります。
残した枝幹となる枝は 1mくらいのところから上部を切り詰め
小枝や腋枝、乱れた枝はつけ根から全部切り除きます。
冬に切った枝から翌春新芽が出て、この枝に花がつきますから、
夏に剪定を行うと花芽を落とし花数が減ることになります。
枝幹を数本立てて 1mくらいのところから萌芽させてつくる場合や、
枝が繁茂しすぎた場合は、支柱を立て枝幹をまとめて
真っ直ぐに育てると見栄えがよくなります。