マンサクはマンサク科の落葉小高木で。樹高は4mにもなります。
葉の芽吹きに先だって2月~3月ころに黄色い花が咲き
玄関先にいち早く春を告げてくれる花木で、
派手さはないですが、個性的な樹形が目を楽しませてくれます。
ここではマンサクの剪定方法と剪定時期について解説します。
マンサクの特徴
マンサクはきゃしゃな枝ぶりであるのにもかかわらず、
早春の庭を華やかに彩り散り乱れる黄色の花を咲かせ
自然樹形で楽しむことができます。
年末ころから咲くマンサクもあり、これは
中国原産のシナマンサクで、大きく芳香性のある花です。
初夏にも花を咲かせるマンサクがあり、これはトキワマンサクです。
マンサクはやや半日陰でも生育する木ですが、
花つきは日当たりの方が良好です。
マンサクの覚え方は「まんず、何よりも早く咲く花」
・・・だから「まんさく」と教わりました^^
田舎なので言い方も「まず→まんず」となまっています^^
マンサクの剪定時期
花芽は前年生枝タイプなので、花後に伸びる充実した短い新梢に
7月ころから花芽が枝の頂芽から元部の腋芽までたくさんできます。
なので落葉後にガッツリ短く切ってしまうと花芽も切り落とすことになります。
花後の剪定であれば良いわけですが、強い剪定を行なってしまうと、
花の咲く枝ではなく葉が多く出る徒長枝ばかりが生えてきます。
このことからも剪定の時期は3月頃、花が終わったことを確認したら行います。
若木のうちはあまり枝が伸びませんし、放置したままでも
樹形を整えますからほとんど剪定の必要はありません。
しかし古い木では枝葉の成長が早いので、
2、3年に1回は剪定を行うとよいでしょう
マンサクの剪定方法
マンサクは年数を経ると大きな株立ちに育ちますが、
枝を刈りこんだりすることは避けて自然樹形に仕立てます。
樹形が大きくなりすぎた場合ですが、
思い切って強い剪定をして小さく仕立てます。
この時、樹形を乱している枝や徒長枝についてもつけ根から切り取ります。
マンサクは太い枝には花がよくつき、
小枝にはあまりつかない習性があります。
そのため混みあっている枝を切り場合には、太い枝をたいせつに残し
小枝の先天部を切り詰めて木全体のボリュームを減らすようにします。
木を若返らせるには、枝を半分くらい切り詰め
新しい枝を出させて育てます
こじんまりと仕立てるのであれば、
ヤゴや胴ぶきを見つけ次第元部から切り取ります。
放任すると花の位置が高くなり、観賞しにくくなることから
花後すぐに花の咲いた枝を切り詰めるとよいです。
7月には新芽が伸びて8月には花芽の分化が始まりますので、
秋になってからの剪定は行なわない方がよいです。
ただし、かなり伸びた徒長枝は切り詰めても構いませんが、
枝の途中で切らず必ず元部から切り取ることです。