アベリアの剪定方法と剪定時期

アベリアは排気ガスや塩害にも負けない利用範囲の広い花木で、低木なので視界をあまりさえぎらないことから、道路脇や道路中央分離帯に植えられているのをよく見かけます。

アベリアは花の咲いている期間が長く仕立て方や利用法も色々あります。

ここではアベリアの剪定方法と剪定時期について解説します。

アベリアの花が咲いている時期

アベリアの花が咲いている期間は非常に長く、5月~11月頃まで咲き続けます。
特に6月~10月が最も花が多く咲く時期ですが、温暖な地域では晩秋まで花を楽しめることもあります。

アベリアの花は、小さなラッパ状の白色やピンク色の花をたくさん咲かせてくれます。
芳香性があり、ミツバチやチョウなどの昆虫を引き寄せます。

一つの花の寿命は短いのですが、当年に伸びた枝に次々と新しい花が咲くため、長期間にわたって開花しているように見えます。

アベリアの花芽形成時期

アベリアの花芽の形成時期は、3月~5月頃です。

アベリアの花芽が形成されるメカニズムは特徴的で、
今年伸びた枝に花をつける「新枝咲き」の性質を持ちます。

これは、春に新しい枝が成長する際に花芽が形成されて、そのまま花が咲くようになります。
そのため、剪定を適切に行うことで花数を増やすことができます。

アベリアは、咲き終わった花が、次の開花する花の邪魔をすることがあるため、花がらをとってやると花芽の生成に役立ちます。

剪定に適した時期

アベリアは5月から11月までと長い期間花が咲き続けます。

アベリアは、春から伸びた新梢に、次々と花を咲かせる「新枝咲き」の性質を持つ木で
この期間は枝葉の伸びも旺盛で樹形もかなり乱れます。

そこでアベリアの剪定はマメに行なったほうがよく、毎年「春期」の新芽が伸びる前、開花中の「夏期」、休眠期になる前11月頃から行なう「冬期」、できればその計3回行うのが理想的です。

■花が咲き終わった後の11月~2月頃の「冬期」の剪定では、強剪定が可能です。この強剪定では、枝を整理して樹形を整え、新しい枝の成長を促します。

■3月~4月頃の「春期」に軽めの剪定を行い、不要な枝を取り除くことで花付きがよくなります。

■6月~8月頃の「夏期」に枝が伸びすぎた場合は、軽く整える程度にします。

アベリアの花芽の形成時期は、3月~5月頃なので、その後、枝が伸びて花芽ができた後に切りすぎると、花数を減らすことになるので注意します。

剪定方法について

アベリアは単植(単独で植える)だけでなく生垣などの列植、植え込みで群植にしたり、玉仕立て、トピアリーなどの人工樹形にもすることも多いです。

1年に1~2mも伸びるほど旺盛で、株立半球状の姿を保つのは容易ではありません。

自然樹形に仕立てる場合は、初夏から初秋には徒長枝や不要な枝を切り除く作業をします。
小さくしたり人工樹形に仕立てる場合は、11~2月に強く刈り込んで樹形を保ちます。

地際から枝がよく伸びるので、放任するとすぐに樹形が乱れ、すぐに大株になる傾向があるので、徒長枝の整理を怠らないようにするとよいです。

アベリアは強い刈り込みにも耐えるので、数年に一度くらいは強い刈り込みをすると良いです。
思い切って株を更新する時は、地際から20~30cmを残して刈り取ってしまってもすぐに新梢が芽吹きます。

「春期の剪定」は、枯れ枝や老化した枝を間引いたり、強く伸びた太い枝を切り詰める状態にして整理します。

■開花期間中である「夏期の剪定」では、刈り込まないで花を残しながらも突発的に伸びたり、からみ合う枝を整理する程度にします。

「冬期の剪定」は、冬に枝ぶりを観賞することを考えながら枝全体の量を3分の1から半分くらいに減らします。

どの時期の剪定も弓状に充実した枝とそこからたくさん出る小枝をいかし、半球状などにする枝つくりを心がけるとよいです。

アベリアの強剪定について

花が咲き終わった後の11月~2月頃は、アベリアの強剪定が可能な時期です。

アベリアは「新枝咲き」で、花芽が春から伸びた新枝につくため、冬期に強剪定をしても翌年の開花に影響は少ないので、この強剪定では、枝を整理して樹形を整え、新しい枝の成長を促します。

冬期に剪定をしておくと、春から延びる枝を増やすことで、花芽の数も増えることになります。
こまめに剪定して風通しを良くすると、病害虫予防にもなります。

アベリアの特徴

アベリア(Abelia)の原産地は中国やメキシコなどです。スイカズラ科アベリア属のの半常緑低木で、美しい花を長期間咲かせるのが特徴です。

アベリアは寒さに弱く暖地性の樹種なので東北地方までは栽培が可能なようで、東京以北では落葉するようです。確かに北の地域では落葉するので、落葉樹だと今まで思っていましたが常緑樹だったのですね。

アベリアはラッパ状の小さな花が咲きスイカズラ科特有の甘いような香りがして、初夏から晩秋まで長期間咲き続けるのも魅力のひとつです。

アベリア ホープレイズってなに?

「アベリア ホープレイズ」は、アベリアの園芸品種の一つで、斑入りの美しい葉と長く咲く可愛い花です。
手間がかからず、剪定しなくてもまとまりやすいので、庭木や寄せ植え、グランドカバーとして人気があります。
一般的なアベリアと比べると、葉の美しさやコンパクトな樹形が特徴的な品種です。

アベリア ホープレイズの特徴

■明るい黄色と緑の斑が入った葉を持ち、年間を通して観賞価値が高いです。
 春から秋にかけて特に鮮やかな葉色になります。
 冬場は少し赤みを帯びることがあります。
■樹高は50cm~1m程度と比較的小さめで、自然に丸くまとまりやすい樹形です。
 刈り込みなしでも整いやすく、グランドカバーや寄せ植えにも適しています。
■6月~10月ごろにかけて、淡いピンク色の小さな花を咲かせてくれます。
 芳香性があって、チョウやハチなどの昆虫を引き寄せます。
■耐寒性や耐暑性が強く、手間がかからないです。
 日向から半日陰でよく育ちます。
 病害虫の被害も少なく育てやすいです。