庭に植えてある場合のザクロは花や実よりも姿を優先する傾向があります。
もちろん花や実を楽しむ方もいると思います。
とは言いましても手入れをしていないザクロの木は見る価値もなくかわいそうです。
トゲがある木なので、私は剪定するのは避けたい木です。
そんなトゲのあるザクロですが、花と実をつけるにはどんな剪定をしたらよいのでしょう。
ザクロの剪定時期
ザクロは基本的に、充実した太い枝の節から
「春に伸びた小枝の先端近くに花をつける」ことを覚えておいてください。
このことを知らないで不適切な時期に剪定することで
ザクロの花や実が残るかどうかが決まります。
そのことからも、春以降から花が咲く前の6月頃の間に
伸びた枝先を切ってしまうと花数は減ることになるので避けたいです。
ザクロだけでなく冬になると葉が落ちる落葉樹は冬期の剪定が基本です。
ザクロも例外なく、葉が落ちた頃から 3月ころまでの間に
剪定を終わらせておきたいところです。
「花も実も関係ない!」という方は枯らさない、
強く切らない剪定ならいつ切っても良いです。
ザクロの剪定方法
ザクロは幹からトゲのある胴ぶき、徒長枝が出やすい木です。
花を楽しむ自然樹形にするための剪定の順番ですが、
まず胴ぶきや徒長枝を基部から切り取り、
その次に混み合った枝を間引くと良いです。
次に枝先を切りますが、枝先を詰める時は
小枝のあるところで切り自然樹形を維持します。
もしかしたら逆の方が作業がやりやすい場合もありますので、
ザクロの木の状況を見て決めて作業してください。
私ならここまで切ります。
↓ ↓ ↓
トゲのある枝先はなにで切ったらよいか?
トゲのある枝先を剪定する場合ですが、本当は1本1本切ってやれば良いのですが
私は刈り込み鋏でサラッと、上の画像の赤線の場所で切るように枝先を揃えるように切ります。
トゲに刺されて痛い思いをするのは嫌ですから^^
庭植えの場合のザクロは、幹の状態を見る面白さがあるので
一般的にはあまり枝葉をつけない強い剪定を行う傾向があります。
ただこの時気をつけなければいけないのは
トゲがあるため、剪定作業は革手袋が必要になります。
幹を鑑賞するように玉仕立て風につくる場合は、
下端の枝を枝配りを考えながら切り落としてすっきりさせます。
この仕立てる剪定方法は枝先を切るため、
花や実は犠牲になることは覚悟してください。