
コブシの花が咲かないと思われている方の多くは剪定時期を間違っています。
コブシは剪定時期を間違うと来年咲く花芽も切ってしまう少しだけ難しい木なのです。
でも剪定時期さえ間違わなければ、来年もたくさんの花を咲かせてくれるはずです。
それではコブシの剪定はいつ行えばよいのでしょう。
コブシの花芽はいつできる?
春を感じさせてくれるコブシの花は、3~4月頃に咲きます。
コブシの花芽の形成される時期は、今年花が咲いた後に伸びた枝が充実すると、その先端に7月頃から花芽を作ります。そして冬を越して翌春開花します。
開花したあとの枝は萌芽して再び小枝をつくり、木が古くなると枝からたくさんの小枝が別れ木一面に花が咲くようになります。
放任したままでも小枝が増えるので花数も増します。ただし育ちすぎると枝先に届かないくらい大きくなりますし、庭が狭く感じられるようになりますので、庭の広さに応じた剪定を行わなければなりません。
コブシを剪定する時のポイントは、花の咲く小枝を多く残すことです。充実しない細い枝には花芽はつかないので、間引く剪定、切り詰める剪定も花芽を確認したうえ行うとよいです。
コブシを剪定する時期はいつがいい?
コブシの花芽を確認できるのは、7月頃からはっきりわかるようになるので、それ以降に剪定を行なうようにしてください。
しかし、8月から10月ころは活発に生育している時期なので、その時期に強い剪定をしてしまうと場合によっては枯れてしまいます。
まだ花芽がわからない夏に剪定しようとお考えの方が多いと思いますが、来年咲く花芽も切ってしまうのでおすすめはできません。
コブシはいつ剪定したらよいのかというと、花芽と葉芽の区別もしっかりでき翌春に咲く花芽も確認でき、間引く枝や切り詰める枝も確認でき、何よりも葉っぱが落ちているので作業のしやすさからも、休眠期の11月から3月までの冬期に行うのがおすすめの剪定時期です。ただし、コブシ類は早春から活動を始めるため、地域によって剪定は11月下旬頃から1月上旬頃までに行なうのがよいです。
春近くに剪定しないように、「コブシの剪定は葉っぱが落ちた頃に行なう」と覚えておくと良いでしょう。
枝先についている膨らみが大きいほうが花芽で、小さいほうが葉芽です。
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コブシの剪定方法
コブシの剪定方法は、重なり合っていたり密になっている枝の間引き剪定をしますが、特に葉っぱが落ちた時期の剪定は枝の様子がわかりやすく、葉っぱがついている夏の時期よりも作業がはかどります。
大きな葉っぱがまだ落ちていない時期の剪定は、枝の内部状況がわかりづらいです。
このように大きな葉がたくさんついてると、わけが分からないかもしれません。
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大きな葉っぱが多い時期のコブシの剪定は、知らずに花芽のついている枝を切ってしまう可能性が高いです。葉っぱがまだ付いている時は、内部を覗いて適切に剪定しなければいけないのでかなり面倒です。
葉っぱを上げて内部を確認した時に「蜂の巣に遭遇しハチが襲ってくる」という思いもよらない危険が待ち構えている時があるので気をつけないといけません。
面倒で危険な作業だと感じた時は無理して剪定をしないで、落葉した冬に枝の混雑状況を見ながら剪定すると良いです。
コブシの剪定をするなら、冬期の剪定がおすすめです。
下の図解では、限りなくベストな剪定位置を表示したので、剪定するときの参考にしてみてください。
剪定する箇所を赤線で示しています。
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下の図解では、花が咲きそうですが、冬期の花芽がわかるうちに、この位置で剪定するようにしてください。