ヒイラギモクセイは雌雄異株といって
オスとメスのある種類の木です。
本来は雌雄異株ではありますが、
オスの木しか見られないようです。
ということは、つまり
花は咲いても実はならないということです。
ヒイラギモクセイは真っ白い花に甘い香りが漂いまが、
若干ギンモクセイよりも香りは弱いです。
ヒイラギモクセイの花は、葉っぱの濃い緑を背景にして
真っ白い花がボール状に群生させて咲きます。
ヒイラギモクセイの性質
ヒイラギモクセイは寒さに弱いので、関東以西では育ちますが、関東以北では無理です・・・
という説明をされているサイトもありますが、岩手県南部までは大丈夫育っていますよ。
ヒイラギモクセイは、陽の当たる場所を好みますが
半日陰から日陰まで生育します。
しかし、日陰のヒイラギモクセイは枝葉の付き具合が悪くなり
その結果、花付きもよくないようです。
ヒイラギモクセイは放任すると樹形が崩れやすく樹幅が出るので
植えるには広い庭が必要ですし毎年の剪定も欠かせません。
ヒイラギモクセイはとても良い香りのする木として有名で
白色の小さくてかわいらしい花がボール状にいっぱい咲きます。
ヒイラギモクセイの成長は意外と早く毎年15㎝くらいは伸びます。
小高木なので、10mほどにはなってしまいますので、
剪定をしてなるべく小さくすることです。
しかし、ヒイラギモクセイの時期の悪い剪定は
翌年の開花に影響を与えるので剪定が難しい木なのです。
庭師モドキの方はこのことを知らないので、夏頃思いっきり剪定して
お客様に花が咲かないと言われて、「おかしい!」と頭をひねるのです。
ヒイラギモクセイの剪定時期
春から秋の生育期に葉が茂り、おもいっきり剪定したくなりますが
花を楽しみたい場合は注意が必要です。
ヒイラギモクセイが花芽を付ける時期はキンモクセイ同様7月ころです。
その年の春から夏に伸びた枝や前年枝の葉腋につき、
秋に花が咲くので夏ころに剪定すると花を楽しめなくなります。
剪定次第で花を付けなくなりますし、7月~8月以降に切った場合や、
それ以降に伸びた枝には花芽を付けないという事になります。
このことからも分かるように、
剪定の時期は、地域にもより少しずれますが、花後すぐから年内ころまで。
もしくは翌年の花に影響の少ない3月から4月くらいがベストの時期となります。
花は関係ないからとにかく小さくしたいという場合は、
厳冬期を避ければいつ剪定しても大丈夫です。
ただし葉がほとんどなくなり枝だけになるような剪定は、枯れますのでダメです。
ヒイラギモクセイの剪定方法
基本的にヒイラギモクセイの剪定方法は、
今年伸びた枝の下から1~2節残して剪定します。
それでも年々大きくなるので、その場合は
何年かに1度は翌年の花を少しあきらめて
太い枝のところまで切る強剪定をする必要があります。
剪定のポイント
・樹形を乱している徒長枝がある場合は、伸びたところを剪定します。
・混み合った部分の不要な枝をつけ根から切ってすかします。
・花後か芽吹き前に開花枝の葉が2~3枚残るぐらいの刈り込みをします。
・ヒイラギモクセイが大きくなり過ぎの場合は、
時期を見計らって小さくなるように剪定します。
ヒイラギモクセイの育て方
ヒイラギモクセイの植えつけ場所
ヒイラギモクセイの植えつけは、日当たりと水はけのよい場所に植えます。
土壌がやせ地の場合は腐葉土などを混ぜ込んで植えつけます。
ヒイラギモクセイは根が浅く張る性質があるので、水はけ、水もちのよい場所なら最適です。
ヒイラギモクセイは日陰でも生育できますが、日当たりが悪いと
花芽がつきにくくなるので、午前中ぐらいは日光に当たる場所がよいです。
また、栄養過多、栄養不足によっても生育は悪くなります。
車の排気ガスなど、大気汚染の影響も受けやすい木です。
ヒイラギモクセイの植え付け時期
ヒイラギモクセイは常緑樹なので基本的に植え付けは
4月~5月上旬から入梅までに終えたほうが良いです。
秋の植え付け時期は、9月下旬~10月頃に行い、
寒冷地では秋植えより春植えのほうがよいかもしれません。
ヒイラギモクセイの病害虫
ヒラギモクセイが日焼けのようになっていたら・・・
ヘリグロテントウノミハムシのしわざです。
ハムシの1種で、てんとう虫を小さくしたような虫です。
新葉が開き始めた時期にスミチオン乳剤とオルトラン液剤を同時散布しましょう。