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クレマチスの剪定方法と剪定時期

はじめに:クレマチスは品種によって剪定方法が違う!タイプ別の正しい管理をすべてお伝えします

「クレマチスを植えているが、剪定したら花が咲かなくなった」
「新枝咲きと旧枝咲きの違いがわからず、どう切ればいいか不安」
「品種が多すぎて自分のクレマチスがどのタイプかわからない」

クレマチスの剪定に関するこういった悩みは多いです。

クレマチスは、キンポウゲ科の落葉つる性の多年草ですが、つる性だけでなく、木立ち性や這い性、四季咲き性などの品種があり、花の色や花の形が豊富で冬に咲く種類もあるようです。

クレマチスの管理で最も重要なポイントがひとつあります。それは「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧両枝咲き」という3つの咲き方のタイプによって、剪定時期と方法が大きく異なるという点です。これを間違えると、せっかくの花が咲かなくなってしまいます。

このページでは、クレマチスの特徴・3タイプの違いと見分け方・タイプ別の正しい剪定時期と方法・仕立て方・失敗した時のリカバリー・病害虫対策・道具選び・ゴミの処分まで、クレマチスに関するすべてをお伝えします。

クレマチスの特徴:和洋両方の風情を持つ多彩なつる性花木

■和洋両方の庭に合う利用範囲の広さ

クレマチスは和洋両方の風情を兼ね備えている利用範囲の広いつる性の花木で、つる性を生かして生垣に仕立ててもよいかと思います。

和風の庭にも洋風の庭にも自然に馴染む懐の深さが、クレマチスの大きな魅力のひとつです。

■クレマチスとテッセンは違うの?

クレマチスは別名「テッセン」と呼ばれ、正確にはテッセンは中国原産で白い花弁と濃紫色のおしべをもつ種類のことをさすようです。

これは多くの方が知らない事実です。「テッセン」という呼び名は広くクレマチス全般を指すように使われることもありますが、本来は特定の品種を指す名前だったということを知っておくと、より正確な理解につながります。

■5月の大輪から冬咲きまで、花の色と形が豊富

クレマチスは5月頃に大輪の花を咲かせたり、肉厚でつぼのような花を咲かせたり冬に花が咲く種類もあるようで、花の色や花の形が豊富です。

ひとくちにクレマチスと言っても、その花の表情は実に多様です。大輪のもの、つぼ型のもの、開花時期も春から冬までと幅広く、品種選びの楽しみが尽きません。

■肥料は12~3月にリン酸・カリ分の多いものを

肥料を与える場合は12~3月頃にリン酸、カリ分の多い骨粉などを株元から少し離して少量与えるとよく、夏は水切れに注意しながら朝か夕方にたっぷり与えてください。

リン酸・カリ分は花つきを良くする効果が期待できる成分です。冬の休眠期に与えておくことで、春からの開花の準備をサポートします。

■「3つの咲き方タイプ」を知ることが剪定成功の鍵

クレマチスを管理する上で最も重要な知識がここです。クレマチスは面白いことにいろいろな品種があり、特に花のつき方に特徴がありますが、タイプによって気をつけなければいけないことのひとつです。

このタイプには新枝咲きと旧枝咲き、新旧両枝咲きの3つの種類があり、それぞれ剪定時期と剪定方法が大きく異なります。

これがクレマチス管理における最大のポイントです。「クレマチス全般に共通する1つの剪定方法」というものは存在せず、自分の育てている品種がどのタイプかを把握することが、剪定成功の第一歩になります。

クレマチスの剪定時期と仕立て方:支柱で「上がっていける」環境を作る

■支柱に針金を張って仕立てる

クレマチスを仕立てる場合はつるが思い通りに上がっていけるように支柱に針金を張ります。

■あんどん仕立て・垣根・トレリスなど多様な仕立て方

あんどん仕立てや垣根にはわせるのが一般的で、その他にも吊り鉢やトレリス、樹木に絡ませてもよいでしょう。

仕立て方の自由度の高さも、クレマチスの大きな魅力です。お庭のスペースや雰囲気に合わせて、さまざまなスタイルで楽しむことができます。

花の咲き方によるクレマチスの剪定方法:3タイプを徹底解説

■新枝咲き:冬に地上部をすべて剪定する大胆なタイプ

新枝咲きの場合は、今年伸びた新しい枝に花が咲くタイプなので、冬に地上部をすべて剪定します。

これは多くの方が驚くポイントです。「全部切ってしまって本当に大丈夫なのか」と不安に感じるかもしれませんが、新枝咲きはその年に伸びた新しい枝にしか花がつかないため、冬の大胆な剪定が理にかなっています。

花後に株の3分の1を残して強い剪定をすれば、秋までに数回花を咲かせる場合もあります。

これは新枝咲きならではの楽しみ方です。花後に再び強く剪定することで、新しい枝の成長を促し、1シーズンに複数回の開花を楽しめる可能性があります。

■旧枝咲き:前年枝を生かす、控えめな剪定が基本

旧枝咲きの場合は、前年に伸びた枝に花が咲くタイプなので、冬期剪定は細い枝と混みあった部分を整理する程度にします。

新枝咲きとは正反対のアプローチです。前年に伸びた枝そのものに花芽がついているため、これを大きく切ってしまうと花が咲かなくなります。冬の剪定はあくまで「整理」程度にとどめることが重要です。

秋にも花を咲かせるタイプのものもありますが花後に軽く剪定をします。

■新旧両枝咲き:「どこで切っても花が咲く」万能タイプ

新旧両枝咲きの場合は、新枝咲きと旧枝咲きの両方の性格を備えているタイプなことから、花が終わったら花柄を切る時に5節残して切り取ると、再び新梢を伸ばして花を咲かせます。

極端なことを言うとどこで切っても花が咲きます。

これは初心者にとって非常に心強い性質です。3タイプの中で最も剪定の自由度が高く、失敗を過度に恐れる必要が少ないタイプといえます。

■剪定の強弱で開花時期をずらして楽しむ

剪定の強弱を調節すると花の咲く時期をずらしながら楽しむことができます。

これは新旧両枝咲きならではの応用テクニックです。剪定のタイミングや強さをコントロールすることで、開花時期を意図的にずらし、より長く花を楽しむことができます。

■混みあった細いつるは落葉中に思い切って取り除く

混みあった細いつるは落葉中に思い切って取り除いてください。

■【忙しい方向け】15分でできるズボラ流クレマチス管理

完璧な管理ができなくても、これだけ守ってください。自分のクレマチスが新枝咲き・旧枝咲き・新旧両枝咲きのどれかをまず確認します。新枝咲きなら冬に思い切って地上部を切ります。旧枝咲きなら冬は軽い整理のみにします。新旧両枝咲きなら花後に5節残して切ります。タイプさえ把握できれば、この基本ルールだけで「花が咲かなくなる」という最悪の失敗を防げます。

失敗した時のリカバリー:「やってしまった!」時の対処法

■旧枝咲きを新枝咲きのように強く切ってしまった場合

旧枝咲きのクレマチスを、新枝咲きと同じように冬に地上部をすべて切ってしまった場合、前年枝に花がつくタイプのため、その年の花は大幅に減るか咲かなくなる可能性があります。これ以上の追加剪定は止めてください。来年は新しく伸びる枝を大切に育て、冬は細い枝と混み枝の整理程度にとどめることで、翌々年から花が戻ってきます。

■タイプがわからないまま剪定して花が咲かなかった場合

自分のクレマチスがどのタイプかわからないまま剪定して花が咲かなかった場合、まず購入時のラベルやタグを確認するか、開花時期・花の咲き方の特徴から品種を調べてみてください。タイプが判明したら、それぞれに合った剪定方法に来年から切り替えてください。

■新枝咲きで切らずに放置してしまった場合

新枝咲きのクレマチスを冬に剪定せず放置してしまった場合、古い枝が残ったまま新しい枝が伸びることになり、樹形が乱れたり、花つきが悪くなることがあります。気づいた時点で、できるだけ早く地上部の整理を行うことをおすすめします。

■新旧両枝咲きで切りすぎて心配になった場合

新旧両枝咲きは「どこで切っても花が咲く」性質を持つため、多少切りすぎても過度に心配する必要はありません。花柄を切る際に5節残すことを意識しながら、引き続き管理を続けてください。

病害虫対策:クレマチスにかかりやすい病害虫と対処法

■①うどんこ病:葉が白い粉に覆われる病気

クレマチスに発生しやすい病気がうどんこ病です。葉の表面が白い粉状のもので覆われます。発病した葉は取り除いて処分し、殺菌剤を散布して対処します。風通しを確保することが予防になります。

■②アブラムシ:新梢に群がる害虫

春の新梢にアブラムシが群がることがあります。スミチオン乳剤1,000~1,500倍液を散布して駆除します。

■③つる枯病:突然枝がしおれる注意すべき病気

クレマチスは「つる枯病」と呼ばれる、ある日突然つるがしおれて枯れてしまう病気にかかることがあります。土壌の水はけが悪い環境で発生しやすいとされています。発病した部分は早めに切り取って処分し、土壌の排水性を見直すことが対策になります。

病害虫共通の予防策: 混みあったつるの間引きで風通しを確保し、適切な水はけの土壌で育てることが最大の予防です。

おすすめの道具:プロが実際に使うおの義の道具と選び方

■おの義の剪定ばさみ(クレマチス管理の主役)

クレマチスの管理で最もよく使う道具が剪定ばさみです。新枝咲きの地上部の大胆な剪定から、旧枝咲きの細かい整理、新旧両枝咲きの5節残しての切り取りまで、すべてのタイプの作業に活躍します。

おの義(おのよし)の剪定ばさみは刃の切れ味・耐久性ともに優れており、現場での長年の使用に耐えます。つる性のクレマチスは細い枝が多いため、切れ味の良い刃で清潔に切ることが、病気予防の観点からも重要です。

お手入れ: 使用後は刃に付いた樹液をウエスで拭き取り、薄く油を塗ります。病気の枝を切った後はアルコールで刃を消毒することで、他の健全な枝への感染を防げます。おの義は研ぎ直しサービスにも対応していますので、長く使い続けることができます。

■支柱・誘引用の紐(仕立てに必須)

つるが思い通りに上がっていけるように支柱に針金を張る作業には、丈夫な支柱と誘引用の紐が必要です。あんどん仕立てやトレリスを使う場合は、それぞれの形に合った資材を用意してください。

ゴミの処分とマナー:後片付けと近所への配慮

■剪定ゴミの処分

クレマチスの剪定で出るつるは、絡まりやすい性質があるため、短く切り分けてからゴミ袋に入れるとかさが減ります。自治体の燃えるゴミに出せることが多いですが、量・袋の指定は自治体によって異なりますので事前に確認してください。

■ご近所への配慮

クレマチスはつる性のため、生垣やフェンスを越えてお隣の敷地まで伸びることがあります。定期的に確認して、適切な時期の剪定で対処してください。

プロのホンネ:自分でやる限界と業者に頼む目安

クレマチスは基本的に自分で管理できるつる性の花木です。タイプの見極めさえできれば、大きな失敗は少ない植物といえます。ただし以下の場合は専門家への相談をおすすめします。

品種が不明で、何年も花が咲かない状態が続く場合は、園芸店や専門家に相談して品種の特定から始めることをおすすめします。樹木に絡ませる仕立てで高所の作業が必要な場合は、転落リスクがあるため無理せず専門業者への依頼を検討してください。

よくある質問Q&A

Q. クレマチスの花が咲かないのは剪定のせいですか?
A. 最も多い原因がタイプに合わない剪定です。旧枝咲きを新枝咲きのように冬に強く切ってしまうと、前年枝についた花芽を失い花が咲かなくなります。まず自分のクレマチスがどのタイプかを確認してください。

Q. 自分のクレマチスがどのタイプかわかりません。どうすればいいですか?
A. 購入時のラベルやタグを確認するのが最も確実です。それがない場合は、開花時期(春に1回だけ咲くか、繰り返し咲くかなど)や花の咲き方の特徴を観察し、園芸店や専門家に相談することをおすすめします。

Q. 新枝咲きは本当に全部切っても大丈夫ですか?
A. はい、大丈夫です。新枝咲きは今年伸びた新しい枝に花が咲くタイプのため、冬に地上部をすべて剪定しても、春からまた新しい枝が伸びて花を咲かせます。

Q. 新旧両枝咲きはどこを切ればいいですか?
A. 花が終わったら花柄を切る時に5節残して切り取ると、再び新梢を伸ばして花を咲かせます。極端に言えばどこで切っても花が咲く性質があるため、剪定の自由度が高いタイプです。

Q. クレマチスはどんな仕立て方が一般的ですか?
A. あんどん仕立てや垣根にはわせるのが一般的です。その他にも吊り鉢やトレリス、樹木に絡ませる仕立て方も楽しめます。

クレマチスは「新枝咲き・旧枝咲き・新旧両枝咲き」という3つのタイプを正しく見極めることが、剪定成功の最大のポイントです。新枝咲きは冬に思い切って地上部を切り、旧枝咲きは前年枝を大切にして軽い整理にとどめ、新旧両枝咲きは花後に5節残して切るという、タイプごとの基本ルールを守ることで、和洋どちらの庭にも映る美しい花を毎年楽しめます。このページがクレマチスとの長いお付き合いの参考になれば幸いです。

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