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ノウゼンカズラの花を咲かせる剪定時期と剪定方法|冬の強剪定が真夏のオレンジ色の花を咲かせる

はじめに:ノウゼンカズラが真夏のオレンジ色の花を毎年楽しむ管理をすべてお伝えします

「ノウゼンカズラを植えているが、花の数が少なく花房も小さい」
「強く切っていいのか心配で、軽い剪定しかしていない」
「つるがどんどん伸びて他の木に絡みついて困っている」

ノウゼンカズラの剪定に関するこういった悩みは多いです。

ノウゼンカズラはノウゼンカズラ科の落葉つる性植物で、花の少ない盛夏のころにだいだい色の花がたくさん咲き、明るく優美な気配を感じさせる夏の花です。育てやすく頑丈そうな幹や枝をしていて、たくさん花を咲かせるには毎年の強い剪定が必要になります。

ノウゼンカズラの管理で最も重要なポイントがひとつあります。それは「花芽は当年(その年)に伸びた新梢につく」という性質です。前年の枝には花芽がつかないため、冬期の強剪定は花芽に全く影響しません。 むしろ強く切ることが、大きな花房を咲かせるコツになります。

このページでは、ノウゼンカズラの特徴・花芽形成のサイクル・正しい剪定時期・具体的な方法・失敗した時のリカバリー・病害虫対策・道具選び・ゴミの処分まで、ノウゼンカズラに関するすべてをお伝えします。

ノウゼンカズラの特徴:「花の少ない盛夏に咲く」異色の存在

花が少ない真夏にこそ輝くオレンジ色

真夏の花の少ない7~8月頃の時期に、だいだい色のラッパ状の花を咲かせるつる状の木です。多くの花木が春に咲き終え、夏は花が少なくなる時期だからこそ、ノウゼンカズラの鮮やかなオレンジ色は庭の中で特別な存在感を放ちます。

1日花でも長く楽しめる仕組み

ずーっと咲いているように見えますが1日花で、ひとつの枝につぼみをたくさんつけて、枝元の方から順々に咲いていくので、長期間楽しむことができ、咲き終わると自然に落下します。

1つの花の命は短くても、つぼみが順番に咲いていくことで、結果的に長期間花を楽しめるという仕組みです。これはアベリアなど他の長期開花植物にも見られる共通の特徴です。

洋風だけど実は中国原産

洋風の雰囲気があり洋風の庭によく合いますが、実は原産国は中国なのです。見た目のイメージと原産地が一致しないというのは、庭木にはよくある面白い話です。

「当年枝」に花芽がつく・これがノウゼンカズラ管理の最重要ポイント

ノウゼンカズラを管理する上で最も重要な知識がここです。ノウゼンカズラの花芽は、昨年の枝に作られるのではなく、その年の5月頃から新しく伸びた枝「当年枝」の先端に花芽が形成されます。

花芽は目立ちませんが、6月頃にかけて徐々に膨らんで開花に向かっていきます。前年の枝には花芽がつかないため、新梢(その年に伸びた新しい枝)の成長が重要になります。

開花時期:6~9月、ピークは7~8月

ノウゼンカズラの花が咲く時期は6~9月頃で、7~8月が最も多くの花が咲くピークのようです。日当たりが良い場所でよく開花してくれますが、日照不足だと花付きが悪くなります。花を長期間楽しむには日当たりと水はけのよい場所を選ぶとよいです。

「冬の強剪定が花芽に影響しない」という有利な性質

このため冬期の剪定は花芽に全く影響しませんので、思い切った強剪定ができます。 これはノウゼンカズラにとって非常に有利な性質で、多くの花木が「剪定時期を間違えると花が咲かなくなる」と悩む中、ノウゼンカズラは冬であればどれだけ切っても翌年の花には影響しません。

支柱や壁に付着するつる性の特徴と注意点

枝の節から吸根を出し、他の木や壁などに茎が付着して伸びる習性がありますが、一度はがしてしまうと、再び付着することはできません。 これはノウゼンカズラを育てる上で覚えておくべき重要なポイントです。誘引する場所は最初によく考えて決めることをおすすめします。

ノウゼンカズラの剪定時期:「10月~3月の落葉期」が思い切った強剪定の好機

最もベストな剪定時期:10~3月頃

ノウゼンカズラの剪定の適期は、落葉中の10~3月頃が良く、枝葉幹の元から20cmくらい残して切り詰めます。

剪定は2~3月頃に行い、前年の古い枝を整理して新しい枝の成長を促します。

剪定直後は寂しい姿だが心配無用

剪定した直後はさびしい姿に見えますが、すぐさま新しいつるが伸びて4月頃にはつぼみが見え始めます。「こんなに切って大丈夫なのか」と心配になるかもしれませんが、ノウゼンカズラの萌芽力の強さがその心配を解消してくれます。

「幹の直径が2cm以上になったら毎年秋に剪定」が基準

冬期に剪定をしても春から夏にかけて枝はつる状に良く伸びます。萌芽力が旺盛なので、冬の間に剪定をしておかないと、つるがどんどん伸びて他の庭木に絡みついて大変なことになります。そのため幹の直径が2cm以上になったら、毎年秋の落葉後に剪定を行うとよいです。

これが定期剪定を始めるタイミングの具体的な目安になります。植えたばかりの若い苗木のうちは、この基準を意識しながら成長を見守ってください。

ノウゼンカズラの剪定方法:「強く切る」と「夏の小枝管理」の両立

若木のうちは幹を真っ直ぐ育てる

まだ小さなうちに植えたノウゼンカズラは、数年間は幹を真っ直ぐに育てるようにし、側枝は小さいうちに切っておき、支柱やポール、樹木などに絡みつけながら育てるとよいです。

このように若木のうちに骨格を整えておくことで、その後の管理が格段にやりやすくなります。

冬の剪定方法:花の咲いた枝を枝元から切る

ノウゼンカズラの剪定方法は、花は新梢につくので、冬の時期に花の咲いた枝を枝元から切り取ります。冬の剪定は花芽に影響しませんので、枝は幹の元から20cmくらい残して切り詰めます。

「思い切って強く切る」ことが大きな花房につながる

特にノウゼンカズラは毎年強い剪定が必要です。剪定が軽いと小枝ばかりが多くなり花房が小さくなるので、思い切って強く切り詰めることが大事です。

下の図解で説明すると、黄色い丸が新梢の芽で、これがつる状に伸びそこにたくさんの花芽ができます。

「強く切ると花が減るのでは」と心配する方が多いですが、ノウゼンカズラの場合は逆です。軽い剪定だと細かい小枝ばかりが増えてしまい、結果的に花房が小さくなります。思い切って切ることで、太く充実した新梢が伸びて、大きな花房を咲かせる土台になります。

夏の管理:先端を全部切らない

春から夏にかけて枝はつる上に良く伸びますが、葉が生い茂ったからといって、この時期につるの先端部分を全部切ってしまうと、花のつく小枝がなくなってしまいます。

そこで夏の時期に伸びすぎた邪魔な枝は、その枝から出ている小枝を2本ほど残して切り取り、極力花の数に影響を与えないようにしたいです。

肥料管理:窒素分は控えめに、リン酸・カリ多めに

花を咲かせるために栄養を与えようとするのであれば、肥料をやるのなら窒素分が多いと葉にばかり栄養が行ってしまいます。特に5月以降に与える肥料は葉が生い茂るので窒素分は控えめに与え、リン酸やカリの肥料を多めに与えると花芽がつきやすいです。

【忙しい方向け】15分でできるズボラ流ノウゼンカズラ管理

完璧な管理ができなくても、これだけ守ってください。10~3月(特に2~3月頃)に思い切って幹の元から20cm残して強く切り詰めます。夏に伸びすぎたつるがあれば、小枝を2本残して切ります。花芽に影響しないので、冬の剪定は遠慮なく強くやって大丈夫です。この2点だけで「花房が小さい」という最悪の問題を防げます。

失敗した時のリカバリー:「やってしまった!」時の対処法

剪定が軽すぎて花房が小さくなった場合

毎年軽い剪定にとどめていて花房が小さくなってしまった場合、来年の冬(10~3月)に思い切って強く切り詰めることで改善できます。ノウゼンカズラは強剪定に強く花芽は当年枝につくため、強く切ることへの心配は不要です。

夏に先端を全部切ってしまった場合

夏にうっかりつるの先端部分を全部切ってしまった場合、その枝の花は期待できなくなりますが、木自体は枯れません。今後は夏に整理する際は、小枝を2本ほど残して切る方法に切り替えてください。冬の剪定では新梢がしっかり伸びるので、翌年の花には影響を抑えられます。

つるを壁から無理に剥がしてしまった場合

吸根で付着していたつるを誤って剥がしてしまった場合、その部分は再び付着することができません。剥がれた部分は、新しい支柱やワイヤーなどで物理的に固定して誘引するなどの対応が必要になります。

つるが他の木に絡みついて困っている場合

萌芽力が旺盛で他の庭木に絡みついてしまった場合、冬(10~3月)の落葉期にまとめて整理することをおすすめします。幹の直径が2cm以上になったら毎年秋の剪定を行うという基準を守ることで、今後は絡みつきを防げます。

病害虫対策:ノウゼンカズラにかかりやすい病害虫と対処法

①アブラムシ:新梢に群がる害虫

ノウゼンカズラの新梢にアブラムシが群がることがあります。アリが茎を頻繁に上り下りしていたらアブラムシを疑ってください。スミチオン乳剤1,000~1,500倍液を散布して駆除します。

②カイガラムシ:枝に張り付く吸汁害虫

枝に白い粉状のものや貝殻状の突起がついている場合はカイガラムシです。少量なら古い歯ブラシでこすり落とします。冬にマシン油乳剤を散布して防除します。

③うどんこ病:葉が白い粉に覆われる病気

葉の表面が白い粉状のもので覆われるうどんこ病が発生することがあります。発病した葉は取り除いて処分し、殺菌剤を散布して対処します。冬の強剪定で枝葉の密度を整え、風通しを確保することが予防になります。

病害虫共通の予防策: 冬の強剪定で枝葉の密度を適切に保ち、風通しと日当たりを確保することが最大の予防です。

おすすめの道具:プロが実際に使うおの義の道具と選び方

おの義の剪定ばさみ(冬の強剪定と夏の管理に)

ノウゼンカズラの管理で最もよく使う道具が剪定ばさみです。冬の強剪定(枝元から20cm残して切り詰める)から、夏の小枝整理(2本残して切る)まで、年間を通して活躍します。

おの義(おのよし)の剪定ばさみは刃の切れ味・耐久性ともに優れており、現場での長年の使用に耐えます。頑丈な幹や枝を切る作業でも、切れ味の良い刃であればスムーズに作業できます。

お手入れ: 使用後は刃に付いた樹液をウエスで拭き取り、薄く油を塗ります。おの義は研ぎ直しサービスにも対応していますので、長く使い続けることができます。

剪定ノコギリ(太い幹の整理に)

幹の直径が太くなった場合や、絡みついた古いつるを整理する際にはノコギリが必要です。折りたたみ式の剪定ノコギリがコンパクトで持ち運びやすくおすすめです。

ゴミの処分とマナー:後片付けと近所への配慮

冬の強剪定で出る大量のゴミの処分

冬の強剪定では幹の元から20cm残すほどの大規模な整理を行うため、大量の枝が出ます。長いつるはからまりやすいため、短く切り分けてからゴミ袋に入れるとかさが減ります。自治体の燃えるゴミに出せることが多いですが、量・袋の指定・長さの制限は自治体によって異なります。事前に確認してください。

ご近所への配慮

ノウゼンカズラはつる性で他の木やフェンス・壁に絡みつきやすい性質があります。お隣の敷地や塀に越境していないか定期的に確認して、冬の剪定で対処してください。幹の直径が2cmを超えたら毎年の剪定を始めることが、越境トラブルを防ぐ目安になります。

プロのホンネ:自分でやる限界と業者に頼む目安

ノウゼンカズラは冬の強剪定が花芽に影響しないという扱いやすい性質があるため、基本的に自分で管理できます。ただし以下の場合は専門家への相談をおすすめします。

つるが高所まで絡みついて高所作業が必要な場合は転落リスクがあります。長年放置して絡みつきが複雑になった場合は、一度プロに整理してもらい、その後の毎年の剪定を自分で行う方法が現実的です。

よくある質問Q&A

Q. 冬に強く切っても花が咲かなくなりませんか?

A. 心配いりません。ノウゼンカズラの花芽はその年の5月頃から伸びた新梢(当年枝)の先端につくため、冬期の剪定は花芽に全く影響しません。むしろ強く切ることで、太く充実した新梢が育ち、大きな花房につながります。

Q. 花房が小さいのはなぜですか?

A. 最も多い原因が剪定不足です。剪定が軽いと小枝ばかりが多くなり花房が小さくなります。冬(10~3月)に幹の元から20cm残して思い切って強く切り詰めることで改善できます。

Q. 夏に伸びすぎたつるはどうすればいいですか?

A. 先端部分を全部切ってしまうと花のつく小枝がなくなってしまいます。伸びすぎた枝は、そこから出ている小枝を2本ほど残して切り取るようにしてください。

Q. 剪定はどのくらいの頻度で行えばいいですか?

A. 幹の直径が2cm以上になったら、毎年秋の落葉後(10~3月)に剪定を行うとよいです。萌芽力が旺盛なので、毎年の剪定を怠ると他の庭木に絡みついて大変なことになります。

Q. 壁から剥がれてしまったつるは戻せますか?

A. 残念ながら、一度はがしてしまった吸根は再び付着することができません。剥がれた部分は支柱やワイヤーなどで物理的に固定して誘引する必要があります。

ノウゼンカズラは「冬(10~3月)に幹の元から20cm残して思い切って強く切り詰める」「夏は先端を切らずに小枝を2本残す」「幹の直径2cm以上になったら毎年剪定する」という3つのポイントを守ることで、真夏のオレンジ色の花を毎年大きな花房で楽しめます。冬の強剪定が花芽に影響しないという有利な性質を最大限活用してください。このページがノウゼンカズラとの長いお付き合いの参考になれば幸いです。

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